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『暗い宿』 有栖川有栖

2021年06月23日 22時00分00秒 | ■読書
「有栖川有栖」の短篇ミステリ小説集『暗い宿』を読みました。


「有栖川有栖」の作品は、約1か月振りですね。

-----story-------------
チェックアウトはできますが、去ることはかないません。

廃業が決まった取り壊し直前の民宿、南の島の極楽めいたリゾートホテル、冬の温泉旅館、都心のシティホテル……様々な宿で起こる難事件に、おなじみ「火村」「有栖川」コンビが挑む!
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探偵役である臨床犯罪学者「火村英生」と、「ワトソン」役の推理作家「有栖川有栖(アリス)」のコンビが活躍する作家「アリス」シリーズの短篇4作品を収録… 角川書店が発行していた小説誌『KADOKAWAミステリ』の1999年(平成11年)11月号から2001年(平成13年)5月号に発表された作品で、<宿シリーズ>とも称されています。

 ■暗い宿
 ■ホテル・ラフレシア
 ■異形の客
 ■201号室の厄災
 ■あとがき
 ■文庫版あとがき
 ■旅の夜、その他の夜――夜と旅を描く作家・有栖川有栖 川出正樹



奈良県に遺る鉄道廃線跡をたどるために出かけた「アリス」は、不慮の事態から廃業した民宿に泊まる羽目となり、そこで夜中に階下からスコップで穴を掘るような音を聞く… それから一週間後、取り壊されそうとしていた民宿の床下から殺害されたと思われる白骨死体がみつかり、「アリス」「火村」とともに真相を明らかにする『暗い宿』

石垣島の高級リゾートホテルで、宿泊客がミステリ劇を観て、自ら探偵役となり真相を推理するイベントのモニターとして招待された「アリス」「火村」は、そのホテルの魅力に憑かれたリピーターの夫婦と知り合いとなるが、その夫婦が心中未遂を… 美しくも薄気味が悪い"ホテル・カリフォルニア"の歌詞に沿ったような雰囲気の漂う『ホテル・ラフレシア』

大阪近郊の鄙びた温泉旅館に骨休みに来た「アリス」は、帽子とサングラスとマスクに黒手袋、おまけに顔全体を包帯で覆った、透明人間のような異形の客と出会う… その客の宿泊していた部屋で殺人事件が発生し、部屋から客の姿が消えていた事件の真相を「火村」が推理する本格ミステリ色の強い『異形の客』

犯罪社会学会の発表のために東京に来た「火村」が、ひょんなことから泊まることになった東京都心の豪華なシティホテルで殺人事件に巻き込まれる『201号室の厄災』

宿の出てくるシリーズなので、旅がセットになっている作品でしたね… 『ホテル・ラフレシア』の舞台の石垣島や、『異形の客』の舞台の武田尾温泉(作品中では猛田温泉)は実際に行ったこともあり、また行ってみたくなりましたね。

早くコロナ禍が去って、自由に旅ができるようになるとイイなぁ… 殺人トリックを暴くオーソドックスなミステリの『暗い宿』『異形の客』が面白かったですね、、、

短篇も嫌いじゃないですが… やはり、じっくり読める長篇の方が愉しめますね。


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