明るい化け猫計画

~猫又育成のための自然療法研究ノート~

災害にともなう不安・ストレスの解消ー自然療法の視点から

2011年03月26日 | ヒトと動物
被災に遭われ、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、現在も避難生活を余技なくされている皆さま、動物たちに、一刻も早く十分な支援の手が届くことをお祈り申し上げます。


久しぶりの更新です。
地震発生後、ご連絡くださった皆さま、ご心配いただきありがとうございます。
チャクともども、怪我もなく無事に過ごしております。

地震の後、自分にできることを一生懸命考えていました。
多額の寄付も、チャクを置いて現場に行くことも、物資を配って周る体力もない自分に落ち込んだりもしましたが、とりあえず今すぐにできることとして、パソコンを封印し節電に努めたり、物流機関をなるべく使わず近所で買い物をすませたり、あとは、買い占めをしない、チェーンメールや風評被害の加担者にならないなど、ちっちゃなことばかりですが、自分なりに気をつけて生活をしてきました。

被災地の情報などは、すでに人気ブロガーのみなさんが活躍されているので、ここは拙ブログに何か書くより節電のほうが世のためになるんじゃなかろうかと思い、しばらく自粛するつもりでしたが、地震で不安定になっている動物が結構いるような話も耳にし、多少なりとも何かのヒントになればと思い、これを書いています。


フラワーエッセンスの師匠に、そろそろクライアントを募集したらどうかと言われていたので、募金形式での募集も考えたのですが、ガソリン不足や節電が叫ばれているなか、エッセンスを送ったり、メールのやりとりで長時間パソコンを使うのもはばかられるし(ちなみに、これは鉛筆で下書きしてアップしています。)、手持ちのエッセンスもそれほど揃っていないこともあって、現在の状況下で一般的につかえそうなところを、フラワーエッセンス、アーユルヴェーダ、その他自然療法の視点から記事としてまとめてみます。そして最後に、病院勤務の(人間の)臨床心理士さんからのアドバイスもご紹介しておきます。

まず、フラワーエッセンスから

<FES>
★ヤローエンバイロメンタルソリューション:浮き足立った周りの空気に呑まれてしまいそうな人、環境汚染が心配な人。

★レッドクローバー:買い占めなど、集団パニックにまきこまれてしまいそうな人。多頭のおうちで敏感な子の不安や恐怖が周りに伝染している時。

★チャパラル:悲しい映像やニュース、破壊的な映像で頭がいっぱいになってしまう人、うなされる人、放射線の影響が心配な人。

★ジニア:沈みがちな動物、生きることに喜びを感じられない人・動物に

★ガーリック、セルフヒール:ストレスで免疫が低下している人・動物に

★エンジェルズトランペット:死への移行を穏やかにするサポート、魂の旅立ちに寄り添う時

<バッチフラワー>
☆ゴース:希望が持てない人、憂鬱な人
☆ホワイトチェストナット:情報過多で頭がグルグルしてしまう人、あれこれ考えすぎて眠れない人
☆スターオブベツレヘム:ショックを受けた人・動物に

スターオブベツレヘムは、地震の後家に帰ってすぐにチャクさまと一緒に飲みました。チャクさまは、スポイトに噛み付くいきおいでがぶがぶ飲んでいました。帰宅したときは、瞳孔も大きく開いていて、シッポも狸のようにふくらんでいたのですが、その後、30分ぐらい抱っこしてからは落ち着いて、心配していた膀胱炎も発症せず、わりと穏やかに過ごしています。



次は、アーユルヴェーダから

TV、ネット、ツイッターはワータ(風の要素)を増やします。ワータが増えると、不安になりやすく、不必要な行動も増えます。今は、最新の情報を求めている人が多いと思いますが、一日のうち少しでも頭と目を休める時間をつくってください。(中でもツイッターは、一気にワータが増えるように思います。)

おうちに家族やルームメイトがいる方は、ローテーションを組んで情報チェックをしたり、各自が休める時間をまとめてとれるよう工夫するのもよいと思います。

人の不安は、動物に伝わります。不安や怒りは伝染し、連鎖反応を生み出し、社会全体の雰囲気となって私たちを覆いつくします。無理に不安を否定したり押し殺す必要はありませんが、そいうった気持ちに襲われたときに、「今、自分はすっごい不安だなー」とか「なんかイライラしている自分がいるな」と自分の気持ちをつかまえて、気づいた時点でそのつど気分転換を意識するといいと思います。猫さんの変化に敏感な方は多いと思います。ぜひ、自分の心の変化にも敏感になってみてください。


気持ちを落ち着ける呼吸法を紹介します。

その1:ワータを抑えるヨーガの呼吸法
右の鼻の穴を右手の親指で押さえ、左の鼻から息をゆっくり吸います。
息を数秒(苦しくない程度)止めて、今度は右手の薬指で左の鼻の穴を押さえて、右からゆっくり息を吐きます。これを4~5回行います。

その2:カラーブリージング(これはアーユルヴェーダではないのですが、私がよくやる方法です)
椅子に座り、背筋を伸ばし、あごを引きます。
鼻から7秒かけて、ゆっくり息を吸います
お腹に息を7秒ためます(苦しい人は、3秒でも4秒でもOK)
また7秒かけて、ゆっきり息を口から吐き出します。
4~5回行います。

慣れてきたら、息を吸う時は自分の好きな色を思い浮かべて、息を吸いながら、その色で身体のすみずみが満たされていくところを想像します。私は、アクアグリーン、ピンク、太陽の光などを意識することが多いです。
息を吐く時は、灰色や暗い色と一緒に不安や怒り、モヤモヤが吐き出されるようイメージします。



<香り>
カルダモン(インド料理やチャイに使うスパイス)の香りは、緊張をほぐすそうです。『インドスパイス料理』の著者レヌ・アロラさんは、いつもカルダモンを携帯しているそうです。車酔いや緊張による不眠に効果的だそう。

バラの香りはピッタを沈めると言われています。イライラしやすくなってる人は、バラ一輪でもおうちにあると気分が変わるかもしれません。


<自然療法>
不眠の人に・・・
東城百合子さんの『自然療法』から不眠についてご紹介します。
私もそうなのですが、余震で起きてしまったり、睡眠不足の人も多いかと思います。

不安で食べ過ぎてしまったりする人もいるかもしれませんが、食べすぎや、寝る前の食事は、内臓を酷使してしまい、身体は消化しようと働き出すので眠りも浅くなるとあります。食事療法としては、生たまねぎをスライスして酢と紅花油をかけたもの、かぼちゃの種や黒ゴマを炒ったもの、ネギの白根にみそをつけて食べるのもよいそうです。

また、不眠が続いて神経過敏になっている人は、足の裏の真ん中や足の親指の付け根をもみほぐしたり、手足を動したり、普段から軽く身体を動かすよう意識するとよいみたいです。上の呼吸法とあわせてみるのもよいと思います。

不安なネコさんに・・・
不安になりやすい猫さんには、前回紹介したタクティールタッチやマタタビも有効だと思います。
チャク様は、以前GAVIちゃんのところで購入したマタタビの木を愛用しています。最初の5分ぐらいは、顔をなすりつけたり、キックしたりして興奮しているように見えますが、しばらくすると木を舐めながらスースー寝てしまいます。結構太い枝なので抱き枕みたいな感じで抱きつきながら寝ています。

マタタビを出しっぱなしているとなれてしまい反応が薄くなるので、普段はしまっておいて、ちょっと落ち着かないかなぁというときに出すと効果的です。地震の直後、瞳孔が開いてびくびくしているような時は、そっとしておいて、落ち着いてからだの力が抜けてきてからタッチしたり、マタタビを出したほうがいいと思います。

マタタビの木がないおうちでも、タオルを丸めて布のヒモでしばって、市販のマタタビ粉を振りかけたものでも代わりになると思います。


最後に、臨床心理士さんからのアドバイスです。
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*不安は体内でアドレナリンを放出し、軽い興奮状態を引き起こします。
これによって、不必要に感情があふれだしたり、いらいらしやすくなったり、知らぬうちに身体的な疲労が蓄積したりします。
また、「何かをしなければ」という気持ちにもなりやすく、やたら行動してしまうこともあります。今はそんな自分に「落ち着いていよう」と声をかけてください。自分を守るために大切なことです。自分をこうして守ることが周りにいる人も安心させます。


*テレビはあまり長時間見続けないようにしましょう。
インターネットやラジオに切り替えることを意識してください。
特に子どもには気をつけてあげてください。こういう時期にアニメや映画をみるなんてと思われるかもしれませんが、時々はそうしてください。 過去にも、テレビ放映での二次受傷の問題が多々ありました。
涙がよく出たり、妙な罪悪感が湧いてきたり、お腹のあたりがぎゅっとしてきたらテレビを消したり、違う番組をみるようにしましょう。


*こういう時こそ、「やわらかい心を意識してもつ」ことです。
極端な情報の解釈を人に押しつけたり、偏った情報から「こうなんだ」と結論を急いだりしないようにしましょう。前述したように人や状況に腹がたつこともあるかもしれませんが、今、悪者や敵を作らないように意識してください。協力しあう仲間だと理解し、多々不手際や不便なことがありますが、「限界のあるなかで頑張っている」という思いで感謝を忘れないようにこころがけましょう。

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どうか、皆さま、ネコさまがご無事でありますように!


もう一つのブログに、人がペットと引き離されるデメリットについてまとめたので、よろしかったらお立ち寄りください=>>災害と動物-喪失の視点から(私たちにできること)




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