JUNSKY blog 2015

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のだめカンタービレ Last Lesson

2006-12-25 23:47:39 | TVレビュー
今日12月25日はXmasですが、
「のだめカンタービレ」では、ライジング・サン(R・S)オーケストラのクリスマス・コンサートという千秋指揮の最後の演奏会の日でもあります。

RSオーケストラ こと のだめオーケストラもこれまでの練習成果の見せ所です。
演奏家に扮する俳優達にとっても訓練の成果の集大成というところでしょう。


ドラマ前半では、千秋がのだめを追って福岡県大川市まで迎えに行くという設定であり、のだめの家族が一堂に会し、相変わらずのドタバタ劇を見せてくれました。

しかし、後半は、クリスマス・コンサートのリハーサルから本番へというストーリーです。


コンサートマスターたる清良(水川あさみ)の独奏で、サラサーテの超絶技巧の「カルメン幻想曲」を披露したのですが、水川あさみがUPに耐える演奏振りで指使い弓使いとも様になっていたのに驚きました。本当にバイオリンの経験があるのではないかと思わせるリアルさでした。
よくあるように指の動きだけUP、顔だけUPではなく、やや下の角度から指(左手)弓(右手)顔が同時に映る角度で撮り、それも一瞬ではなく、ある程度のフレーズを通しで撮影していましたので、そのフレーズだけとはしても、あれだけ堂に入った演奏振りをみせるためには相当血のにじむ(本当に指先の爪の中から血のにじむ)ような訓練をされたのでしょう。
水川あさみさんインタビューは、ここをクリック

音は別撮りだとは思いますが、これを見ていて感動してしまいました。

他のパートの人たちも、写されている間合いの演奏振りは結構きちんとした指使いをしていたように思います。もっともメインキャスト以外のオケ・メンバーは本当の演奏家の皆さんだとは思いますが、その本職の人たちの演奏振りに引けを取らない演奏「振り」でした。

メインは、ベートーヴェンの交響曲第7番ですが、第一楽章は冒頭から半分以上切れ目無く演奏を続け、一部オーバーラップさせて第4楽章のフィナーレに繋いでいました。
これら演奏の過程で、音楽は切れ目無く続きながら、これまでのエピソードが映像と音で嵌めこみ合成となって一層感動を盛り上げました。

このドラマ「のだめカンタービレ」は、残念ながら全編見ることはできませんでしたが、見た分だけで言えば、クラッシックを大いに若者に啓蒙した立派な番組だったと思います。その上、前にも書きましたが、クラッシック通にとっても、聴き所の豊富なものだったと思います。

コミックの方は、まだまだ続くでしょうから、TVドラマでも続編や特番が行なわれることでしょう。
このドラマを作られたスタッフとキャストの皆さんに感謝とエールを送りたいと思います。

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