明るい化け猫計画

~猫又育成のための自然療法研究ノート~

【猫の神経性皮膚炎】⑨ 本-『コンパニオンアニマルの問題行動とその治療』

2008年09月17日 | 神経性皮膚炎/過剰グルーミング/脱毛
チャクの過剰グル-ミングですが、完全に治ったわけでも、酷くなっているわけでもない状態です。
どちらかというと、改善してます。

今、家でネットが使えない状態でして、私は不便なのですが、チャクにはよいみたいです。

明らかに、グル-ミングの頻度としつこさが軽減しました。

このblogを始めた時期と、過剰グル-ミングが始まった時期が重なる点からしても、私がPCに向かっている時間の長さが、大きく影響していると考えてよさそうです。

このまま、家ではネットを使わない生活もいいかな~なんてちょっと思ったりもします。

どの本に書いてあったか忘れてしまいましたが、夏は体温を下げるために、グル-ミングが激しくなるそうなので、冬に向かってこのまま落ち着いていってくれるといいなぁと思っております。

『コンパニオンアニマルの問題行動とその治療』(工 亜紀)2003

の工博士は、問題行動の解決方法として
①環境の改善
②生理学的状態の操作
③行動療法
を挙げています。

生理学的状態の操作というのは、手術による性ホルモン操作(避妊等)や、抗不安剤等による薬物治療です。

チャクの場合、性ホルモンは関係なさそうだし、薬物投与については、工博士もあまり肯定的ではありません。

その理由として、人間用の精神薬を犬猫に与えて安全だという保証がされてないものが多く、副作用のデ-タも少ないこと、薬だけで治療した場合、薬を止めるとほとんどが再発すること、通常身体疾患に対して使われている薬でも、行動治療を目的とした場合の投与量や副作用が明確になってないこと、行動を落ち着ける薬は、ぼ~っとしてしまうので、行動療法が使えなくなること、長く使うと、量を増やさないと効かなくなり、そうなると更に副作用の問題が出てくる点を指摘しています。(77,78)

他の機会にまた改めて紹介しますが、薬物治療を積極的に取り入れて行動治療をされている外国の方の本を読んでみても、やはり薬を止めると再発することが多いようです。

薬となると、もちろん私が処方することはできないので、主治医の獣医さんにお願いするか、薬物治療を取り入れてる獣医さんを探すことになります。

行動療法には、行動修正と系統的脱感作がありますが、前者は社会性が低く野性味の強い猫には効果が低く、後者は恐怖に対する反応に有効な治療とのことで、恐怖が引き金になっているとは考えにくいチャクのケ-スには使えなさそう。

博士が書かれているとおり、環境の改善が一番有効ということになります。

ちなみに、服を着せる、エリザベスカラ-を着けるなどは、ストレスのはけ口を奪ってしまうことになるので、好ましくないそうです。

また、原因を取り除かないで、大きな音を鳴らしたり、水鉄砲をかけるといった嫌悪刺激で行動を抑制すると、舐めたいのに舐められないという、強い葛藤を生み、逆効果であるともしています。

結局、私が環境を整えてあげる=>”チャクの猫としての行動ニ-ズを満たしてあげる”と同時に、二人の関係も改善していく必要があるのだと思います。

行動ニ-ズというのは、狩りをしたいとか、ガリガリ木に昇りたいとか、スキンシップが欲しい、バッタを追いかけて野原を駆け回りたい…みたいな猫として自然な欲求のことです。

これは、お庭のある家に引越せれば、一発解消なのですが、残念ながら今すぐは難しいので、なんとか智恵を絞って、できるかぎりの擬似体験をさせてあげなくてはなりません。

室内猫に必要な環境は、自由に動ける空間、段差、隠れ場所、爪とぎ、身体や顔をこすりつける柱、ハンティング(室内猫の場合は、おもちゃで擬似体験)、ふれあい、探求心を刺激するような、トンネルや間仕切りで視界を遮った空間(189,203,204)だそうです。

今住んでるところは、ロフトの高さもかなりあるし、天井近くに梁があり、チャク専用通路になっていて、机、本棚、ソファ、出窓と、部屋は小さいけれど、上下運動する場所はまぁまぁあると思います。

爪とぎも三ヶ所、隠れ場所も今ざっと考えただけで六つある。
足りないのは、間仕切り。なんとか工夫してみるか…
あと、上下運動する場所はあっても、爪を使ってよじ登るようなところがないかな。

関係の改善というのは、本とは関係ない私の考えです。

チャクと私は、それはそれはもうベッタベタでして、このベタベタぶりはちょっと健全じゃないかなぁと思うわけです。

チャクと私は人間の親子とは全く違う次元で強く繋がっておりまして、繋がるのはいいのですが、今まであまりにもベタベタすぎたがために、私の意識が他に向かうと(何故か特にPC)、チャクは大きなストレスを感じてしまうという問題が現実に浮上しているわけで、将来的にも、いつかどちらかが先に旅立つわけですから、チャクのためにも、チャクの存在に依存している自分のためにも、絆はそのままに、もうちょっと大人な二人の関係に変えてゆきたいなと思っております。

これについては、私の態度や心構えが重要になってきますが、やはりフラワーエッセンスの力を借りたいところ。

態度を変えるというのは、別に冷たくするという意味ではありません。今まで、自分が淋しかったり、つまらない時に、普通に呼んでもチャクが知らんぷりして来てくれないと、親猫が子猫を探す時のような、モノスゴイ声でびゃぁびゃあ鳴いてチャクを呼んだりしていたので、非常事態を除き、このような事は止めるということです。

最後に本からの情報で、一つ残念な発見。
自己刺激は原因が取り除かれても、行動が習慣化し定着してしまうことが多いそう(172)です。

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