HOT TIN ROOF

デジカメからクラカメまで、いろんな写真機で撮ったいろんな写真を載せて行こうっていうブログ。基本方針『無節操』。

独逸生まれの伯爵夫人

2008-02-28 22:36:25 | Contessa35



また物欲に負けました。
西ドイツ、ツァイス・イコン製のクラシックカメラ、
「コンテッサ35」です。1950年発売。

ドイツ語の「Contessa」は、「伯爵夫人」という
意味だそうですが、確かにその名前にふさわしい、
瀟洒でぜいたくな雰囲気を持っています。

実は、デザインに魅せられてずっと欲しかったカメラでした。
ただ、そう考える人はやはり多いのか、
なにしろ「高い」んですこのカメラ。
店で完動品を買うと5万は下りません。
まあレンズはあの名玉「テッサー」ですしね。

で、手を出しかねていたところ、
オークションで安く手に入りそうだったので
つい「ポチッ」と行っちゃった次第。

値段は・・・ヒミツ。
まあ安かったとだけ言っておきます。
ただ、それだけに結構くたびれた「伯爵夫人」です。

外見に汚れ、皮がはがれかけている箇所が数箇所、
レンズカバーの通常「CONTESSA」の刻印がある貼り皮が
そっくりはがれおちている。

機能的には・・・
まず、露出計不動。
スローシャッターに粘り。
レンズの内側にカビっぽい汚れ。
あと、フィルム巻上げ時にカチカチと音がして、
うまく巻き上げられないことがありました。

だいじょぶかなコレ、と思いつつ試写した結果。


Contessa35 Opton-Tessar + DNP CENTURIA100

んー。60年前のレンズとは思えないくらい鮮明です。
さすがはツァイスのテッサー。
このカメラのテッサーは、コントラストが際立って
高いらしいのですが、確かにそんな感じがします。

もう一枚。


Contessa35 Opton-Tessar + DNP CENTURIA100

単体露出計の針を読み間違った結果、どアンダーで
色がすごいことになっちゃってるんですが、
絵画みたいでなんか気にいったので載せます。
うーん。全体がアンダーで飛んじゃってる中、
派手な色だけは明るく残ってるんですよね。
多分極端に高いコントラストの賜物でしょう。

・・・わりに地味目なCENTURIAでコレなら、派手目の
フィルム入れたらどんなことになっちゃうんだろうこのカメラ。
CTプレシーザとかベルビアとか。

うーん。そのうちオーバーホールかなあ。
値段見て考えよう。

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デジタルクロスプロセス

2008-02-20 22:11:06 | NIKON F3


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + DNP CENTURIA200
Digital CrossProcess


ネタがない(笑)ので、こないだWEBで見つけた
「デジタルクロスプロセス」ってのをやってみました。

そもそも、「クロスプロセス」っていうのは、
リバーサル(ポジ)をネガ処理で現像したり、
その逆をやったりすることで、極端な色の出を
期待する、特殊な現像処理のことらしいのですが、
それに近い色補正をデジタル処理でやろう、っていうのが
「デジタルクロスプロセス」。
まあ要は極端なトーンカーブ色補正なんですが。

ここ↓を参考にさせていただきました。
http://photos.taken.jp/2007/12/digital_crossprocess.html


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + DNP CENTURIA200
Digital CrossProcess


強烈な緑。


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + DNP CENTURIA200
Digital CrossProcess


ガクアジサイの枯れ花。ハイライトがすごい色。


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + DNP CENTURIA200
Digital CrossProcess


空がありえない青色です。


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + DNP CENTURIA200
Digital CrossProcess


うわっ。HOLGAみてえ(笑)。


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + DNP CENTURIA200
Digital CrossProcess


蛍光絵の具をこぼしたよう。

面白いですね、なかなか。
そのうち「ホントの」クロスプロセスもやってみたい。

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森山大道ふうに

2008-02-14 21:27:47 | NIKON D40


D40 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II

写真家・森山大道の写真集「新宿+」を買いました。
極端なコントラストと、フィルムの荒い粒子で撮られた新宿の街。
渋いカッコよさ。モノクロームの世界です。
写真における白飛び黒つぶれは、普通なら忌避される対象
なのですが、この人は表現にしてしまっています。

プチインスパイアされたので
同じように写真を撮ってみようと考えたのですが、
フィルムの特殊現像は敷居が高いので、
デジカメで同じような感じにならないかチャレンジ。

粒子の荒い感じが欲しいので、D40の
ISO感度をHI 1(3200相当)にし、
さらにRAW現像でハイライトを起こすことを
前提として、露出補正を-2.0に設定。
これで相当さらざら感が出るはず。

SILKYPIXでのRAW現像時には、
思いきりコントラストを高め、
ノイズを強調する方向で現像します。

撮ったのは「新宿」ならぬ「銀座」の夜景。
さーて、どんなもんでしょう。
けっこう面白い絵が撮れたと思うのですが。


D40 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II

イルミネーションの寒色の輝き。


D40 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II

高く、腕を天に伸ばす。


D40 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II

手の届かない、灯。


D40 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II

行き交う車と人。


D40 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II

遠く、光の中へ。


D40 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II

艶やかな、黒。


D40 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II

ウィンドウに微笑みを映す。


森山大道オフィシャルサイトはこちら↓

http://www.moriyamadaido.com/

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中華街の春節をAGFA Vistaで

2008-02-11 23:00:13 | NIKON F3


F3 + Ai AF Nikkor 35mm F2D + AGFA Vista

ちょっと珍しいフィルムを手に入れました。
「AGFA Vista 400」というフィルム。
AGFAのフィルムは独特の発色で根強いファンが
いたらしいのですが、AGFA Photo社の倒産で
一時は入手できなくなっていたとのこと。
最近事業を別の会社が引き継ぎ、
日本でも再び購入できるようになったようです。
私はここ↓のサイトで調べて、池袋で購入しました。

http://www.superheadz.com/agfa/index.html

さて、赤や黄色が強く出るというその独特の発色を楽しもうと、
ちょうど春節を迎えたばかりの横浜中華街に行ってきました。
あ、「春節」っていうのは中国のお正月のことだそうです。


F3 + Ai AF Nikkor 35mm F2D + AGFA Vista

春節といえば獅子舞巡行なんですが、それは2月7日の
木曜日に行われたとのことで、
行った日には特に派手なイベントはなし。
ちょっと当てがはずれたんですが、
獅子舞の獅子が飾られていたので写真を撮ってきました。
日本の獅子舞のそれとはずいぶん違いますね。


F3 + Ai AF Nikkor 35mm F2D + AGFA Vista

店先に下がっていた縁起物の飾りです。


F3 + Ai AF Nikkor 35mm F2D + AGFA Vista

街の至るところにこんな提灯の飾りが鮮やかでした。

AGFA Vista、
割と粒子が粗いフィルムだと聞いていたんですが、
確かにこの写真の空のあたりなどは
ずいぶんと粗い粒子が見えます。
色は鮮やかでも、マクロ撮影などには向かないかも。
街撮りスナップ向きかな?


F3 + Ai AF Nikkor 35mm F2D + AGFA Vista

この、空中にポンポンと看板が浮いているような感じ、
ちょっと他の街にはない雰囲気です。


F3 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S + AGFA Vista

今回、街撮りに180mmを使ってみました。
被写界深度が浅いためピント合わせトがシビアで、
夕暮れ時の望遠レンズ手持ち撮影ということで
シャッタースピードも結構厳しかったのですが、
広角や標準レンズでは撮れない雰囲気の絵が撮れました。




F3 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S + AGFA Vista

上の絵と比べると、望遠と広角の画角の違いがよくわかります。
結構面白い。機会があったらどんどん使ってみようと思います。


F3 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S + AGFA Vista

店先に下がっていた絢爛豪華な装飾。
赤色の鮮やかさはAGFAならでは。
記憶3割増しぐらいに感じます。

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ヤスリ片手にレンズを削る

2008-02-07 00:26:21 | NIKON F3



以前から所有していた「Nikkor-S Auto 50mm F1.4」を、
F3でAE撮影できるように自家Ai改造してみました。

参考にさせてもらったのはこのページ↓。

http://www.ne.jp/asahi/nsk/nsk/member/hihou/hihou034.htm

Ai改造というのは、FやF2などの時代に作られた
古いレンズを、F3などAi(開放F値自動補正)方式の測光に
対応させるための改造のことで、これをやることで
F3でAE(自動露出)モードでの撮影も可能となります。
非改造状態のレンズでは、「絞込み測光」でのマニュアル撮影
オンリーとなり、一枚撮るのがとーってもめんどくさいです。
私の腕ではスナップどころではなくなります(笑)。

このAi改造、以前はニコンが公式に改造サービスを
受け付けていたらしいのですが、10年ほど前に終了。
今でも関東カメラサービスなどに持ち込めば
改造してもらえるらしいのですが、
改造の料金が7000円ほどで、このレンズを
購入したお値段とほぼイコールなため、
頼む気になれません。

そこで、たまたまネットで見つけた上記のページを参考に
「自分でやっちまった」わけです。

F3とD40以外で使う予定がないので、
Ai連動爪はいさぎよく取っ払い、
分解した絞りリングをひたすらヤスリでゴーリゴリ。
失敗すると取り返しがつかないのでドキドキしましたが、
やってみたら意外と簡単でした。まあ高いレンズだったら
自分ではやりませんけど。

さて、試写です。


F3 + Nikkor-S Auto 50mm F1.4 + DNP CENTURIA200

王子駅付近にて。都電荒川線です。
久しぶりに乗りました。
荒川線、少しでも広告費を稼ぐためだと思うのですが、
車両1両ごとに違う広告ペイントが施されており、
バリエーションがあってなかなか面白い。

古き良き時代を感じさせてくれてなかなか嫌いじゃないので、
頑張って生き延びて欲しいものです。


F3 + Nikkor-S Auto 50mm F1.4 + DNP CENTURIA200

フレア大暴れです。さすがはオールドレンズの逆光撮影。
結構思いきり絞って撮ったんですけどね。


F3 + Nikkor-S Auto 50mm F1.4 + DNP CENTURIA200

サンシャイン60です。
うーん、古ーい色だなあ。期待通り。
押入れの奥から出てきちゃったアルバムの中の
大昔の写真の色って大体こんなですよね。
やっぱ30年前のレンズはこうでないと。

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雪!

2008-02-04 00:49:26 | NIKON F3


GR DIGITAL 21mm

朝、起きて外を見てびっくり。一面真っ白です。
とりあえず一枚。いや、つくづくカメラバカですね。
雪=シャッターチャンス!
に即座に直結しましたから(笑)。


GR DIGITAL 21mm

モノクロの方が雰囲気出そうだったので
Photoshopでモノクロ化してみました。GR DIGITAL、
しばらく人に貸していて久しぶりに持ち出したんですが、
やっぱり撮っていてテンポが良くて面白いですね。
ちょっと惚れ直した感じ(笑)。


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + DNP CENTURIA200

ここからF3での撮影です。近くの神社にて。
うー、寒。


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + DNP CENTURIA200

モミの樹に積もった雪。
カキ氷のよう(笑)。


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + DNP CENTURIA200

枝の雫がきらきらと光っていました。

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モノクローム By “VOIGTLANDER Vito CLR”

2008-02-02 02:13:52 | Vito CLR


VITO CLR COLOR-SCOPAR 50mm + DNP CENTURIA200

地下鉄の出口から冬空をを見上げて。
真っ白な光に、階段を昇る人々の影が長く伸びていました。

今回はビトーCLRで撮ったモノクロ写真です。
モノクロと言ってもカラーフィルムで撮影して
パソコンでスキャンし、Photoshopでモノクロ化。
画面で確認しながら絵を自由にいじれるのと、
DNP CENTURIAなどの安価なフィルムなら、
モノクロフィルムより断然安くあがるのが利点。


VITO CLR COLOR-SCOPAR 50mm + DNP CENTURIA200

某最高学府前にて。煉瓦塀に歴史を感じます。




VITO CLR COLOR-SCOPAR 50mm + DNP CENTURIA200

本郷・菊坂にて。
時が止まったような街を、50年前のカメラでパチリ。


VITO CLR COLOR-SCOPAR 50mm + DNP CENTURIA200

高速道路の合流ポイントを見上げて。
ビトーCLRが作られた50年前には、この道路は
まだなかったでしょう。

50年前のレンズですから当然、逆光に強かろうはずがなく、
画面の上から入った光が全体を覆ってしまっています。
でも、それがなんだか不思議な雰囲気を醸し出しています。
光のシャワーのよう。今時のレンズでは撮れない絵です。

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雪の日に

2008-02-01 00:39:56 | Vito CLR


VITO CLR COLOR-SCOPAR 50mm + DNP CENTURIA200

寒い日が続きます。
この間ついに、通勤途中に雪に降られました。
子供の頃は雪の日には心が躍りましたが、
毎日会社に通う身になってみると、通勤時間の雪は正直、
とても憂鬱です。冷たーい雨よりはマシですけど。


VITO CLR COLOR-SCOPAR 50mm + DNP CENTURIA200

見慣れた標識もなんだかとっても寒そう。
お互い風邪などひかないよう、防寒を
しっかりして冬を乗りきりましょう。

今日はこんなもんでおやすみなさい。

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