HOT TIN ROOF

デジカメからクラカメまで、いろんな写真機で撮ったいろんな写真を載せて行こうっていうブログ。基本方針『無節操』。

世の中に絶えて桜のなかりせば・・・

2008-03-28 22:36:24 | NIKON D40


D40 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S

「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」

古今集にある、在原業平の歌です。
大好きなんですよね。在原業平。
いいとこのお嬢さんに手を出して駆け落ちしようとして
先方の親兄弟にばれ、ちょーっと都に居づらくなったんで
ほとぼり冷ましに東国に逃げてみたりとか。
愛すべき平安時代のプレイボーイです。

さて、いよいよ待ちに待った桜の季節です。
週末を待ちきれず、昼休みに撮影。


D40 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S

ハイキー調で。光の氾濫の中に、浮かび上がる花。


D40 + Ai AF Nikkor 35mm F2D

思わず目を細める、見事な花景色。


D40 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S

枝に止まった鳩。ちょっと首を傾げる。


D40 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S

これはソメイヨシノではなく、ヤマザクラでしょうか。
純白の花弁が美しい。


D40 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S

透過光の桜を、モノクロで。

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レトロ看板ギャラリー

2008-03-26 22:42:17 | RICOH GR DIGITAL


GR DIGITAL 28mm

「江戸東京たてもの園」にあった昭和レトロな看板が
なかなか面白かったので、片端から撮ってきましたよ。
まとめてどうぞ。


GR DIGITAL 28mm

星製薬の看板。
作家・星新一さんのお父さんが作った会社です。


GR DIGITAL 28mm

ご存知、ワシのマークの大正製薬。


GR DIGITAL 28mm

マルダイみそと丸山園の看板。


GR DIGITAL 28mm

ギターペイント。
昔、文房具店で見た記憶があります。


GR DIGITAL 28mm

この看板は今でもありそうですね。


GR DIGITAL 28mm

福助。ちょっと汚れてますが。

どれも微妙に見覚えありますね。
そういえばこういう看板もすっかり見なくなりました。

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フレクサレットの週末

2008-03-25 01:10:12 | Flexaret VI



“Flexaret VI”。
チェコスロバキア(当時)、メオプタ社製の2眼レフです。
現在はチェコ共和国の首都であるプラハから、
はるばるやってきました。

今回は海外ネットオークションサイト、ebay経由で購入。
取り引きは全部英語でしたが、
ebayはシステムが相当かっちりできている感じで、
初めてでもそう戸惑わずにすみました。

2眼レフはリコーフレックスVIIに続いて2台目なのですが、
フレクサレット6はシャッター自動チャージ、
フィルム定量送り機能を備え、
別売アダプターを装着すれば35mmフィルムでも撮影可能と、
リコーフレックスVIIに比べて遥かに精密なカメラです。
正直、こっちは精密機器をいじっている感じがします(笑)。

このカメラの弱点はピントグラスがただのすりガラスで、
フレネルレンズが入っていないためにファインダーが
暗いことなのですが、これは事前に買っておいたジャンクの
マミヤプレス用ピントグラスをカットして入れ替え、
見違えるように明るくなりました。

レンズはBelar 80mm F3.5。
ローライコードのクセナーに匹敵すると言われる
その写りはどんなものでしょうか。
今回の試写は、小金井公園内の
「江戸東京たてもの園」に行ってきました。


Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + FUJICOLOR PRO400

きれいに晴れた日で、かなりの人手でした。


Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + FUJICOLOR PRO400

大昔の電話機。
こんなので通話していた時代があったんですね。

「江戸東京たてもの園」には、江戸~昭和初期の建物が
全部で27棟保管されており、入って見学することができます。


Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + FUJICOLOR PRO400

「三井邸」の玄関にあった照明。
豪奢な雰囲気でした。
さすがは豪商越後屋の末裔の邸宅です。


Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + FUJICOLOR PRO400

小金井公園内の野外博物館なので、
まわりには自然がいっぱい。
紫色の花が絨毯のように咲き誇っていました。


Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + PROVIA100F

こんな感じにあちこちで春まっさかり。

ちなみにこの写真からリバーサルフィルムのプロビアです。
リバーサルでもちゃんと写っているところを見ると、
シャッタースピードもきちんと出ている模様。
まずはひと安心です。


Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + PROVIA100F

酒屋の中にあった古い機械式レジスター。
実際に使われてるの見たことあるようなないような。


Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + PROVIA100F

これは展示物なのかそれとも実用品なのか?
首をひねりました。どっちだと思います?


Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + PROVIA100F

さすがにレンズが古いだけに、逆光だとこのようになります。
まあこれはこれでレトロチックないい雰囲気。


思った以上にちゃんと写ってうれしい限りです。
そして何より、2眼レフは撮影していて楽しい!
ファインダーを上から覗き込んでピントレバーを操作すると、
ピントの山が移動するのがはっきりわかります。
これが実にいい感じで面白い。
当分はたっぷり楽しめそうです。


フレクサレットの詳細については、この記事が面白いです。
このカメラの生まれた歴史的な経緯についても
きちんと書かれています。さすがにプロの仕事。


「東京レトロフォーカス モラヴィアの残照、フレクサレット」
http://ammo.jp/weekly/nak/0209/nak020904.html

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21mmの青空

2008-03-23 23:19:35 | RICOH GR DIGITAL


GR DIGITAL 21mm

広角レンズで切り取った、空の広さが気持ちいい日。


GR DIGITAL 21mm

シルエットで切り取る景色が大好き。


GR DIGITAL 21mm

空気はまだ冷たかったですが、
あたたかな日差しが春を告げていました。
ようやく分厚い上着なしで出歩ける季節の到来です。

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キミたちはどうしてそんなに警戒心がないのか

2008-03-22 00:52:05 | NIKON D40


D40 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8

浮間公園にて、寄ってきてゴロニャンと
寝転がった白猫の喉をなでてやりながらパチリ。
慣れてるなあこいつ。ほとんど野良とは思えん。


D40 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S

翻訳。「アタシにもごはんちょうだい!」


D40 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S

何か見つけた?


D40 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8

ニャー。


D40 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8

保護色な彼。いちばん強そうだった。

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色鮮やかな季節へ

2008-03-19 21:58:58 | NIKON D40


D40 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S

長い冬もようやく終わりを告げ、
あたたかな陽射しとともに、あちらこちらに
色鮮やかな花々を目にする季節が巡ってきました。

ようこそ!色鮮やかな季節!
あと少しで桜も咲きます。
今回は、ひと足先に春の訪れを告げる花々の
可憐な姿をお届けします。


D40 + TAMRON SP 90mm Macro

三脚にカメラを固定し、慎重にシャッターを切るときの
静かな「カシャン」という音が好き。
「世界を切り取っている」実感があります。


D40 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S

大好きなレンズ、「ニッコールの180mm」。
「名玉」という言葉の本当の意味は、
このレンズが教えてくれました。
ピクセル等倍に拡大しても普通に鑑賞できる
素晴らしい解像力を持っています。


GR DIGITAL 28mm

道端に咲いていた花。
カメラをマクロモードにし、下に手を伸ばして「パシャ」。
これができるのがコンパクトデジカメのいいところです。


GR DIGITAL 28mm

同じく、石垣の高いところに咲いていた花を、
手を思いきり伸ばして撮影。
ありがとうオートフォーカス(笑)。


GR DIGITAL 28mm

バックの鉄橋を生かしたくて、絞りを思いきり絞り込み、
被写界深度を深くして撮ってみました。
ここまでの「テレマクロ」は、デジタル1眼では撮れません。
撮像素子の小ささからくる被写界深度の深さは、
GR DIGITALの大きな武器なのです。

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伯爵夫人に新しいドレスを。

2008-03-17 23:01:54 | Contessa35



この間入手した“伯爵夫人”の異名を持つ優美なクラカメ、
“Contessa35”ですが、外装がいささかボロボロでした。
そこで、塗装の剥げていた箇所を塗りなおし、
ボロボロだった革をはがして張替えてみました。
革の色も変えて、これで世界でただ1台のカメラに。
まあ、業者さんにやってもらうようなデキにはほど遠いですが・・・
それでも「自分でやった」ことで自然と愛着もわくので、
まずは満足です。撮影が楽しみ。



“CONTESSA”の文字は、怖ろしいことに「プリント」です。
皮を両面テープで厚紙に貼り付け、プリンタに突っ込みました。
無茶するなあ、我ながら。


工程のメモ。
まずは古い皮を慎重にはがします。
この皮をスキャナーでスキャンします。
それをIllustratorでトレースしてきれいにし、
プリントして型紙をつくります。
型紙を新しい皮に両面テープで仮止めし、
カッターで切り出しておく。

本体のほうは、
まずはマスキングテープでレンズその他をカバー。
そのあと、小さく切った紙ヤスリで皮の残りカスや、
錆あとなどをきれいに削り落とします。

そのあとで塗装。
目の細かい紙ヤスリでできるだけなめらかに
下地を処理し、ベンジンで拭いたあと、
まずはメタルプライマー(金属塗装用下地処理剤)
を塗布し、乾燥させます。
その上から黒塗料を塗り、乾燥させました。

本当は分解して部品ごとに
スプレーで塗れば綺麗に仕上がるんでしょうが・・・
このカメラを全部分解してもとに戻せるスキルなどないので、
今回は筆塗りです。

完全に乾いたあと、接着剤で
新しい皮を丁寧に貼り付けて完成です!

ついでにレンズもなんとかバラして中玉清掃。
いや、業者清掃の見積もり見て軽く凹んだので・・・
自分のメモを兼ねて、レンズの外し方を書いておきます。
これを参考にレンズ清掃をされる方がおられるかどうか
わかりませんが、くれぐれも自己責任でお願いします。



レンズの周囲のこの3箇所の「穴」に精密ドライバーを入れ、
ネジを外すと、ピント合わせリングが外れます。
そのあと、捩じ込みになっているレンズを回せば前玉が
外れます。ただし、距離計の連動爪がピント合わせリングに噛み込む
構造になっているので注意。私は一度再組み立てしたあと、
距離計が動かないのに気がついて大変にあせりました。
ちなみにコンテッサのネジは、全般にネジ穴の溝が狭いので、
ヤスリでドライバーの先端を研いで細くすると良いです。



後玉は、後ろのフタを開けると見える二重の輪のうち、
内側の輪を回せばあっさり外れてくれます。
中玉の後ろ側の清掃は、B(バルブ)でシャッターを開きっぱなしにし、
綿棒で清掃しました。

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Story of “Contessa35”

2008-03-11 23:47:20 | Contessa35


Contessa35 Opton-Tessar +  AGFA CT PRECISA

旧岩崎邸庭園にて。逆光ではやはりフレアが強いようです。

先日入手したクラカメ“コンテッサ35”で
撮影したフィルムの現像があがってきました。
今回はリバーサルフィルムでの撮影です。

このカメラの歴史をたどってみました。
写真に合わせてご笑覧ください。

西ドイツ、ツァイス・イコン社の傑作中の傑作と言われるカメラ、
“コンテッサ35”は、ツァイスの中盤スプリング(蛇腹)カメラ、
“イコンタ”の系列に連なるカメラです。

ドイツを代表する光学企業、カール・ツァイスは、
第二次大戦後、ドイツの東西分割に伴って二つに分かれる
のですが、ツァイス社の本拠地は東側のイエナにあった関係で
大部分の生産施設は東側に渡り、西側にはシュトッドガルトの
“イコンタ”生産工場のみが残りました。


Contessa35 Opton-Tessar +  AGFA CT PRECISA

もやがかかったような描写は、レンズの曇りのせいか?

ですから、戦後間もない1950年という時期に、
西側のツァイスから発売された35mmフィルムカメラ、
“コンテッサ35”が、イコンタの発展形という形だったのは、
非常によくわかる話です。
時代の要求する小型35mmフィルム使用カメラを、
手持ちの資産・生産設備を生かして作ろうと考えれば、
自然とイコンタ型の小型スプリングカメラに行き着きます。
35mmフィルムを使用したスプリングカメラは、すでに
ドイツ・コダック社の“レチナ”という成功作がありましたから、
なおさら話は早かったでしょう。

ではなぜ、このカメラは“コンテッサ”と名づけられたのか。
「Contessa=伯爵夫人」という高貴な名前のインパクト?
もちろんそれもあるでしょう。
ただ、それだけではなさそうに思われます。


Contessa35 Opton-Tessar +  AGFA CT PRECISA

その昔、1926年にカール・ツァイス財団のもと、4つの企業が
統合合併し“ツァイス・イコン”社が誕生しました。4つの企業とは
「イカ」「エルネマン」「ゲルツ」そして「コンテッサ・ネッテル」。

この「コンテッサ・ネッテル」を率いていた技術者は、
ドクター・アウグスト・ナーゲル。ナーゲル博士です。
ナーゲル博士がツァイス・イコンに入った後に
設計を主導したカメラが、他ならぬ“イコンタ”でした。


Contessa35 Opton-Tessar +  AGFA CT PRECISA

順光の条件では結構きれい。


その後、ツァイス・イコンを退社したナーゲル博士は、
“ナーゲル社”を設立。このナーゲル社がアメリカの
イーストマン・コダックに買収され、“ドイツ・コダック”となります。
“ドイツ・コダック”時代にナーゲル博士が設計したのが、
“レチナ”でした。コンテッサ35とレチナは、
同じ設計者が基礎設計を担当した
従兄弟?くらいの関係に当たるカメラなのです。

つまり、“コンテッサ”という名前は、
イコンタとレチナ双方の設計者で、
1943年に永眠した偉大なナーゲル博士に捧げる意味で、
かつて博士が在籍したコンテッサ・ネッテル社の名をもとに
命名されたたものではないでしょうか?
そう思われてなりません。

“コンテッサ35”の精緻なシャッターを慎重に切る時、
このカメラの背景にある膨大な時間を思います。
膨大な時間が手の中に詰まっている、
そんな錯覚に襲われることがあります。
この感覚だけは、どう足掻いても
新しいカメラでは味わえないものなのです。


Contessa35 Opton-Tessar +  AGFA CT PRECISA

水面の色の表情が好きです。この日一番の一枚。

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AGFA CT PRECISA

2008-03-05 23:48:44 | NIKON F3


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + AGFA CT PRECISA

AGFAのフィルム、ネガフィルムの「VISTA」に続き、
リバーサルフィルムの「CT PRECISA」を入手。
関西から友人が来たので、
一緒に遊ぶのに便乗して試写してきました。

VISTA以上に独特な発色をするフィルムとのことで
期待していたのですが、確かに条件によって
相当強烈な発色をしてくれるようです。
上の一枚もなかなか個性的な色味。
フリマに並んでいた陶器の人形です。


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + AGFA CT PRECISA

クマの敷き物。
さすがにリバーサルフィルムで、
フィルム粒子はかなり細かい感じです。


F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + AGFA CT PRECISA

相当ハイコントラストなフィルムです。
ベルビアに近いかな?


F3 + Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S + AGFA CT PRECISA

背景の紫が相当強く出ています。




F3 + Ai-S Micro Nikkor 55mm F2.8 + AGFA CT PRECISA

マクロ撮影だとこんな感じに。

3本ほどまとめ買いしたので残りはあと2本。
さて、残りはどう使おうかな?

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