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長崎市長暗殺  安倍首相の無責任コメント!VS 各界の談話

2007-04-18 10:38:04 | 事件・事故
 asahi.com 2007年04月17日21時25分 によると、安倍首相は以下のような短い“コメント”を昨夜発表した。
【捜査当局において厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを望む】

 このコメントに対し、今朝(4/18)のニュースショーで、キャスターの鳥越俊太郎氏は「これは、一般の事件について行なうコメントに過ぎない。選挙期間中に政治家が襲撃されたことに対して、このようなコメントで良いのか? 『民主主義の危機であり断固として許せない』くらいのことは言ってほしかった」(要旨:文責筆者)と発言した。
 その番組の他のコメンテイターは、「加藤紘一氏の自宅が放火された時、小泉政権首脳は全く反応せず黙殺したことと類似している」(同)と指摘した。
 もっともなことであると思う。
 
 私も昨日TVで、この首相談話(それも本人のインタビューではなく、アナウンサーによるコメントの紹介にすぎない)を聞いたとき、違和感を覚えたし、その後報道された「政府筋の発表によると伊藤市長は心肺停止状態だ」と現地取材陣が掴んでいない報道をするなど謀略性を感じていたことと、妙に符合するコメントである。
 「政府は、アメリカに盾突く気骨の政治家を抹殺しようとしたのか!?」と考えてしまう。
asahi.com

各界の談話・声明
【日本共産党】志位委員長 2007.4.17 20:50
 長崎市の伊藤一長氏が、選挙運動中、銃撃され、意識不明の重体との報を聞き、この蛮行をおこなった者にたいして深い憤りを感じるとともに、強い怒りをこめてきびしく糾弾する。
 こうした卑劣なテロ行為は、わが国の自由と民主主義にたいする最も凶暴な攻撃であって、絶対に許されない。伊藤市長の回復を心から願うとともに、事件が厳正に捜査されること、こうしたテロ行為が絶対に繰り返されることがないように、必要な措置をとることを求める。


【秋葉忠利広島市長】
 伊藤長崎市長が狙撃されたとの突然の情報に接し、大変驚いています。
このような事件が起きたことに対し、強い憤りを覚えます。
 法治国家として許すべきことではありません。
一刻も早く回復されることを祈っています。


暴力団に襲撃された経験があるノンフィクション作家
【溝口敦さん】
 第一報を聞いて、まず本島市長の襲撃事件(1990年)が想起され非常にまがまがしい、嫌な感じを受けました。
 政治活動の場で襲撃するなど、絶対に繰り返されてはならないこと。
許されないことです。


1990年市長在任中「天皇の戦争責任」発言で右翼に銃撃され一時重体となった
【本島等・前長崎市長】
 どんな理由があろうとも、暴力はやめてほしいんだ。
どうして長崎はこうなるんだろうか。
いや、長崎でもどこでも関係ないんだ。
すべての先に、暴力はいけない。
 これから調べが進めば、背景や襲った男の経歴がいろいろ出てくるだろう。
でも何より第一番に、暴力だけはない世の中にしていかないといけない。


【山本誠一・長崎市長候補】日本共産党公認
 選挙カーとすれちがった直後に事件が発生したことを知り、驚いている。
政策論議のさなかに銃撃すると言う野蛮な行為であり断じて許されない。
 長崎市では前市長も銃撃を受けており、こうしたテロ行為を許せば、民主主義は死んでしまう。
 命に別状がないことを祈りたい。

(なお、山本候補は、「伊藤市長の回復を心から願い、市長選挙の候補者活動を自粛することにします。」と活動自粛を17日発表し、長崎県委員長と伴に、伊藤市長を見舞いました。)

 これらの談話が安倍首相の無責任コメントと比べて、いかに怒りに満ち、格調が高いかよくわかります。

以上、各界談話は、「赤旗」4月18日付けより引用。

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以下は、Web記事へのリンク

朝日新聞・長崎市長襲撃事件・特集ページ

西日本新聞・長崎市長襲撃事件・特集ページ

伊藤長崎市長撃たれる:2007年4月18日(水)「赤旗」

銃撃された伊藤長崎市長が死亡 出血多量で(朝日新聞) - goo ニュース

伊藤市長 核兵器廃絶へ行動:4月18日(水)「赤旗」


甘い右翼・暴力団摘発:4月18日(水)「赤旗」


政策論戦中のテロを糾弾する:4月18日(水)「赤旗」主張
 以下、引用
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主張
長崎市長銃撃
   政策論戦中のテロを糾弾する
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 伊藤一長・長崎市長が十七日、JR長崎駅前の選挙事務所に戻ったところを拳銃のようなもので撃たれました。

 私たちは、伊藤市長に加えられたテロ行為を、満身の怒りを込めてきびしく糾弾します。

 日本共産党の志位和夫委員長は談話で、蛮行を行ったものにたいして、深い憤りと強い怒りを込めてきびしく糾弾しました。

自由と民主主義の封殺
 伊藤市長は、一九九五年に長崎市長に初当選し三期つとめて、今回の市長選に立候補していました。核兵器廃絶と平和のために努力してきた公人です。

 同じく選挙戦をたたかっている日本共産党公認の山本誠一候補と、選挙カーですれちがった直後に、事件が発生しています。山本氏がのべているように、政策論戦のさなかに銃撃するという野蛮な行為は、絶対に許されません。

 長崎市では、一九九〇年一月、当時の本島長崎市長が言論をめぐって銃撃される事件が起きています。自由と民主主義の封殺です。

 伊藤市長を銃撃した男は、暴力団組員とみられていますが、動機など詳しいことはまだわかっていません。動機が何であれ、選挙期間中に命に危害を加えるという蛮行は、自由と民主主義に対する最も凶暴な攻撃であり、断じて許しがたい暴力であることは明らかです。

 日本共産党は、その綱領で「テロの根絶」をかかげる政党として、暴力やテロはいかなる理由があれ、断じて容認することはできません。

 市民による民主的な選挙によって選ばれた市長であり、選挙をたたかっている候補者にたいするテロや暴力は、市民全体にたいするテロ暴力と同然です。それは民主主義にたいする最大の破壊行為といわなければなりません。

テロを繰り返すな
 事件が厳正に捜査されることを求めるとともに、ふたたびこうしたテロ暴力がくりかえされることのないよう、真に民主主義が尊重される社会の実現にいっそう力をつくすものです。
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長崎の伊藤一長市長がテロに倒れられた ⇒ 【暗殺された】

2007-04-18 09:37:50 | 事件・事故
 昨夜、当ブログでも書いた、伊藤市長狙撃事件であるが、本未明2:28amに出血多量で亡くなられたという。
 ご冥福を祈ると伴に、断固としてこのような政治テロを糾弾したい。

 報道によれば、狙撃は2発とも心臓を貫く致命傷であったと言う。
 プロの仕業である。
 3mの至近距離からの狙撃とはいえ、2発撃って2発とも心臓を貫けると言うのは、余程銃の扱いに手馴れており“狙撃訓練”を日常受けている者でないと無理な話だ。最近銃を手にしたような者には為せる技ではないし、しばらく銃の扱いから遠ざかっているものが付け焼刃に命中させることはできないであろう。

 この報道で、NHKやテレビ朝日は、現行犯常人逮捕された犯人が、自動車事故や関係する会社の融資話が失敗したことを根に持っていたことに重点を置いて犯行の動機を“分析”しようとしている。
 この自動車事故に関する報道によれば、道路工事中の窪みに脱輪し、「ベンツのバンパーが壊れたから270万円よこせ」という、まさに暴力団を背景にしたタカリ行為であって、長崎市がこれを排除したのは当然である。
 融資話(これは、今朝のTV朝日が取上げていたのだが)については、長崎県の保証協会の保証が付いていないからと銀行に融資を断られたという話であって、自分の思い通りに成功しないから逆恨みしているものでしかない。

 だいたい、この程度のことで、政治家を暗殺するということが不可思議である。
テレビ朝日の今朝の番組に出ていたゲスト・コメンテイターの一人は、要旨「そういう長崎市とのトラブルを抱えた人間は背後の黒幕が利用しやすい」(聞き覚えに付き細部の表現は正確ではない)との発言をしていた。

 鳥越俊太郎氏も発言をしたのだが、これをフォローするのではなく、政治テロとの指摘もせず、うやむやな発言に終始し、日頃はっきりものを言う“ジャーナリスト”だけに、私的にはがっかりした。
 彼も、政治テロに恐れをなしてしまったのであろうか?

 私は、前者の意見に賛成する。

 何らかの黒幕が居て、長崎市との間にトラブルを抱えている犯人を捜し出して利用し、政治的抹殺【暗殺】を図ったのであろう。
 そして、その黒幕は政治的背後関係の追究から逃れ、報道を“薄め”させるために、犯人が事前にTV朝日に対して伊藤市長に対する“告発文”を送るようにそそのかしたのであろう。

 伊藤市長は核兵器廃絶の強い思いを遺して亡くなられた。
さぞ無念なことであっただろう。
 私たちは、この遺志の何百分の一いや、何万分の一ではあっても、伊藤市長の核兵器廃絶の意志を繋いで行かなければならないと思う。

 改めて、ご冥福をお祈りして、終わります。

西日本新聞・長崎市長襲撃事件・特集ページ

銃撃された伊藤長崎市長が死亡 出血多量で(朝日新聞) - goo ニュース

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