恋よ恋

『似た人あらば教えてと　振りの小袖を身に添えて　狂い乱れて　伏し沈む』

私が大好きな『保名』のチラシの部分の歌詞です。

作品作りがしたくてたまらない。
フラストレーションたまりまくりです。

『保名』は“恋よ恋　われ中空になすな恋”からはじまる恋愛の歌で、陰陽師・阿倍保名が陰陽道の秘伝の書を失ってしまった責任をとって自害した恋人・榊の前のことを思うあまり狂ってしまい、肩身の小袖を左肩にかけて春の野をさまよい歩くと言う悲しい物語です。

ものすごく綺麗で悲しい物語で、うちの師匠の十八番だったりします。

基本的に女の狂乱モノは多い気がしますが、男の狂乱モノというと無実の罪で殺されてしまったり、、、といった恨み物が多いので、恋に狂った保名は私の中でも特に印象が強いんですよね。。

曲はアップテンポな部分があったり、沈んでいったりと変化に富んでいて踊りはむちゃむちゃ難しい。
私がもし若柳で名取りを取れたら保名を名披露目公演でやりたいなぁ、とひそかに思ったりしています。

ちなみに、今、作品として作りたいなぁ、と思っているのが
『保名』と『サロメ』
どちらも“恋”というものの究極の形を表現しているんじゃないかと。

どちらを作るかはまだ考えてないんだけど、舞台で使いたい効果はもう考えてます（笑）
・体が埋もれるくらいの紙雪。
・赤い明りに障子越しの影。
・生火
・回転灯篭(歌舞伎でよく使う、中から人が飛び出してくるやつ)

予算と体と相談しながら作品作り始めようっと（笑）

ちなみに、小梅の今のところの予定ですが、

１１月３、４、５日はとんぼりＥＮブースにいる予定。
３日には書家の遙華さんのステージもあります☆
１１月２６日が先斗町歌舞練場。
１１月２７日から映画の撮影となっています。

１２月半ばから時間が出来そうなので、春に向けて何かできれば、と考えています。
５月にはＥＮプロジェクトの芝居もありそうな感じ☆
うちの脚本家に頑張ってもらわないと（笑）
ＰＶも作りますよ♪