宮崎県がまた大変なことになってますね
何もできないのがもどかしい
どうか被害が広がりませんように
猫さんたちも不安だろうなぁ
今日ご紹介するタクティールは、不安を軽減して情緒を安定させる作用があるそうなので、よかったら試してみてください
それどころじゃないかもしれないけど・・・
先日テレビを見ていたら、スキンシップがいかに大切かということを紹介していて、ローマ皇帝フリードリヒ2世の恐怖実験が紹介されていました。この実験については、AllAboutに分かりやすい説明があったので下に抜粋しますね。
----------
親子のスキンシップやコミュニケーションなしに子どもは育つのでしょうか。
中世ヨーロッパである実験が行われました。神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世は、赤ん坊数人を母親から離れさせて、一切の人間的なふれあい、コミュニケーションが遮断した状態で子どもがどう育つのか実験しました。
この実験では、授乳による栄養補給や入浴による衛生管理など、生きていくために必要な世話は行っても、抱っこや添い寝、話し掛けなどは一切行わずに育てました。果たして、この子どもたちはどうなったのでしょう。なんと、全員が子どもたちが言葉を話す前に死んでしまったのです。<AllAbout 「添い寝やマッサージが子どものストレスを解消する 親子のふれあいは大切!」より>
----------
悪魔の所業ともいえる酷い実験ですが、皮膚による接触や触れ合いがないと、赤ちゃんが生きていけないことに驚きました。情緒に問題が出るとか、社会性に欠しくなるというのなら理解できるけれど、生きていけないって・・・
で、ちょっと前に認知症のケアについて調べていて知った、タクティールのことを思い出しました。タクティール(Taktil)って聞いたことありますか?
認知症や疼痛緩和のケアとして、最近注目されているスウェーデン発の療法です。
下のリンクに分かりやすい説明がありますが、「taktil=触れる」のとおり、患者さんの手足や背中などを包み込むように優しく触れることで、不安や痛みが軽減されるのだそう。
Yomiuri Online タクティールケアって? 触れて和らぐ不安感 (動画あり)
日本スウェーデン福祉研究所
動画を観ると分かりますが、タッチとマッサージの中間て感じ。
肌が触れ合うことで、愛情ホルモンとか絆ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されて、ストレスが緩和されたり、痛みが和らいだりするといわれています。オキシトシンの効果については、こちら(松岡正剛の1327夜)の図がわかりやすいです。(下にスクロールすると、オキシトシンの効果をまとめた樹の図があります)
オキシトシンの分泌を促すというこのタクティールケア、Tタッチに似ていると思いませんか?筋肉を揉みほぐすのではなく皮膚に働きかけるところや、マッサージとタッチのような「さする」チカラ加減とか・・・
あと、Tタッチは1つのタッチをはじめたら、基本的に最後まで身体から手を離しませんよね。
タクティールでも、ケアの間はずっと、どちらかの手が常に患者さんに触れているようにします。
手を離さないって、何かすごいパワーがあるのかなぁと思い、チャクさんに試してみました
実はチャクさん、ブラッシングがあまり好きじゃないんです。
嫌いではないけれど、1分もしないうちに「もういい!」ってシッポをパタパタさせます。どんなにソフトにブラシをかけても、ブラシの種類を替えても同じ。タクティール風ブラッシングにしてみたらどうかしらと思って、試したところ、鳩のようにグルグル喉を鳴らすではありませんか!1分ほどでやめてみたところ、立ち上がって頭をグリグリこすりつけ、「もっとやれ」と言わんばかりに催促するのです
書くほどのことでもありませんが、一応どんな風にやったかご紹介します。
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
まず、猫さんの背中に両手をあてて、左手はそのままに、右手で猫さんの背中を上から下に2~3回なでおろします。
左手はそのままに、右手を最初の位置に置き一呼吸。
今度は、右手は動かさずに左手で背中の左側を上から下に2~3回なでおろします。
左手を元の位置に戻し一呼吸。
左手はそのままの位置で、右手にブラシを持ち上から下に何回かブラシをかけます。
ブラシを置いて、右手を猫さんの背中に置き、左手でブラシを持ちます。
今度は、左手で猫さんの背中にブラシをかけます。
ブラシを置いて、左手を背中において一呼吸し、終了。
頭やシッポをブラシするときも、どちらかのてが添えられている状態を保ちます。
*手の添え方は、力を抜いて自然なかたちで手を開き、手のひらから指、指先の順にピタっと猫さんの身体に密着させます。押したり揉んだりはしません。
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
手を添えているだけですから、指圧やマッサージと組み合わせることもできるし、病気の子や、寝たきりのシニア猫さんを撫でる時も簡単に取り入れることができるし、結構使えそうな気がします。
認知症の人は、触られることで自分の存在を確認できる効果もあると言いますから、最近ボーっとする時間が増えてきたなぁというシニア猫さんにもよいのではないでしょうか。
手のひらって、その人のエネルギーがわーーーーって放出されていますよね。なので、人にいじめられたことがあったり、人間とほとんど接触せずに育った猫さんへの無理強いは禁物です。ある程度の信頼関係を築いてから、慎重に様子をみながらタッチしてあげてください。
オキシトシンは、先ほど書いたように、愛情ホルモンと呼ばれていますが、オキシトシンの分泌が増えると誰でも幸せな気分になるわけではないという説もあります。それによると、オキシトシンは、幼児期に養育者との間に形成された「愛着」を呼び起こす作用があるだけで、人によっては否定的な感情が生まれるとか。(いきいき健康 「愛のホルモン”は母親に関する記憶を増幅させる」)
つまり、幼児期に抱っこしてもらったり、なでてもらったりといった温かい記憶があれば、その頃の幸せな気持ちが蘇り、癒し効果があったり、ハッピーな気分になるけれど、不快な記憶が強く刻まれていれば、その否定的な気持ちが呼び起こされるということ。
触られることを苦痛に感じる接触過敏症の人もいますし、感覚過敏の猫もいます。感覚過敏については 【猫の過剰グルーミング】参考になった資料など
自然療法はどの療法でも、その子のありようを尊重し、生育の背景を含め、その子を理解しようという気持ちを持つことが一番大切ですね
にほんブログ村 猫 ホリスティックケア
何もできないのがもどかしい
どうか被害が広がりませんように
猫さんたちも不安だろうなぁ
今日ご紹介するタクティールは、不安を軽減して情緒を安定させる作用があるそうなので、よかったら試してみてください
それどころじゃないかもしれないけど・・・
先日テレビを見ていたら、スキンシップがいかに大切かということを紹介していて、ローマ皇帝フリードリヒ2世の恐怖実験が紹介されていました。この実験については、AllAboutに分かりやすい説明があったので下に抜粋しますね。
----------
親子のスキンシップやコミュニケーションなしに子どもは育つのでしょうか。
中世ヨーロッパである実験が行われました。神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世は、赤ん坊数人を母親から離れさせて、一切の人間的なふれあい、コミュニケーションが遮断した状態で子どもがどう育つのか実験しました。
この実験では、授乳による栄養補給や入浴による衛生管理など、生きていくために必要な世話は行っても、抱っこや添い寝、話し掛けなどは一切行わずに育てました。果たして、この子どもたちはどうなったのでしょう。なんと、全員が子どもたちが言葉を話す前に死んでしまったのです。<AllAbout 「添い寝やマッサージが子どものストレスを解消する 親子のふれあいは大切!」より>
----------
悪魔の所業ともいえる酷い実験ですが、皮膚による接触や触れ合いがないと、赤ちゃんが生きていけないことに驚きました。情緒に問題が出るとか、社会性に欠しくなるというのなら理解できるけれど、生きていけないって・・・
で、ちょっと前に認知症のケアについて調べていて知った、タクティールのことを思い出しました。タクティール(Taktil)って聞いたことありますか?
認知症や疼痛緩和のケアとして、最近注目されているスウェーデン発の療法です。
下のリンクに分かりやすい説明がありますが、「taktil=触れる」のとおり、患者さんの手足や背中などを包み込むように優しく触れることで、不安や痛みが軽減されるのだそう。
Yomiuri Online タクティールケアって? 触れて和らぐ不安感 (動画あり)
日本スウェーデン福祉研究所
動画を観ると分かりますが、タッチとマッサージの中間て感じ。
肌が触れ合うことで、愛情ホルモンとか絆ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されて、ストレスが緩和されたり、痛みが和らいだりするといわれています。オキシトシンの効果については、こちら(松岡正剛の1327夜)の図がわかりやすいです。(下にスクロールすると、オキシトシンの効果をまとめた樹の図があります)
オキシトシンの分泌を促すというこのタクティールケア、Tタッチに似ていると思いませんか?筋肉を揉みほぐすのではなく皮膚に働きかけるところや、マッサージとタッチのような「さする」チカラ加減とか・・・
あと、Tタッチは1つのタッチをはじめたら、基本的に最後まで身体から手を離しませんよね。
タクティールでも、ケアの間はずっと、どちらかの手が常に患者さんに触れているようにします。
手を離さないって、何かすごいパワーがあるのかなぁと思い、チャクさんに試してみました
実はチャクさん、ブラッシングがあまり好きじゃないんです。
嫌いではないけれど、1分もしないうちに「もういい!」ってシッポをパタパタさせます。どんなにソフトにブラシをかけても、ブラシの種類を替えても同じ。タクティール風ブラッシングにしてみたらどうかしらと思って、試したところ、鳩のようにグルグル喉を鳴らすではありませんか!1分ほどでやめてみたところ、立ち上がって頭をグリグリこすりつけ、「もっとやれ」と言わんばかりに催促するのです
書くほどのことでもありませんが、一応どんな風にやったかご紹介します。
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
まず、猫さんの背中に両手をあてて、左手はそのままに、右手で猫さんの背中を上から下に2~3回なでおろします。
左手はそのままに、右手を最初の位置に置き一呼吸。
今度は、右手は動かさずに左手で背中の左側を上から下に2~3回なでおろします。
左手を元の位置に戻し一呼吸。
左手はそのままの位置で、右手にブラシを持ち上から下に何回かブラシをかけます。
ブラシを置いて、右手を猫さんの背中に置き、左手でブラシを持ちます。
今度は、左手で猫さんの背中にブラシをかけます。
ブラシを置いて、左手を背中において一呼吸し、終了。
頭やシッポをブラシするときも、どちらかのてが添えられている状態を保ちます。
*手の添え方は、力を抜いて自然なかたちで手を開き、手のひらから指、指先の順にピタっと猫さんの身体に密着させます。押したり揉んだりはしません。
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
手を添えているだけですから、指圧やマッサージと組み合わせることもできるし、病気の子や、寝たきりのシニア猫さんを撫でる時も簡単に取り入れることができるし、結構使えそうな気がします。
認知症の人は、触られることで自分の存在を確認できる効果もあると言いますから、最近ボーっとする時間が増えてきたなぁというシニア猫さんにもよいのではないでしょうか。
手のひらって、その人のエネルギーがわーーーーって放出されていますよね。なので、人にいじめられたことがあったり、人間とほとんど接触せずに育った猫さんへの無理強いは禁物です。ある程度の信頼関係を築いてから、慎重に様子をみながらタッチしてあげてください。
オキシトシンは、先ほど書いたように、愛情ホルモンと呼ばれていますが、オキシトシンの分泌が増えると誰でも幸せな気分になるわけではないという説もあります。それによると、オキシトシンは、幼児期に養育者との間に形成された「愛着」を呼び起こす作用があるだけで、人によっては否定的な感情が生まれるとか。(いきいき健康 「愛のホルモン”は母親に関する記憶を増幅させる」)
つまり、幼児期に抱っこしてもらったり、なでてもらったりといった温かい記憶があれば、その頃の幸せな気持ちが蘇り、癒し効果があったり、ハッピーな気分になるけれど、不快な記憶が強く刻まれていれば、その否定的な気持ちが呼び起こされるということ。
触られることを苦痛に感じる接触過敏症の人もいますし、感覚過敏の猫もいます。感覚過敏については 【猫の過剰グルーミング】参考になった資料など
自然療法はどの療法でも、その子のありようを尊重し、生育の背景を含め、その子を理解しようという気持ちを持つことが一番大切ですね
にほんブログ村 猫 ホリスティックケア