じゅうのblog

こちらでボチボチ更新していく予定です。

『女王陛下のアルバイト探偵』 大沢在昌

2024年05月12日 21時45分28秒 | ■読書
大沢在昌の長篇ミステリ作品『女王陛下のアルバイト探偵』を読みました。
『パンドラ・アイランド』、『アルバイト探偵 調毒師を捜せ』に続き、大沢在昌の作品です。

-----story-------------
不良中年私立探偵の親父のもとに内閣調査室副室長が持ち込んできた依頼は17歳の王女様の護衛だった。
東南アジアの島国ライールの王位を巡る陰謀で命を狙われている王女が来日したのだ。
王女を守るアルバイト探偵(アイ)・隆(リュウ)にショットガンが向けられた。
けなげに王女をガードする隆クンのピンチ。
シリーズ初長篇。
解説・井野上隆幸
-----------------------

1988年(昭和63年)に刊行されたアルバイト探偵シリーズの第3作です。

 ■ホリディイン東京
 ■殺し屋を照らせ
 ■背中に爆弾、正面に毒矢
 ■行商人(スパイ)、南へ
 ■密林の追跡
 ■赤い女神
 ■解説 井野上隆幸

内閣調査室副室長からオチコボレ親子探偵、冴木涼介・隆の事務所へ来日した東南アジアの島国ライールの王女ミオの護衛依頼がきた……だが、政情不安、王位継承で謀略渦巻くお国柄、、、

政府筋に雇われた殺し屋が隆たちを狙った暗躍しはじめる……その間隙をぬって「カマル教団」がミオを本国へ連れ去ってしまう。

ミオを追って親子はライールに飛んだが……。

冴木涼介と隆のドタバタ親子探偵を主人公とした、笑いとスリルに満ちた、ユルくて痛快なハードボイルド作品です……シリーズ初の長篇、軽快な作風はそのままですが、物語に厚みがあり、エンターテイメント性も高くて愉しめましたね、、、

ライール国の王位継承を巡る陰謀に巻き込まれ、来日した17歳の王女ミオの護衛をするという展開なのですが、舞台は日本国内に留まらず、攫われたミオを救出するために、東南アジアの島国ライールまで赴き、ヘリコプターを奪ってのジャングル探索や軍用ヘリコプターとの銃撃戦、ジャングルの沼地へ不時着した後はワニに襲われたり と、洋画を観ているようなアクションシーンが続く、スケールの大きな冒険活劇的な展開が印象的でした……ミオと隆の身分を超えた恋も物語に花を添えていましたね。

アルバイト探偵シリーズ、もう一冊在庫があるので、近々、読んでみようと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『アルバイト探偵 調毒師を捜... | トップ | 『玻璃の天』 北村薫 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読書」カテゴリの最新記事