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臨床心理士が 畠山鈴香被告を カウンセリング

2009-01-17 17:21:56 | 事件・事故
秋田小1児童殺害事件-101
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                    2009年1月17日UP

河北新報によると
畠山鈴香被告へのカウンセリングが、
臨床心理士の長谷川博一・東海学院大大学院教授によって
続けられていて、
あの日「橋の上で何が起こったのか」「起こらなかったのか」
 の記憶を呼び戻す作業が続けられているという。

捜査員の誘導によって犯行を“自供”している可能性が否定できないためだろう。

長谷川博一教授の努力を多としたい。感謝!

橋の上で何が? 
  臨床心理士が畠山被告を
    カウンセリング

        河北新報 2009年01月16日金曜日
 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で殺人などの罪に問われ、一審で無期懲役(求刑死刑)の判決を受けた畠山鈴香被告(35)と面会を重ねている臨床心理士の長谷川博一・東海学院大大学院教授が15日、畠山被告が健忘したとされる2006年の事件当時の記憶を戻すカウンセリングを始めた。「記憶を想起させて真実を明らかにしたい」と話している。

 長谷川教授が呼び戻したいというのは、死亡した長女彩香さん=当時(9つ)=が転落した大沢橋上での畠山被告の記憶。畠山被告は控訴審の被告人質問で、一審よりも記憶が薄れているとし、「当時の気持ちも行動も思い出せない」と述べた。

 長谷川教授によると、15日に秋田市の拘置施設で畠山被告と会い、トラウマ(心的外傷)で失った記憶を呼び戻す専門的な手法でカウンセリングを実施した。16日も続け、成功すれば大沢橋での出来事を思い出す可能性があるとしている。

 畠山被告の控訴審で長谷川教授は昨年、弁護側の依頼で「迎合性が強く、思っていなくても他者の考えを認めてしまう」などとする畠山被告の性格についての鑑定書を作成。仙台高裁秋田支部が弁護側の証拠申請を却下したため、長谷川教授は鑑定書の証拠採用を求める上申書を出した。

 今回のカウンセリングは独自に実施し、控訴審と関係はない。

 長谷川教授は、子を虐待してしまう親や犯罪者の心理療法が専門。山口県光市の母子殺害事件や大阪・池田小事件の被告らと面会した経験がある。畠山被告とは15日までに計14回の面会を重ねている。畠山被告の控訴審は昨年9月に始まり、今月30日にも結審するとみられている。
          河北新報 2009年01月16日金曜日

     橋の上で何が? 臨床心理士が畠山被告をカウンセリング


続いて秋田さきがけOnTheWebより引用

畠山被告「彩香が誤って落ちた」
  臨床心理士に話す

     藤里連続児童殺害
     2009/01/17 さきがけOnTheWeb

 藤里町の連続児童殺害事件で、殺人などの罪に問われ「事件の記憶が薄れた」などと供述している畠山鈴香被告(35)が、接見した岐阜県の臨床心理士に、長女彩香ちゃん=当時(9つ)=について「彩香が誤って橋から落ちた場面を思い出した」という趣旨の話をしていることが16日、分かった。臨床心理士が県庁で会見して明らかにした。

 臨床心理士は同日の接見の際、畠山被告に、19日以降の控訴審公判でこのことを話すよう提案。これに対し畠山被告は明確な意思表示をしなかったという。

 臨床心理士は弁護人から畠山被告の心理的ケアを依頼され、これまで15回接見。15、16の両日には被告の承諾を得て「記憶を呼び戻すため」に、カウンセリングを行った。

 臨床心理士によると、畠山被告はカウンセリングにより、彩香ちゃんが▽橋上で腹ばいになり、橋と欄干のすき間から身を乗り出している▽おもちゃを落として手を伸ばした▽バランスを崩し転落した—などの場面を、順を追って思い出したという。

 畠山被告は捜査段階で「欄干に乗った彩香を、殺意をもって川に落とした」と供述したとされ、一審では「抱き付かれそうになって驚き、思わず手で払った」と殺意を否定。控訴審では「頭にかすみがかかったように記憶が薄れた」などと供述が変遷している。
         (2009/01/17 09:30 更新)

     1月17日追記
      さきがけOnTheWeb 2009/01/17



さらに1月17日付け「河北新報」の続報 

 「しゃがんでいる彩香」「落ちてった」
       畠山被告話す

          河北新報 2009年01月17日土曜日
 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で殺人などの罪に問われ、一審で無期懲役(求刑死刑)の判決を受けた畠山鈴香被告(35)に対し、健忘したとされる2006年の事件当時の記憶を呼び戻すカウンセリングをしている臨床心理士の長谷川博一・東海学院大大学院教授は16日、県庁で記者会見し、死亡した長女彩香さん=当時(9つ)=が大沢橋から転落した状況を断片的に話し始めたと明らかにした。

 長谷川教授によると、15、16日に秋田市の拘置施設で面会した畠山被告は「隣にしゃがんでいる彩香」「ピカチュウ」「落ちてった」などと涙を流しながら話したという。長谷川教授は「つなぎ合わせると『大沢橋の欄干のすき間から彩香ちゃんがピカチュウを落とし、拾おうとして誤って落ちた』となる」との見解を示した。

 彩香さんの転落について、畠山被告は捜査段階で「背中を押して川に落とし殺そうと思った」と供述したが、一審の被告人質問では「きつい口調で乗るように言ったら、欄干に上がった」「抱きつかれ、怖いと思い、びっくりして左手で払った」などと説明。一審判決は、畠山被告が殺意を持って欄干の上の彩香さんを押し、落下させて水死させたと認定した。

 長谷川教授は「今回の記憶が事実か、供述調書が事実かは分からない」と指摘。「畠山被告は被暗示性が強く、取り調べで繰り返し確認されると、そうだと思い込んでしまう。弁護士との接見で記憶をつくりあげた可能性もあり、裁判で検証してほしい」と述べた。

 カウンセリングは独自に行われており、仙台高裁秋田支部で今月30日にも結審するとみられる控訴審と関係はない。今後の公判で想起した記憶を主張するかどうか、畠山被告は明確に意思表示しなかったという。
         河北新報 2009年01月17日土曜日  



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秋田小1児童殺害事件-101

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