ジョルジュ・サウンド先生の夢と感動日記

人生のテーマは「夢と感動」
音楽に関する夢や感動を綴っています。

用意周到

2006年11月16日 | 学校での出来事
連合音楽会の本番で
音楽教師になって初めての
ハプニングに遭遇した。

まずフルートの女の子が
本番前に指から血を出して
私のところに来た。
練馬区では、会場に保健の先生が常置しているのだが、
この地区は、そんな配慮はなかった。
「普通、担任が保健バッグ持ってくるんだよ。」と
他の音楽教師が言っていたが、
血がどんどん出ているのに、担任に帰す暇はない。
ポケットティッシュで止血して、
自分のバッグを探してみると、絆創膏が入っていた!
やった!これで何とかフルートが吹けそう。
ここまでは、まぁありえる話。

その後、全員が舞台に上がり、1曲目の合唱が終わったところ、
セットしていた大太鼓がひな壇から落ちそうになっている。
ストッパーをかけなければ…と思い、ひな壇を駆け上がったところで
後ろから声がした。
「あの~鍵盤ハーモニカのホースをどこかに落としたみたい」
もう、大太鼓は任せた!
私はなんとステージから楽屋まで、予備のホースを
取りに戻ったのだ。

朝からホースを家に忘れた子が3人もいて、
もう1本しか予備は残っていなかった。
それでも、曲間1分30秒のロスタイムで、何とか気を取り直して
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の合奏をすることができた。

もし予備のホースを持って行かなかったら、
客席を探すハメになっていた。

冷や汗をかいた連合音楽会になってしまった。

ただ、何事も「備えあれば憂いなし」ということを
改めて学習することができた。

こんな用意周到な性格の私ではあるが、
最後の反省会では、飲み会のお金が足りず、
帰りのタクシー代までなくなってしまい、
他の先生に3000円も借金してしまった…


長く音楽教師をやっていると、
いろんなことがあるものだ。
結局、持ちつ持たれつということか…

とにかくハプニング続きの長い1日が終わった~
おつかれさまの1日であった。