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MILLEN BOX

映画、音楽、野球の話題など。

マイ・ブルー・ベリー・ナイツ

2008年03月23日 | Cinema2008
【監督】 ウォン・カーウァイ
【出演】 ノラ・ジョーンズ/ジュード・ロウ/ナタリー・ポートマン/デヴィッド・ストラザーン/レイチェル・ワイズ

【物語】
恋人の心変わりで失恋したエリザベスは、元恋人の家の向かいにあるカフェに出入りするようになる。
毎晩、ブルーベリーパイを用意してくれるオーナー、ジェレミーと話すことで、徐々に慰められていくエリザベス。しかし、どうしても終わった恋を引きずってしまう彼女は旅に出る決心をする。

【感想】
ノラ・ジョーンズが歌う主題歌にのって始まるオープニング。この歌がまたいい!前奏のベースが痺れます。カーウァイ監督は相変わらず音楽のセンスが抜群です。

いきなり喧嘩が始まる所は「天使の涙」、NYを立ち去るシーンでエリザベスの足がアップになるのは「恋する惑星」のフェイ・ウォンだし
警察官役のデヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズの長台詞、エリザベスがカフェに設置されているビデオのテープを見て泣くシーンなどなど
実にウォン・カーウァイらしい映画でした。ノラ・ジョーンズ、いいデビューが出来たんじゃないでしょうか。
相変わらずジュード・ロウはカッコいい。煙草を吸う仕草がとても決まってました。ナタリー・ポートマン、大きくなりましたね。

ラストは想像通りで、エリザベスの心境の変化が分かりづらいですがカーウァイ監督のアメリカ映画デビューとしては上出来じゃないでしょうか。
ジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」や、ウェイン・ワンの「スモーク」のようなオシャレな映画です。


スウィーニートッド フリート街の悪魔の理髪師

2008年01月30日 | Cinema2008


【監督】 ティム・バートン
【出演】 ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム・カーター/アラン・リックマンなど

【物語】
19世紀、ロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカーは愛する妻と娘と共に幸せに暮らしていた。
しかし、美しい妻に恋をしたターピン判事の陰謀で、バーカーは無実の罪を着せられ、投獄されてしまう。
15年後、妻と娘を奪われたバーカーはスウィーニー・トッドと名前を変え、フリート街に戻って来た。
理髪店を構え、パイ店の店主、ミセス・ラペットの協力を得て、ターピン判事への復讐を始める。

【感想】
もういっぱいネタばれしてますので、観ていない人は読まない方がいいかも。



久しぶりにダークでグロテスクなティム・バートン節をたっぷりと堪能してきました。

ヘレナ・ボナム・カーター演じるパイ屋の女主人が釜の中で燃えるシーンなんかは
「オイスターボーイの憂鬱な死」という絵本に出てくる「スティックボーイとマッチガールの恋」。
そしてラスト、床を広がっていくスウィーニー・トッドの血は「ステインボーイ」のシミの広がり方と同じ。

あんなとこ、こんな所がティム・バートンでした。

怪しげな女性が実は元奥さんだったというオチもらしかったですね。ティム・バートンが好き勝ってやって、さっさと終わらせちゃったって感じ。
娘さんはどうなったんでしょうか。ちゃんと逃げられたのかな。このへんをちゃんと描かない所もバートン監督らしいや。

しかしまぁ、なんですね~。ティム・バートンの映画に出てる時のジョニー・デップはイキイキしてますね。
「シザーハンズ」から数えて、「スウィーニートッド」で6作目。アウトロー的な生き方のジョニーと、バートン監督は波長が合うんでしょうね。

今回、一つ残念だったのが音楽がダニー・エルフマンじゃなかった点!
あのダークな街の雰囲気にはダニーの音楽は欠かせないはず。なんでだ~!ティム・バートン!

ミュージカル映画ということで、みんな歌ってましたが頑張ってましたね。ジョニー・デップはなかなか力強い歌声でした。