ジョルジュ・サウンド先生の夢と感動日記

人生のテーマは「夢と感動」
音楽に関する夢や感動を綴っています。

西本智実指揮「田園」&「新世界より」の感想

2010年03月13日 | 今日、感動したこと
ミューザ川崎シンフォニーホールでのマチネ公演に行ってきました。
今も頭の中で曲が鳴り響き、感動で放心状態が続いています。

こんなに美しい「田園」を聴いたのは初めてです。
特に第2楽章。バイオリンの美しく豊かな音色に泣けました。
目を閉じると、おだやかな風景が浮かんできて、生きていることの幸せを感じました。
そして、耳が聴こえることの幸せも。
美しいメロディーに陶酔しながら、ベートーベンの心情に思いを馳せると、また涙がとめどもなく流れてきました。
最前列でチェロを弾いていた若い男の子、全身で音楽を感じて演奏する姿が印象的でした。

「新世界から」は、事前にブタペストのDVDを聴いて期待はしていましたが、生演奏は期待以上に迫力があり素晴らしかったです!
 第1楽章は、緊張感をともなった弦楽器の曲の入りが絶妙で、のっけから心が震えました。
 第2楽章は、とても温かいサウンドに、全身が夕焼けに包まれているような気分になり、幼い頃の記憶が甦りました。
 第3楽章は、ベートーベンの音楽を感じさせる冒頭部。
切れの良いテンポで進みいい感じだったのですが、中間部で長調になるところで、
ちょっとトライアングルの出だしの音量が大きく耳障りでした。
(私の席が近かったからなのかな…)
 第4楽章は、智実さん渾身の力で振っていて、聴衆も手に汗を握るくらいの迫力でした!
トロンボーンもバリバリ吹いていて、かっこよかったです。
最後の演奏が終わっても、私は心臓がバクバクして、すぐには拍手ができないほど興奮状態でした。
今まで私が何度も聴いた、どの「新世界交響曲」よりも素晴らしい、
最高の演奏でした!!

東京交響楽団の皆様、すばらしい演奏をありがとうございます!
そして、そのすばらしい演奏を充分に引き出した西本智実さん、ありがとうございました!

アンコール曲も私の大好きな思い出の曲で、大学時代に友だちとピアノで連弾したことを思い出しました。

今日のコンサートはホールの音響も良く、席も前から7列目のコンサートマスターが正面という位置で、
思いきり音楽に浸ることができました。
自分が舞台で歌っている時は、緊張感もあり泣けないし、感動の種類が違うと感じました。
こちらは達成感ですね。)
西本さんの音楽、お客さんで聴きに行くのもいいなぁ。
日本にいることを忘れ、海外の空気を吸いに行ったような気分を味わい、至福の時を過ごしました。
ずっと余韻を味わっていたくて、ホールから出るのが一番最後になってしまいました。
出待ちをして、子どもの感想文を渡そうと思っていたけれど、
ホールを出る頃には、涙で全部メイクが落ちてしまって、
「こんな顔じゃ会えないな~」と思って、受付に預けました。

ところが会場を出ようとしたところ、東響の中塚さんがいらっしゃり、
「西本さんが、これからご挨拶においでになります。」ということで、
一目だけでも見てから帰ろうと思っていました。
「握手もサインもなし」と言っていたのに、実際に西本さんがいらっしゃると、みんなと握手をされ、会話もされ、私も便乗してしまいました。
西本さんの方から「感想文うけとりました。」とおっしゃってくださったので、子ども達との約束が果たせて良かったです。

その後、川崎に住んでいる大学時代の友人と会う約束をしていたのですが、
ちょうど西本さんがファンとの交流を終えられ、タクシーに乗るまでの間にすれ違い、
「すごく細くてきれい!スタイルいいね~。今度コンサート行く時は、絶対誘ってね。」と言われました。
彼女を一目見ると、み~んなファンになっちゃうのね。





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