明るい化け猫計画

~猫又育成のための自然療法研究ノート~

28年前の猫雑誌、こんな知恵が伝授されていたとは!

2010年07月25日 | 猫さんの食事
毎日、暑い日が続いております。
チャクさんは、ごらんのとおりバテバテ
私も、クーラーのせいか暑さのせいか、
口てい疫の無念な結果のせいか・・・完全に夏バテです。

でもきっと、東国原知事や薦田さん、むげに殺された動物のほうがよっぽど無念だな

一部メディアで、宮崎県が口てい疫の症状が観られた牛を隠蔽処分したと報道があったようですが、知事のブログを拝見していると何が本当なのか分からなくなってきます。
世の中には、全ての新聞を購読して毎朝報道の違いをチェックしている方々がおられるそうで、本当にそれぐらいしないと、なかなか本当のことは見えてこないのかなぁなんて思う今日この頃です。

■隠蔽記事に関する知事のブログ
■こちらも是非

さてさて
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。

今日は、古本屋で最近見つけた掘り出しモノの話です
昭和57年発行の別冊家庭画報『CATS かわい天使たち 猫の交響曲』なるシロモノ!


モデルの猫さんたちは、このとおり白い部分がグレーで・・・

メヤニもそのまま、あごに黒いブツブツがあったりします。
写真協力に岩合さんのお名前がありました。すでにご活躍されてたんですね

猫に関する世界の伝説・民話あり、猫の博物誌あり
猫の歴史では平岩米吉氏が、ご自身の著書『猫の歴史と奇話』から一部抜粋という豪華さ!
いや、こちらへの投稿が先だったのかも?!(私の持っている版には、昭和六十年発行とある!)・・・
そして、何より驚いたのが猫の食事に関する記述です。
FCC事務局長の鈴木金治氏が担当されている記事なのですが、28年前とは思えない内容

『バラエティに富んだ食事を与えます。』のページでは、「猫にはやはり、動物性蛋白質をたっぷり含んだ新鮮な魚や肉、バラエティに富んだ食事といったものが欠かせません。」との記述とともに、肉・魚・乳製品の簡単な特徴をまとめた一覧が

とり肉の説明には、鶏の脂肪が黄色脂肪症の原因となるため避けることとの注意書き。
そうかぁ、気をつけなきゃいけないのは青魚だけではなかったのかと今頃気づきました。
ワニの黄色脂肪症は、鶏の脂肪が原因なのかしら

白身魚については、消化吸収にすぐれ、子猫や老猫などにも安心して与えられるとのコメント。チャクが、白身魚を好きなのは消化がいいからなのかな。

馬肉が「主食として与えるのに最適」となっているのはナゼ、といったところもありますが、全般的に現代の手作り食に通用することがいっぱい書かれています。

更に、「胃腸の調子が悪く下痢症状の猫には、食品に火を通して消化を助けるなどの工夫も大切なことです。」との記述も。

生食派では、肉食の猫にとっては生肉が一番消化しやすいという話もありますが、東洋獣医学で有名なシュワルツ博士の本では、体力の低下した犬猫には加熱した食材が好ましいとされています。(横道にそれますが、エドガーケイシーの本を立ち読みしていたら、生食は体を立て直し、加熱食は体を休めるといったことが書かれていました。)

しかし、28年前にこんな知恵が家庭画報で伝授されていたとは!
キャットフード全盛期の現代よりも、猫をきちんと「生き物」として捉えている。

『猫にも食餌療法という考えが必要です。』のページでは、ビタミンCの必要性、リンの過剰摂取に対する注意、カルシウムの重要性、必要な栄養量は数字に頼らず猫を観察する・・・などなど私がここ数年で学んだことが書かれているではありませんか。
まとめのコメントがまたすばらしい。

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 猫にとって食事は日々の健康管理上最も重要なことです。「病気になったら医者に連れていけばよい」といった安易な考えは今すぐやめて、人間と同じ食事療法的な意味合いの強いものであることを、特に強調しておきたいと思います。(159)
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おぉぉぉぉぉっ!


『猫にとって最大のカロリー源は愛情です』では、こんなことが
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 何の刺激もない毎日を過ごし、何の代わり映えもしない食事では、猫の欲求不満は極限に達してしまいます。たとえ与えられる食べ物が最高級の牛の霜ふり肉であったとしても、猫は毛づやを失い、やせ衰えることでしょう。猫にとって最大のカロリー源は愛情である、というように、食欲の本能であるハンティングに刺激を与えてやることが大切です。それには、飼い主が食事前に猫と一緒になって遊んでやるのがいちばんいい方法です。
 たとえば、ネズミが柱をかじるときの音は、人が美しい音楽に耳を傾けるのとは比較にならないほど、猫にとってこれほど魅力的な音はありません・・・(157)
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そして驚くことに、1ヶ月に1日の断食までもアドバイスされている!
犬猫の断食については、Dr.ピトケアンの本で知った人がほとんではないでしょうか。
28年前の別冊家庭画報に書かれていたとは!

しつけのページでは
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猫をしかるのは禁物
犬と猫ではしつけの仕方がまったく異なる・・・
猫は絶対に叱って教えてはなりません。強引に力でねじ伏せようとしても、猫はますます反抗するばかり・・・(168)
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案外、この鉄則を忘れてしまっている人は多いような気がします


目をひいたのは食事のしつけ
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 よく間違われるのは、猫が食事を残したときの処置です。猫が食事を残したからといって、「嫌いなのだろう」とか「お腹がいっぱいなのだろう」といって片づけてしまう人が多いのですが、これは違います。
 「猫の食い残し」と昔からいわれれているように、猫は少し食べては遊び、また少し食べては遊んでいるものです。これは、猫が自分の行動半径に絶対的な安心感をもち、食事を奪われる不安がないことから精神的にも十分満足している証拠なのです。
 食事をする場所を決めて一定し、残してもそのままにしておきます。ただし、梅雨どきや夏場では、生肉などは腐りやすいので注意が必要です。(169)
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生肉は腐りやすいとわざわざ書いているということは、この頃に生肉をあげている人もいたんでしょうね。生食先駆者?!と思いましたが、私たちがぐるっと一周して原点に戻ろうとしているかもしれません。

だらだら食いはストロバイトの原因になるし、その他にも色々良くないと言われていますが、それもキャットフードを食べている猫さんの話なのかもしれません。昔実家にいた、毎日ハンティングしていた自由猫も、獲物は基本ダラダラ食いだったし

そして、病気の記事もなかなか興味深いのです。
(こちらは、王子動物総合病院院長の小島正紀氏が担当されています。)

成猫に多い病気では、以下が挙げられています。
■黄色脂肪症
■耳カイセン症
■皮膚真菌症

老猫では
■便秘症
■糖尿病
■猫伝染性腹膜炎
■猫白血病ウィルス

そうなんです
腎臓病や下部尿路疾患(F.L.U.T.D)が入ってないんです
成猫では、黄色脂肪症が一番に挙げられているのも興味深い。

また、子猫に多い病気で一番に挙げられているは下痢なのですが、
その原因として、食べすぎ、食事内容の不適、不安や緊張、冷えなどによる消化不良、寄生虫、細菌、ウィルスが記されています。

子猫は、1日~2日の下痢で脱水症状をおこし、急激な衰弱を招くことがあるので手遅れになる前に専門医の診察を受けることとあり、ここまでは現代とそう変わらないと思うのですが、注目すべきはこの一行。「一般的な手当ては、まず食事制限をして水分を十分に与え、脂肪の少ない魚や鶏肉などを少しずつ食べさせます。」
この一行、現代版子猫の育て方ではなかなかお目にかかれない記述です。

いやぁ
びっくり!

良い買い物をしました。
これ、100円だったんです

絵も、リアルでステキです。


「写真で見る 入浴の実際」といような言い回しも、ステキです。


昔のキャットフード

パッケージが、かわいい

この二人組み、フリスキーのミス&ミスターって知ってました?



いやぁ
久しぶりに良い買い物をしました


これから暑い日が続きますが
みなさん、無理せず楽しい夏をお過ごしくださいね


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