JUNSKY blog 2015

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永田町・権力の興亡 ②

2009-11-02 22:11:10 | TVレビュー
2009年11月2日(月)

 今、NHK総合で
【永田町・権力の興亡 ②】
 と題した番組をやっている。
   ここをクリック

細川政権崩壊後の自民党と新進党の多数派工作、引き抜き(『釣り堀』)などの薄汚い権力抗争が冒頭に描かれている。

そこに、国民の視点は全く無い。

政権与党の『魅力』(利権のことだろう)には逆らえないと言う自民党や元・自民党の国会議員の『性(さが)』は、どす黒いものである。

その「一本釣り」多数派工作を影で指揮したのは、野中広務である。

    

過半数を失う度に引き抜き工作を行う様は、露骨である。

橋本内閣が選挙で敗北して退陣したあとに小沢自由党を与党に引き込む工作を行ったのも野中広務(当時・官房長官)である。
官房機密費も使われたのではないだろうか?

 この番組を見ていると、手練手管の豪腕小沢一郎というイメージとは全く異なり、政局のたびにしたたかな自民党に翻弄されているという感じである。
(そういう意図の編集かもしれない)

 野中官房長官は、小沢一郎を引き込むことによって、公明党を引き込む工作に繋げて行ったようだ。

 野中は「座布団をクッションにしてやらなけりゃ野党である公明党が乗ってこない」と番組の中で発言し、小沢一郎を「座布団」と称している。
 公明党を連立に引き込んだ後は、自由党との「連立協議」は反故にされてしまい、自由党はその後連立から離脱したとのこと。

 自民党は「高邁な政治など目指していませんよ」と野中は平然と述べている。
公明党を連立に加えたのは、多数派工作と伴に、組織票(すなわち創価学会票)で自民党を応援してもらうためであったことも『証言』している。

 最初にも書いたが、権力をめぐる攻防において、「国民の視点」は全く無い。
当然、如何に良い世の中にするかという発想は全くない。

 NHKもNHKで、政治不信を煽るような番組を何故いまこの時点で放送するのだろうか?
 番組の内容が悪いと言う訳ではないが、時期が悪いと言わなければならない。

 
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 NHK公式サイトより 

 55年体制で対決してきた、社会党の委員長を総理に擁立することで政権を奪還した自民党。10か月の野党体験は、「与党であり続けること」の重みを自民党に刻みつけた。
一方、自ら作った細川政権が、1年足らずで崩壊してしまった小沢一郎。今度は野党を結集して「新進党」を結成。二大政党制、そして政権交代を目指した。

戦後システムの制度疲労、押し寄せるグローバル化の波…。
日本社会が激震に見舞われる中、過半数の安定政権は生まれず、自民党と小沢の対決は〝数を巡る攻防〟になっていった。

自民党で先陣に立ったのは、かつて小沢がいた「経世会」の、新たな実力者・野中広務。数の確保を狙う「引き抜き工作」。互いに思惑を秘めた「自自連立」…。攻守様々に入れ替わる駆け引きは、激しさを増していった。
混迷する政局の果て、自民党で起きたのは「五人組の密室劇」、そして「加藤の乱」。いま証言で初めて明かされるその内実と秘話とは…。

閉塞感が日本を覆っていた90年代後半、水面下で繰り広げられていた知られざる攻防に迫る。 



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