仏教国ミャンマーにて、ガソリン価格高騰に端を発した僧侶たちの軍事政権
に反対するデモに対して、軍事政権は武力でもって弾圧しました。弾圧に対して
抗議した市民まで、治安部隊に銃撃され、死亡者まで出ました。
ミャンマーはわたし達にはビルマとしての記憶の方が強いです。かつて太平洋
戦争の激戦地であり、わたしの兄2人はビルマにて戦死しています。未だに多く
の遺骨も眠っています。ビルマはタイと共に1度は僧としての修業が課せられて
いる国です。
竹山 道雄作「ビルマの竪琴」は日本の兵士が戦後帰還せずに、亡くなった
同胞の弔いに僧となり現地に残る物語で、映画化もされました。
わたしはビルマは訪れていませんが、タイへ行った時に道行く僧侶の姿を見
ました。修行僧には声を掛けてはいけないとのことでした。
ミャンマーでは今も軍事政権が民主連盟を抑えていて、指導者アウン・サン・
スー・チーさん(ノーベル平和賞受賞)など未だに自宅軟禁の状態です。
軍部の上層部と一般市民の生活の格差は大きく、言論の自由さえ奪われて
いる有様です。60数年前の日本も少し似たようなものでした。
今度の暴動で日本の取材カメラマンまでもが、被弾のために命を落とした
ことは嘆かわしいことでした。日本のミャンマーへの経済援助は中国に次ぐ2番
目とのことですが・・・・・・