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『三億円事件』 一橋文哉

2013年12月11日 23時18分00秒 | ■読書
ジャーナリストの「一橋文哉」が三億円事件の真相に迫った『三億円事件』を読みました。


テレビで三億円事件を扱ったドラマを放映していたので、三億円事件に関する作品を読みたくなったんですよね。

-----story-------------
ついに警察が緊急事情聴取! 
やっぱり「あいつ」だった――。
新たに衝撃の「後日談」を収録!

1968年12月10日「三億円事件」発生。
多くの謎を残し、7年後に時効が成立。
それから約20年、一枚の焼け焦げた500円札が一人の男を動かした。
執念の取材が明らかにする捜査本部の混乱、モンタージュ写真の欺瞞、浮かび上がる三人の男……。
やがて突き止めた「真犯人」はアメリカにいた! 
6時間にも及んだ手に汗握る「対決」
正体は? 
動機は? 
そして三億円の行方は? 
-----------------------

内容の真偽については、様々な意見があるようですが、、、

綿密な調査とインタビューにより、なかなか説得力のある内容になっていると感じましたね。

以下の構成で、著者が三億円事件の真相に迫る姿が描かれています。

 ■プロローグ 証拠
 ■第1章 雷鳴
 ■第2章 布石
 ■第3章 内紛
 ■第4章 接点
 ■第5章 疑惑
 ■第6章 黒幕
 ■第7章 捕捉
 ■第8章 対決
 ■第9章 混沌
 ■エピローグ 孤独
 ■資料編(事件関連地域地図・脅迫状全文)
 ■「クレイジー・ジョー」最果ての地に死す
 ■あとがき


子どもの頃に時効になった大事件で、当時は子ども向けの雑誌にも取り上げられており、爽快さを感じるくらい見事な手口だったことや、奪った金額が三億円と高額だったことから、印象深い事件でしたね。

この事件で時効という言葉を覚えたことと、警察官の姿をしたモンタージュ写真が鮮明に記憶に残っています。

当然、事件のことはキチンと理解できていなくて、

■白バイ警官に扮した犯人が、現金輸送車を騙して三億円を奪った。

■現金輸送車から、別のクルマに乗り換えて逃走した。

■奪われた現金は使われた形跡がない(全てのお札の紙幣番号が記録されていたと勘違い)

程度の、当時の知識しか持ち合わせていなかったのですが、

■事前に多摩農協に脅迫状を送りつけ、金融機関や警察の行動を観察していた。

■多くの目撃情報や遺留品があった。
 (ただし、警官の制服、ヘルメット等は未発見)

■白バイの偽装は意外と稚拙だった。
 (専門知識不要?)

■米軍基地との関連…。

■モンタージュ写真にはモデルとなる男性がいた。

等々の、様々なことを知ることが出来ましたね。


著者は、元警察官で日本信託銀行や東芝府中に怨みを持つ「先生」、混血で非行少年グループのボス的存在「ジョー」と、その弟分の「ロク」の三人組が真犯人と確信し、渡米して「先生」に直接取材をしながら真相を明らかにしとうと試みますが、残念ながら、真相究明にまでは至りませんでした。


取材内容については、どこまで本当なのかなぁ… という疑問もありますが、、、

まぁ、小説として愉しく読むことができましたね。


真相を知りたくなりますねぇ。


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