【監督】 今敏
【声優】 林原めぐみ/古谷徹/山寺宏一/堀勝之祐 /大塚明夫/江守徹
【物語】
精神医療研究所に勤める美しきサイコ・セラピスト、千葉敦子。彼女は、開発されたサイコセラピー機器を用いて
クライアントの治療を行う極秘のセラピーを行うことがあった。そんな時、彼女は少女の容貌を持った人格“パプリカ”となって他人の夢に入り込み心の秘密を探り出していくのだった。
そんなある日、敦子の同僚で天才科学者の時田浩作が開発した画期的サイコセラピー機器“DCミニ”が盗まれる事件が発生する。それは悪用されれば他人の人格をも破壊する危険があった。そして、その不安は的中、所内に次々と犠牲者が出始める…。
【感想】
僕の大好きな今敏監督の最新作、ついに見てきました。「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」と名作を次々と発表している監督なので公開前から楽しみにしてました。シネカノン神戸という所であったのですが、初めて行く映画館という事もあり余計楽しみでした。
プロの声優を起用しているので1時間半、安心して見ていられる。これぞプロの仕事。ジブリなどのスタジオも見習ってほしい。声優を軽視するな!
そういや久しぶりに林原さんの声を聞いたな~。やっぱいいわ。山ちゃんこと山寺宏一さんは、もうすっかり今敏作品の常連ですね。「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」のときより台詞も多かったし。林原&山寺のコンビを見られるだけでもアニメファンとしてはうれしいです。
古谷さんも大塚さんもベテランの渋い演技。江守さんはプロじゃないけど、声優としての実力は前作「東京~」で実証済みだから何の心配も要りません。
作画のレベルの高さも相変わらず。ベタベタのCGアニメより手作りの温もりがあります。今敏の映画は冬が似合う。
押井守監督の「イノセンス」を想起させるパレードのシーンも圧巻でした。あまりにも目まぐるしく展開するのでクラクラしてきちゃいます。
途中でわけが分からなくなっても、そのまま映画に身をゆだねてしまいましょう。上映時間が短いのもgoodです。
この作品が僕の今年の映画納めとなりそうです。実に有意義な時間を過ごせました。最後の最後に、こんないい映画が見られて良かった、良かった。でも感想を書くのが実に難しい映画でもあります。おっとそういや今敏といえば「妄想代理人」最後まで見てなかったな~。