明るい化け猫計画

~猫又育成のための自然療法研究ノート~

【猫の過剰グルーミング】免疫システムと異常行動

2010年05月29日 | 神経性皮膚炎/過剰グルーミング/脱毛
ごぶさたしております
すっかり緑が眩しい季節になりました

ここのところバタバタしておりまして、更新が滞っておりますが、チャクも私も元気です。
ご心配いただいたみなさま、ありがとうございます

今日は、Daily Science に過剰グルーミングの記事があったので、簡単にご紹介したいと思います。

アメリカの学術雑誌『Cell』に2010年5月28日付けで、免疫システムと精神疾患の関連性を示唆した記事が掲載されたそうです。内容は、過剰グルーミングをするネズミに、正常なネズミの骨髄を移植したところ、異常行動が治まったというもの。

ネコの脳にも人間の脳にも、ミクログリアという免疫細胞があります。
分かりやすい解説が日経サイエンスにありますが、脳内の異常をチェックして、異常を察知すると脳内ニューロン(神経細胞)を修復したり、不要な細胞の処分を促したりするところから、脳内のお医者さんとも呼ばれているそうです。

このミクログリアに異常のあるネズミに、正常なネズミの骨髄を移植したところ、移植された大多数のネズミの脳内免疫細胞が4週間で正常になり、約3ヶ月で過剰グルーミングが治まったそうです。

この仕組みについて著者は、グルーミングは身体に付着した病原体の数を減らす効果があるため、身体を病気から防御する役割を担っている免疫細胞と関係しているのではと説明しています。

ミクログリアというのは、骨髄にある造血幹細胞から分化した細胞です。
この、造血幹細胞に深く関与しているHox遺伝子に異常があると、そこから造られるミクログリアにも異常が発生して、異常行動に繋がるということのようです。うつ病、自閉症、アルツハイマー、強迫神経症についても、免疫システムとの関係が研究されているそうです。

ネコの過剰グルーミングについても、遺伝の話はよく出てきますが、その遺伝子のスイッチをONにする要因が何かあるんだろうと思います。

チャクさんの過剰グルーミングは相変わらずですが、最近はあまり気にせず、この症状とつきあっている感じです。

でも、私の精神状態が不安定になると明らかに激しくなるので、チャクさんを通して、あー私そろそろまずいなぁ・・・疲れてるなぁとか、気をつけるようにしてます。チャクさんのグルーミングが激しくなっているときは、観葉植物の寿命が早まることにも気づきました。
植物が動物の感情をどの程度察知するのかは分かりませんが、物理的な要因・・・考え事で頭がいっぱいで水をあげ忘れたり、虫や病気という異常に気づく余裕がなかったりということが大きいのかなと思います。

不安定な天気が続いていますが、みなさんも、猫さんも
楽しい毎日がおくれますように


参考
Compulsive Behavior in Mice Cured by Bone Marrow Transplant

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