goo blog サービス終了のお知らせ 

じゅうのblog

こちらでボチボチ更新していく予定です。

『旅のラゴス』 筒井康隆

2021年04月02日 22時04分00秒 | ■読書
「筒井康隆」のSF連作長篇『旅のラゴス』を読みました。


「筒井康隆」の作品は2年半前に読んだジャズ小説以来なので久しぶりですね。

-----story-------------
旅をすることがおれの人生にあたえられた役目なんだ。
集団転移、壁抜けなど不思議な体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅を続ける男「ラゴス」の目的は何か?

北から南へ、そして南から北へ。
突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男「ラゴス」
集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をする「ラゴス」の目的は何か? 
異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。
-----------------------

「徳間書店」が発行するSF雑誌『SFアドベンチャー』の1984年(昭和59年)4月号から1986年(昭和61年)6月号にかけて連作形式で不定期連載された作品… 2014年(平成26年)頃、スタジオジブリが「筒井康隆」にアニメ化を持ち掛けたが断られたというデマを発端に増刷10万冊を超えるヒットになったという珍しいエピソードを持つ作品です。

 ■集団転移
 ■解放された男
 ■顔
 ■壁抜け芸人
 ■たまご道
 ■銀鉱
 ■着地点
 ■王国への道
 ■赤い蝶
 ■顎
 ■奴隷商人
 ■氷の女王
 ■解説 村上陽一郎


高度な文明を持っていた黄色い星を脱出した1,000人の移住者が「この世界」に着いた… 人々は機械を直す術を持たず、文明はわずか数年で原始に逆戻りしたが、その代償として超自然的能力を獲得した、、、

それから2,200年余り経った時代、「ラゴス」は一生をかけて「この世界」を旅する……。


「ラゴス」の旅と人生が、12のエピソードで綴られていました… 読者も、説明なく、いきなり「この世界」へ放り込まれて、「ラゴス」と旅を始めることになるので、なかなか物語の世界観に入り込めなかったですねー 

『壁抜け芸人』に登場する、壁を抜けることのできる芸人「ウンバロ」… 『たまご道』のムラサキコウの卵が石畳に埋め込まれている石造りの町… この二つのエピソードが印象的でした。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『鬼平犯科帳スペシャル 「... | トップ | 春爛漫、桜は散り始め…  先... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

■読書」カテゴリの最新記事