無謀にもシャッタースピードが4段階しかない
RICOHFLEX VIIにてリバーサル(ポジ)フィルムに挑戦した
フィルムがあがってまいりました。
結果は「ほぼ壊滅」。
解像感ないしほぼ全てアンダー露光だしゴミだらけだし
いやまあ、ひどいもんでした。
上の写真は唯一まだしもマシだった一枚。
単体露出計できっちり測って合わせているので、
アンダー露光はウデがないせいとばかりも思えません。
どうもやっぱりシャッター速度が逝っちゃってるようです。
もしくはレンズの汚れのおかげで
規定量の光を取り込めてないのか。・・・こっちかな。
ゴミはまあ・・・
こんな感じです。
画像リンク先を拡大して空の部分を見てみてください。
なんだか大変ーなことになってます(笑)。
うん、要はこのカメラは、ネガで使うべきカメラなんですね。
白黒ネガフィルムでも詰めて
「なんだか大昔っぽい写真が撮れるトイカメラ」
として使う分にはけっこう面白いです。
でも、間違ってもリバーサルフィルムのベルビアとか
詰めて、美麗な画質を追ってはいけません(笑)。
そっち方面は、このたびお迎えした
別のフィルムカメラ様にお任せすることに致します。
何をお迎えしたかって?
では、今日のところはシルエットだけ。
うーん、バレバレな気がするなあ・・・
先日入手した2眼レフ、「リコーフレックスVII」の撮影テスト2回目。
前回、「とりあえず写る」ことはわかったので、
今回はD40と画角をほぼ揃え、同じ被写体を撮り比べてみました。
D40のレンズは付属標準ズームの
「AF-S Nikkor 18-55mm 3.5-5.6G II」を使用。
24mm(35mmフィルム換算36mm)の画角で撮影しています。
また、比較のため、D40の画像を正方形にトリミングしました。
さあ、「いまどきのデジタル一眼」と「50年前の超廉価2眼レフ」、
勝 負 開 始 です。
RICOHFLEX VII
D40
まずは東京タワー。
リコーフレックスVII、以外に健闘している気がします。
まあゴミやら周辺光量落ちやらはともかく、
けっこうしっかり写ってますね。
さすがはブローニーってとこでしょうか。
拡大してみます。
RICOHFLEX VII
D40
拡大するとさすがに差がはっきりわかりますね。
ただ、リコーフレックスのフィルムは
フラットベッドスキャナでのスキャンなので、
フィルムスキャナでスキャンすればもう少し差が詰まるかもしれません。
RICOHFLEX VII
D40
夜景でもしっかり写ってますね。
それに、「2眼レフは手ブレにくい」っていうのも本当でした。
シャッタースピード25分の1秒で6枚撮って、
手ブレショットは1枚もなしでした。
拡大してみます。
RICOHFLEX VII
D40
当然D40と差はあるものの、リコーフレックスも十分見られる画質です。
なるほど、当時売れたわけですね。いいカメラです。
おまけ。GR DIGITALで撮った東京タワーです。
グレースケール化したあと、ダブルトーンで紫の色調に。
次のGR DIGITALのファームアップで、
白黒、セピア以外に赤、緑、青、紫色での
モノクロ撮影が可能になるそうなので、
それを先取りしてみた、ってことにしときます(笑)。
最近買ったマーガレット・バーク・ホワイトの写真集の影響で、
硬調のモノクロ写真にハマリ気味です。
「GR DIGITAL II」が発表されましたね。
↓
http://www.ricoh.co.jp/release/by_field/digital_camera/2007/1030.html
前から10月ごろとの噂があり、この間旧GR DIGITALの生産打ち切りの
ニュースもあったのでそろそろだろうと思っていたのですが、やはり来ました。
フォルムはほとんど旧GR DIGITALと同じ、レンズも同じですが、
RAW記録の高速化、低ノイズ化と着実な基本性能の向上をはかり、
電子水準器を搭載、スクエアフォーマット対応と、
さらにマニアックな方向へ突っ走ったようです。
案外だったのは手ぶれ補正で、今回も非搭載。
「このカメラ買うような人にはいらんでしょ」ってな
開発者の声が聞こえてきそうです。
「レンズは同じ」とのことなので個人的には買い替え予定はないのですが、
同時発売のテレコンバージョンレンズ「GT-1」には惹かれています。
これ、ファームウェア書き換えると旧GR DIGITALにも付くらしいので。
装着すると40mm相当の画角に。発売済の21mmワイコンと合わせて、
21mm、28mm、40mmと3種類の画角がGR DIGITALで使えることになります。
ついに標準画角対応ですよ。これは買っちゃうんだろうなあ、きっと。
さて、新リコーカメラの話はここまでで、ここから先は旧リコーカメラの話です。
↑こういうの買っちゃいました。
「リコーフレックスVII」型。昭和29年発売の2眼レフです。
リコーフレックスは戦後まもなくの時期に大ヒットしたカメラで、
シリーズ全部で100万台以上を売り上げたそうです。
今日のリコーの礎をつくり、日本のカメラ時代の幕明け役を担った
カメラだ、ということ。大ヒットの理由は「安くてよく写った」
ことで、構造を簡略化して価格を下げたことが
大ヒットにつながったようです。簡略化されたつくりは
壊れにくさにも直結し、発売後50年以上経った今日でも
こうして使用可能なものが手に入るというわけ。
ちなみにカメラのキタムラで約3000円でした。
ネタとして十分な安さです(笑)。
こないだの休みに試写し、現像が上がってきたのでアップします。
露出計代わりにGR DIGITAL使ったので露出大丈夫かなあと
思っていたのですが、案外平気でした。
周辺光量落ちは時代なりですが、けっこう綺麗に写ります。
露光の参考用にGR DIGITALで撮った絵だと
こんな感じです。
逆光は・・・まあこんなもんでしょう。
やはり暗いところは苦手なようです。
現代のネガフィルムの性能のおかげでなんとか写ってはいますが、
どうしても薄灰色の画像になってしまいます。
あと、ファインダー暗いのでフレーミング確認が大変。
ウエストレベルの(上から覗き込む)ファインダーが面白かった。
すりガラスに映った絵が幻灯機を見ているようです。
フィルム送りも、フィルムを一定量送る機能すらないんですね。
カメラの後ろの窓を開けて、フィルム裏面の表示を見て手動で
フィルムを送ります。アナログだ!
それと今回、スキャンしたネガフィルムから絵を起こしていて、
「ネガフィルムはラチチュードが広い」っていうカメラ雑誌の記事の
意味を実感しました。なるほどなあ。融通きくわけだ。
フィルムカメラちゃんといじったの初めてに近いので新鮮。
次は紅葉を待ってリバーサルフィルムに挑戦予定。
・・・無謀な気がするなあ、ヒシヒシと。
リコーフレックスの使い方については
↓ここを参考にさせていただきました。
http://oozusi.hp.infoseek.co.jp/
2眼レフ全般に関しては
↓ここが詳しいです。
http://www.k5.dion.ne.jp/~tlr/
今回のうんちくのネタ元です(笑)。