明るい化け猫計画

~猫又育成のための自然療法研究ノート~

【猫マッサージ】ネコにタクティール☆簡単テクニック

2011年01月28日 | 猫マッサージ
宮崎県がまた大変なことになってますね
何もできないのがもどかしい
どうか被害が広がりませんように

猫さんたちも不安だろうなぁ
今日ご紹介するタクティールは、不安を軽減して情緒を安定させる作用があるそうなので、よかったら試してみてください

それどころじゃないかもしれないけど・・・


先日テレビを見ていたら、スキンシップがいかに大切かということを紹介していて、ローマ皇帝フリードリヒ2世の恐怖実験が紹介されていました。この実験については、AllAboutに分かりやすい説明があったので下に抜粋しますね。

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親子のスキンシップやコミュニケーションなしに子どもは育つのでしょうか。
中世ヨーロッパである実験が行われました。神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世は、赤ん坊数人を母親から離れさせて、一切の人間的なふれあい、コミュニケーションが遮断した状態で子どもがどう育つのか実験しました。

この実験では、授乳による栄養補給や入浴による衛生管理など、生きていくために必要な世話は行っても、抱っこや添い寝、話し掛けなどは一切行わずに育てました。果たして、この子どもたちはどうなったのでしょう。なんと、全員が子どもたちが言葉を話す前に死んでしまったのです。AllAbout 「添い寝やマッサージが子どものストレスを解消する 親子のふれあいは大切!」より>
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悪魔の所業ともいえる酷い実験ですが、皮膚による接触や触れ合いがないと、赤ちゃんが生きていけないことに驚きました。情緒に問題が出るとか、社会性に欠しくなるというのなら理解できるけれど、生きていけないって・・・

で、ちょっと前に認知症のケアについて調べていて知った、タクティールのことを思い出しました。タクティール(Taktil)って聞いたことありますか?

認知症や疼痛緩和のケアとして、最近注目されているスウェーデン発の療法です。
下のリンクに分かりやすい説明がありますが、「taktil=触れる」のとおり、患者さんの手足や背中などを包み込むように優しく触れることで、不安や痛みが軽減されるのだそう。

Yomiuri Online タクティールケアって? 触れて和らぐ不安感 (動画あり)
日本スウェーデン福祉研究所

動画を観ると分かりますが、タッチとマッサージの中間て感じ。

肌が触れ合うことで、愛情ホルモンとか絆ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されて、ストレスが緩和されたり、痛みが和らいだりするといわれています。オキシトシンの効果については、こちら(松岡正剛の1327夜)の図がわかりやすいです。(下にスクロールすると、オキシトシンの効果をまとめた樹の図があります) 

オキシトシンの分泌を促すというこのタクティールケア、Tタッチに似ていると思いませんか?筋肉を揉みほぐすのではなく皮膚に働きかけるところや、マッサージとタッチのような「さする」チカラ加減とか・・・

あと、Tタッチは1つのタッチをはじめたら、基本的に最後まで身体から手を離しませんよね。
タクティールでも、ケアの間はずっと、どちらかの手が常に患者さんに触れているようにします。

手を離さないって、何かすごいパワーがあるのかなぁと思い、チャクさんに試してみました

実はチャクさん、ブラッシングがあまり好きじゃないんです。

嫌いではないけれど、1分もしないうちに「もういい!」ってシッポをパタパタさせます。どんなにソフトにブラシをかけても、ブラシの種類を替えても同じ。タクティール風ブラッシングにしてみたらどうかしらと思って、試したところ、鳩のようにグルグル喉を鳴らすではありませんか!1分ほどでやめてみたところ、立ち上がって頭をグリグリこすりつけ、「もっとやれ」と言わんばかりに催促するのです

書くほどのことでもありませんが、一応どんな風にやったかご紹介します。

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まず、猫さんの背中に両手をあてて、左手はそのままに、右手で猫さんの背中を上から下に2~3回なでおろします。

左手はそのままに、右手を最初の位置に置き一呼吸。

今度は、右手は動かさずに左手で背中の左側を上から下に2~3回なでおろします。

左手を元の位置に戻し一呼吸。

左手はそのままの位置で、右手にブラシを持ち上から下に何回かブラシをかけます。

ブラシを置いて、右手を猫さんの背中に置き、左手でブラシを持ちます。

今度は、左手で猫さんの背中にブラシをかけます。

ブラシを置いて、左手を背中において一呼吸し、終了。

頭やシッポをブラシするときも、どちらかのてが添えられている状態を保ちます。

*手の添え方は、力を抜いて自然なかたちで手を開き、手のひらから指、指先の順にピタっと猫さんの身体に密着させます。押したり揉んだりはしません。
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手を添えているだけですから、指圧やマッサージと組み合わせることもできるし、病気の子や、寝たきりのシニア猫さんを撫でる時も簡単に取り入れることができるし、結構使えそうな気がします。

認知症の人は、触られることで自分の存在を確認できる効果もあると言いますから、最近ボーっとする時間が増えてきたなぁというシニア猫さんにもよいのではないでしょうか。

手のひらって、その人のエネルギーがわーーーーって放出されていますよね。なので、人にいじめられたことがあったり、人間とほとんど接触せずに育った猫さんへの無理強いは禁物です。ある程度の信頼関係を築いてから、慎重に様子をみながらタッチしてあげてください。

オキシトシンは、先ほど書いたように、愛情ホルモンと呼ばれていますが、オキシトシンの分泌が増えると誰でも幸せな気分になるわけではないという説もあります。それによると、オキシトシンは、幼児期に養育者との間に形成された「愛着」を呼び起こす作用があるだけで、人によっては否定的な感情が生まれるとか。(いきいき健康 「愛のホルモン”は母親に関する記憶を増幅させる」)

つまり、幼児期に抱っこしてもらったり、なでてもらったりといった温かい記憶があれば、その頃の幸せな気持ちが蘇り、癒し効果があったり、ハッピーな気分になるけれど、不快な記憶が強く刻まれていれば、その否定的な気持ちが呼び起こされるということ。

触られることを苦痛に感じる接触過敏症の人もいますし、感覚過敏の猫もいます。感覚過敏については 【猫の過剰グルーミング】参考になった資料など

自然療法はどの療法でも、その子のありようを尊重し、生育の背景を含め、その子を理解しようという気持ちを持つことが一番大切ですね
            




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カイカイ対策ターメリックローションの続き

2011年01月13日 | 猫のアーユルヴェーダと中国医学
毎日寒いですねー
私、冷たい風にあたると頭ガンガンしてくるんですよねぇ
寒いと背中や肩もこるし
早く春がこないかな

チャクさんのカイカイについて、書きっぱなしになっていました。
【猫の中国医学】カイカイ&涙目対策の続きターメリックローション

あれから、何回かカサブタができて剥がれたりしていましたが、今はキレイな皮膚に戻っています。毛は完全に生え揃ってはいないけれど、だいぶ伸びてきました。



涙目は、やっぱり暖房を入れていて加湿器をつけてない時だけウルウルします。
窓を開けていて直接顔に風があたっている時も。

夏はならないので、冷たく乾燥した空気にあたっている間だけ
あと、大掃除で埃がまった時もウルルしてました

でも、前よりちょっとよくなった気がします
電気ストーブでは涙目にならなくなりました。

前回の方針に沿ってごはんを少し変えたのと、遊びの時間を増やしたことが多少影響しているのかも。


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猫の毛玉嘔吐と間質性膀胱炎

2011年01月06日 | その他
今日は木枯らしビュービューで寒い一日でした

明日は、七草粥の日ですね
昨年、フラワーエッセンスの課題で春の七草に数えられるハコベについて、半年ほどかけて観察とリサーチを行いました。実際に観察したのはハコベでなくウシハコベでしたが、どちらも様々な薬効があり、日本だけでなく西洋でも長い間重宝されてきたハーブなんですね。

人間だけでなく、ヒヨコやウサギ、ハムスターなど沢山の動物にも愛されてきた優しい植物

そのハコベの薬効の一つに、腎機能低下によるムクミの緩和や利尿効果というものがあります。

冬は、猫さんも膀胱炎になりやすい季節ですが、今日は猫の間質性膀胱炎について、米国オハイオ大学の動物医療センターの興味深い調査をご紹介します。

まず、間質性膀胱炎という病気についてですが、痛みや頻尿、切迫感を伴う大変つらい病気だそうです。人間でも猫でもはっきりとした原因が分かっておらず、決定的な治療法も確立していないようです。こちらに分かりやすい説明がありました。

人間の間質性膀胱炎:http://www.tomonoki.org/
猫の間質性膀胱炎:http://www.geocities.jp/felineibd2003/FIC.htm

オハイオ大学の動物医療センターの調査によると、慢性の間質性膀胱炎を患う猫に良くみられる、食欲の低下、頻繁な嘔吐、トイレ外での排泄といった症状が、環境を整えてあげるだけで大きく改善したそうです。

環境の改善には、次の項目が挙げられています

■食事とトイレの場所を固定する(場所を変えない)
■毎日決まった時間に食事を出す
■トイレと寝床を清潔に保つ
■おもちゃを沢山用意する
■クラシック音楽を1日1~2時間流す
■施設などで猫をケージに入れている場合は、ケージを毎日掃除し、1日60分~90分の自由時間を確保する(ケージの外に出て自由にキャットタワーに登ったりツメ磨ぎを使い、他の猫と社交できる時間)

調査に関わった同大学のBuflington博士は、毛玉の嘔吐について、なんらかのストレスが関係しているとお考えのようです。毛玉の嘔吐は、猫にとって正常なことではないと飼い主は認識すべきだとおっしゃっています。

正常ではない・・・つまり、異常事態であるということ。

私としては、飼い主より獣医師に周知して欲しい。大抵の本には、猫は毛玉を吐きますと書いてあるし、病院でも猫はそういうものですと言われますよね。病院でそう言われたら、こちらは何も言えないです。でも、環境の改善は処方箋がなくてもおうちで実践できます 試してみる価値はあるかも

先述の、食欲の低下、頻繁な嘔吐、トイレ外での排泄は、動物園、シェルター、繁殖所、訓練所など、人工的に制限を加えた環境で暮らす動物によく見られる症状なんだそうです。そして、健康な猫でも環境を低下させると、これらの症状を発症するそうです。動物として種としての生得的な行動が制限されることによって、生じやすい症状なのでしょうか。

調査では、以下の項目を組み合わせ、意図的に環境を低下させて症状の変化を調べたそうです。つまり、下の項目は猫に悪影響を与える可能性が高い項目、避けるべき項目といえます。

■世話係を頻繁に変える
■変動的な世話時間
■変動的な食餌時間(食餌開始を3時間遅らせる、片付け時間を不規則にする)
■自由時間と音楽鑑賞の中止
■拘束ストレスを与える(自由を奪う)

動物医療センターの猫さんたちを対象に行った調査なので、一般家庭にそのまま当てはまらないところもありますが、基本的に毎日の生活に変化をつけないことが重要みたいです。

この病気、アーユルヴェーダでは大まかなところワータとピッタの悪化と診るようです。

環境改善の項目に、変化を避け、決まった時間に食事をするなど、ワータを整えるものが多くみられるのもうなずけます。

調査では、食餌の内容は変えず(市販のカリカリ)、投薬もせず、環境の改善だけを行って効果が得られたそうですが、カリカリはワータもピッタも悪化させる要素が強いので、できれば手作り食がいいんでしょうね。

手作りをしないおうちは、信頼できそうなメーカーの缶詰を取り入れるといいかもしれません。安価なカリカリには、肉食動物がとても消化できないトウモロコシの芯やら大豆の皮やら、保存料、着色料、香料などピッタを悪化させるものが多く含まれています。

フードは、添加物の少ないもの、猫の食性にあった動物性蛋白質の豊富なものが良いと思います。大まかな目安として、原材料の一番最初に、お肉や魚の名前が記載されていないもの、肉や魚の種類が明記されていないもの(タラとか鶏肉とか具体的な名称が書かれておらず、肉類、○○副産物、ミートミールなどの記述のもの)は避けたほうがよいと思います。


動物医療にアーユルヴェーダを取り入れているアメリカのDr.Sodhiは、アーユルヴェーダハーブのRentoneとAshuwagandhaを薦めています。
http://www.holistic-pet-carecom.superpageshosting.com/newsletter/article.nhtml?uid=10002(英語)

このハーブは、Dr.Sodhiのファミリーが関与しているアーユルヴェーダハーブのオンラインショップで購入できるようです。
http://www.ruved.net/Vet-Products_c_38.html(英語)

*肉食の猫さんは、人間と身体が違います。使用の際は、大事な猫さんのため、ハーブの品質・信頼性を確認し、使用上の注意、使用期間など専門家の診断とサポートを得てくださいね。

環境改善と一緒に、フラワーエッセンスでストレスにアプローチするのもいいかもしれません。

抑圧した怒りに:フーシア(FES)、スカーレットモンキーフラワー(FES)、ウィロー(バッチ)
フラストレーション:ブラックベリー(スピリットインネイチャー)
神経質・我慢してしまう猫に:セントーリー、ゲンチアナ、ラーチ(全てバッチ)
身体の不快感に:クラブアップル
激しい痛みに:ホーリー(バッチ)
尿意の切迫感に:チェリープラム(バッチ)
変化によるストレスに:ウォールナット(バッチ)

また、中国医学では、恐怖は腎を傷つけるといいます。

その観点から、怖がり猫さんにはバッチのミムラス(特定のものに対する恐れ)、アスペン(原因のわからない恐怖)、ロックローズ(激しい恐怖やパニック)なんかもいいかも。

アーユルヴェーダには音楽療法もあるので、クラシックだけでなくドーシャを整えるといわれているヴェーダ音楽も有効かもしれませんね。センターでも流してみて欲しいなぁ。こちらで視聴できます。

http://www.soundunwound.com/music/surajit-das/ayurvedic-music-therapy/13505910

画面左より中央にあるグレーのボタン[Preview all]をクリックすると視聴できます。止めるときは、同じボタンを再度クリックしてください



参考:
Even Healthy Cats Act Sick When Their Routine Is Disrupted

●↑の元ネタ Judi L. Stella, Linda K. Lord, C. A. Tony Buffington. Sickness behaviors in response to unusual external events in healthy cats and cats with feline interstitial cystitis. Journal of the American Veterinary Medical Association, 2011; 238 (1): 67 DOI: 10.2460/javma.238.1.67

●人間の間質性膀胱炎に関する補完代替療法がまとめられていますが、広告が一杯出てくるので注意!(英語)http://ayurworld.blogspot.com/2007/07/interstitial-cystitis.htmlにほんブログ村 猫ブログへにほんブログ村 猫ブログ 猫 ホリスティックケアへ

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お誕生日プレゼント

2011年01月05日 | 猫と宝石療法
明けまして、おめでとうございます

みなさん、良いお正月を過ごされたでしょうか
私は、チャクにしつこくして、ちょっとうんざりされているようです・・・

前回触れた、クリスマス&誕生日プレゼントの件ですが、今年は巨大マタタビとパワーストーン入りネックレスを用意しました。どちらも、GAVIちゃんのショップにお願いして、チャクのネックレスについては、私のブレスレットとしても使えるように、止め具の部分をアレンジしていただきました。




チャクの首にあわせてもらったので、ブレスレットにしては大きめですが、これには訳があるのです

それは、愚痴を言うたびに、ブレスレットをもう一方の腕にはめ換えるという心のエクソサイズをするため。

去年、2週間ほどためして、色々発見があったのでもう一度やってみようと思っていたのですが、あまりぴったりのサイズだと年中ブレスレットをはめ換えなきゃならない私は途中でイヤになってしまうので、大きめサイズが調度いいのです。興味のある方は、『もう、不満は言わない』(ウィル・ボウエン)を読んでみてください☆

ネックレス&ブレスレットは、ローズクオーツとフローライトの2タイプをお願いして、チャクさんと換わりばんこにつけようと考えていたのですが、チャクさんがローズクオーツのほうを特に気に入ったらしいので、今のところほとんど交換せずに使っています。

石の影響かどうかわからないけれど、最近良く遊ぶようになりました。
大人になってからだんだん遊ばなくなり、ここ数ヶ月はつまらなそうな表情が増えていたのでFESのジニアでもあげようかなぁと考えていたのですが、最近また、子どものときみたいに自分でヒモを持ってきて、遊びを催促するようになりました

パワーストーンの首輪は、何年か前に探したことがあるのですが、重すぎたり、石が大きすぎたりで調度よいものが見つからなかったのですが、こちらは軽くてヘンプも柔らかく使いやすいです。

猫さん専用であれば、パチンとはめるバックルで長さを微調整するアジャスターや名札もつけることができるそうなので、パワーストーン系の首輪をお探しの人にはオススメです


クリスマスのスペシャルおまけも沢山いただいて、チャクさん大喜びのお誕生日となりました


詳しくは、チャクさん執筆のブログをドウゾ



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