Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Kodak PORTRA NC400
「ただいま建設中」
古い橋のすぐ横に、新しい橋がつくられる。
橋の姿は変わっても、川は変わることなく流れ続ける。
お盆に群馬の田舎に行ってきました。
近くの渡良瀬川にかかる「高津戸橋」が老朽化のため、
すぐ横に新しい橋が建設されていました。
なかなか見られない光景です。
この群馬の田舎の風景が自分にとっての
「原風景」なのかな、と思うことがあります。
それが変わってゆくのはなんだか複雑な思いです。
変わらないものなどないとわかってはいても、
変わらずにあって欲しいとつい思ってしまいます。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Kodak PORTRA NC400
「遠景」
昨夜の集中豪雨で、すっかり増水した渡良瀬川。
遠く見えるのが建設中の橋。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Kodak PORTRA NC400
「濁流」
遊歩道から川原に降りてみる。
昨夜降った雨が濁流となって轟々と流れ下っていた。
すごい音。呑まれればきっと命は無い。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Kodak PORTRA NC400
「岩塊」
川原にころがる巨大な岩。
こんなものを運んでくる水の力の強大さを思う。
その岩を割り、根を伸ばす草木の逞しさを思う。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Kodak PORTRA NC
「涼水」
さらさらと流れ下る水。
見ているだけで涼しくなってくるような気がする。
秩父の方にキャンプに行ってきました。
バンガローで一泊したのですが、
さらさらと涼しい音が夜寝ていてもずっと聴こえていて、
なかなかに癒される一夜でした。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Kodak PORTRA NC
「炎」
あかあかと燃える炎。
このあとやきとり焼きました(笑)。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Kodak PORTRA NC
「花一輪」
斜面に咲く紫の花一輪。
桔梗でしょうか?
フレクサレットVIとポートラNC、なかなかいい感じです。
色が軟らかくてキメが細かい。
もう少し淡い色になるかと思っていたんですが、
それなりに鮮やかな色彩でした。
何度か使ってみて、フレクサレットVIのレンズは、
遠景より近景に向く感じがします。
よりくっきりシャープに写る。
コーティングは一時代前で逆光には弱いので、
ポジフィルムよりはネガフィルム向きかも。
フレクサレット、また機会を見て持ち出します。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Ilford XP2 Super 400
「聳え立つ」
時々、何処でもいいから行けるとこまで行ってみたくなります。
そういうわけのわからん衝動に突き動かされて、
関東の「さいはての地」、関東平野最東端の
犬吠崎灯台に行ってきました。
この日は天気も良く、
カメラを持った人もちらほら見かけたのですが、
さすがに二眼レフは自分だけ(笑)。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Ilford XP2 Super 400
「作業中」
この「銚子電気鉄道」に乗り、
「犬吠」で下車。徒歩で15分ほどです。
この写真はパンタグラフの部品交換中のひとこま。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Ilford XP2 Super 400
「霧にむせぶ」
着いた直後は、あたりが強烈な霧に覆われていました。
霧の粒子を冷たく肌に感じるくらい。
遠く霞む岩の群れ、低く飛ぶツバメ。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Ilford XP2 Super 400
「幻の塔」
灯台の上から。霧の中に浮かぶ電波塔。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Ilford XP2 Super 400
「廃屋」
海岸に残る廃屋。壁がボロボロに風化していました。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Ilford XP2 Super 400
「杭」
立ち並ぶ杭の列。波を押し止めようというのか。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Ilford XP2 Super 400
「灯台を望む」
急に霧が晴れてきました。海岸から丘の上の灯台を望む。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Ilford XP2 Super 400
「二つの塔」
太陽を灯台の後ろに入れて、逆光気味で一枚。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + Ilford XP2 Super 400
「押し寄せる」
激しく音をたててコンクリートの壁に押し寄せる波。
しぶきが手摺りを越え、上の通路まで濡らしていました。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + VELVIA100
チェコ製二眼レフ、フレクサレットを持って
新宿御苑に行ってきましたよ。
あたたかで、気持ちのいい日。
もう桜は散りかけですが、その分
風に舞う桜吹雪がそれは見事で、
花びらに覆いつくされた地面が
すっかり桜色に染まっていました。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + VELVIA100
水面に落ちた花びらも美しい。
鯉がゆっくりと花びらの下を泳いでいました。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + VELVIA100
さすがに結構な人出でした。
これもまた都会の花見の風物詩です。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + VELVIA100
ソメイヨシノは散りかけでしたが、
この枝垂れ桜は、今がまさに満開。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + VELVIA100
すっかり葉桜になっている樹もありました。
桜若葉の隙間から緑色の透過光が降り注ぐ。
もうすぐ、若葉の季節の到来です。
“Flexaret VI”。
チェコスロバキア(当時)、メオプタ社製の2眼レフです。
現在はチェコ共和国の首都であるプラハから、
はるばるやってきました。
今回は海外ネットオークションサイト、ebay経由で購入。
取り引きは全部英語でしたが、
ebayはシステムが相当かっちりできている感じで、
初めてでもそう戸惑わずにすみました。
2眼レフはリコーフレックスVIIに続いて2台目なのですが、
フレクサレット6はシャッター自動チャージ、
フィルム定量送り機能を備え、
別売アダプターを装着すれば35mmフィルムでも撮影可能と、
リコーフレックスVIIに比べて遥かに精密なカメラです。
正直、こっちは精密機器をいじっている感じがします(笑)。
このカメラの弱点はピントグラスがただのすりガラスで、
フレネルレンズが入っていないためにファインダーが
暗いことなのですが、これは事前に買っておいたジャンクの
マミヤプレス用ピントグラスをカットして入れ替え、
見違えるように明るくなりました。
レンズはBelar 80mm F3.5。
ローライコードのクセナーに匹敵すると言われる
その写りはどんなものでしょうか。
今回の試写は、小金井公園内の
「江戸東京たてもの園」に行ってきました。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + FUJICOLOR PRO400
きれいに晴れた日で、かなりの人手でした。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + FUJICOLOR PRO400
大昔の電話機。
こんなので通話していた時代があったんですね。
「江戸東京たてもの園」には、江戸~昭和初期の建物が
全部で27棟保管されており、入って見学することができます。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + FUJICOLOR PRO400
「三井邸」の玄関にあった照明。
豪奢な雰囲気でした。
さすがは豪商越後屋の末裔の邸宅です。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + FUJICOLOR PRO400
小金井公園内の野外博物館なので、
まわりには自然がいっぱい。
紫色の花が絨毯のように咲き誇っていました。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + PROVIA100F
こんな感じにあちこちで春まっさかり。
ちなみにこの写真からリバーサルフィルムのプロビアです。
リバーサルでもちゃんと写っているところを見ると、
シャッタースピードもきちんと出ている模様。
まずはひと安心です。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + PROVIA100F
酒屋の中にあった古い機械式レジスター。
実際に使われてるの見たことあるようなないような。
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + PROVIA100F
これは展示物なのかそれとも実用品なのか?
首をひねりました。どっちだと思います?
Flexaret VI Belar 80mm F3.5 + PROVIA100F
さすがにレンズが古いだけに、逆光だとこのようになります。
まあこれはこれでレトロチックないい雰囲気。
思った以上にちゃんと写ってうれしい限りです。
そして何より、2眼レフは撮影していて楽しい!
ファインダーを上から覗き込んでピントレバーを操作すると、
ピントの山が移動するのがはっきりわかります。
これが実にいい感じで面白い。
当分はたっぷり楽しめそうです。
フレクサレットの詳細については、この記事が面白いです。
このカメラの生まれた歴史的な経緯についても
きちんと書かれています。さすがにプロの仕事。
↓
「東京レトロフォーカス モラヴィアの残照、フレクサレット」
http://ammo.jp/weekly/nak/0209/nak020904.html