拉致 北朝鮮 

人生楽なら苦はないさ(MUYOxpPRF.)

石丸次郎(←を嫌いではないが言ってる中身がワシには理解不能)

2007年09月23日 | 未分類
朝鮮民主主義研究センター: 拉致問題のどのような「進展」が「解決」につながるか
有名ドコだそうだが、解釈やら解説やらには「?」というか、減点制競技の審判のような後ろ向きが感じられるので、見逃したニュースなどの確認ぐらいしかしていない。
(本文は読んでいない)
んで、そこからのリンクにアジアプレスがあった。前は巡回先になってたが、中東からの報告ばかりになってたので一度購読をやめてた。
(有料記事も多く、ビンボにはそんな余裕がないので)
北朝鮮を読む 石丸次郎 – ASIAPRESS NETWORK

第1回 ブッシュが北朝鮮をテロ支援国から外す日:9月3日

第2回 拉致進展のために経済制裁に代わる政策を ①:9月19日

第3回 拉致進展のために経済制裁に代わる政策を ②:9月21日

おまけ:北朝鮮最新写真報告 番外編 – ASIAPRESS NETWORK

第1回はまぁいいでしょ、他所の国だから過程の段階で物言う以外どうしようもない。
出た結果に対する泣き言や恨み節になりがちなのも、仕方がないと言えば仕方がない。
米依存ではなく、自立外交の確立が望まれると言うのも右左関係なく真っ当だと思う。

して二回目の前半も、北朝鮮の一方的で不誠実な対応に怒りを感じている。まではわかるが、その先がどうして強硬論(=安倍)への批判になるのかがワシには理解できない。
国内受けを狙ったパフォーマンス。門を閉ざし、膠着状態を作り出しただけ。特亜が穴埋めするので効果のない(薄い)経済制裁。前に予想したとおりになった、そして安倍は降りてしまった。~第3回


出だし。
「拉致被害者の家族の高齢化が進んでいる。」

これだけで何が言いたいのかがほぼ見える(例のごとく読んでから書くのではなく、同時進行で読みながら書くのだす)。
だから膠着状態から脱し、妥協でも土下座でもいいから被害者の帰国が実現する方策に変われと。
被害者家族にとっては、一刻の猶予もない状況になってきた。
日本政府は、有効ではなかった経済制裁とは別の、打開のための方策を考えねばならない時期に・・・

結論書くの早っ。もう少し引っ張らないとワシが先読みしてたと思われるじゃないか。いいけど。

まぁここまでなら、ワシも細部はともかく大筋で賛同できる。こういう場合なら国の面子なんざドブに捨てたってかまわないと。
北朝鮮政権に求めてきたのは、
①すべての生存拉致被害者の帰国
②真相究明
③犯人の引き渡し
④補償
という、しごくまっとうなものであった。

だが、これを一挙に解決することは容易ではない。
とりわけ②と③のハードルはあまりにも高い

あら?そろそろ違いが出てきて、ワシが腹立てる段取りだと思ったのにまだだな。
結局のところ、金正日政権が変わらなければ日本側が求める「拉致問題の全面解決」はありえないとの結論が出てくる。

しかし、これでは、金正日政権を打倒するか、崩壊を待つ他なくなってしまう。
これは北朝鮮にとって受け入れられるはずがないばかりか、
日本政府が「打倒」を政策として採用することも、またありえないことである。
金正日政権の崩壊がいつの日になるかは誰にもわからないことだ。
ならば、やはり、進展を望むなら協議をしなければならないのだ

ボチボチかな?確かに日本が表立って金王朝を潰す政策は取れないだろう。
(できないのではなく、しない。明日のジョー参照されたし)
だが最後の段には、異議も根本的な疑義もある。まぁ忘れなければ後で。
ここからは提言である。
被害者の両親の高齢化が進んでいることに鑑み、とにかく、被害者の帰国を最優先にするため、真相究明は次代に委ね、犯人引渡しについては放棄する。
これを、まず両国が確認した上で「再々調査」を日朝合同で始めるのだ。

身柄をもらっても完黙か、死んだ人間の命令による(金正日の知らない不法な)強制であり拒否権がないので仕方がなかったと言われれば確認しようもないし情状酌量となるだけなので、よど号犯と同じくワシとしては納得。
(ただし、放棄すると言ってしまうのではなく要求事項から漏らすだけにする)
だが、
まず両国が確認した上で「再々調査」を日朝合同で始めるのだ

だぁ?何をどうやって?本気で調べたらボロが出るのに北が協力するわけがない。
背広組がシャンシャンで形だけ「調べましたが何もありませんでした」と報告する以外に何が出るっての?

山拓のトコでも言ったが、「生存者はいない」と言ってしまったのは何も知らなかった(事にされてる)時のユラ金ではなく、
事情を知ってしまった(とされた)後のユラ金なのである。
もし、万万が一本気で合同調査とやらを行い、生存者がいましたとなれば、ユラ金は事情を知った後に嘘をついていた事になる。
蟻の一穴を恐れるからこそ大前提を宣言して一歩も引かない構えを取っているのに、それを自ら蟻の巣を持ち込むと考えるのがわからん。
生存被害者の調査だけを行うのは不可能だと考えるワシが変なのかな?
社保庁を例にするまでもなく、官僚社会が世界共通なのは常識だと思っていたがな。
日本からは、警察を中心に拉致問題調査の特別チームを作り、そして北朝鮮側の特殊機関と「専門家同士」で、人命最優先を原則に交渉と調査をやる。

貧弱な死亡証拠では通用しないことは、今や北朝鮮にも分かっているはずだ。
日本の警察が関与することで、現時点でもっとも精度の高い結果が得られる可能性がある。

この場合、犯行を担った特殊機関の責任は問わないことが確約されるという取引が必要になるだろう。
北朝鮮にあっても、損することがわかっている案件を機関自らからまじめにやるはずはない

とてつもなく大きな政治判断と決着が求められる手法ですな。しかも韓国との交渉以上に機密保持が重要になる。
こんな美味しいネタ(密約)を野党やマスコミが食いつかないと思ってるならアジアプレスは終わってるだろ?
この方法が原則的でない「妥協」であることははっきりしている。

そうでなくて。
妥協でも何でもいいが、現実性がない机上の空論の法則だと。

これが可能なら、日本からの特別調査チームを金正日が承認し、金正日の全権委任状を持たせ独立調査を行う事も可能だ。
(本来ならこれが唯一の双方が納得できる調査結果を出せる可能性のある方法なのだが、いくらワシでも妄想しきれないから言わないできたのに)
事態を膠着状態から動かすためには、
まず、発動した経済制裁から拉致を切り離すことが必要になってくるだろう。


これも(ワシの中とは)違うな。
つか、どっちだ?制裁の理由から拉致をなくし国連決議だけを理由にしろと言うのか
(これだと国連決議の廃案が先にないと解除できないとなる)、
制裁理由を拉致だけにした後に解除しろと言うのか
(これだと国連決議と言う裏付けのない制裁を短期間とは言え行う事になる)

だいたい何で「まず日本が」からになる?
あるとするなら、「制裁解除と調査のバーターを交渉する」だろ?
別に面子や意地から言うのではなく、
「空手形すらなく勝手に一方的判断で制裁解除しました」

「それはどうも」

「え゛?それだけ?・・・」

「何か約束でもしましたっけ?」

「いや・・・普通は・・・」

「な に か 、 や く そ く で も し ま し た っ け ?」

「・・・ぃぃぇ・・・」

ワシが石丸と言う人の考えを読み違えているのかなぁ、どうも制裁を解除させると言う目的が先にあって、それに合わせて理屈を後付けしたように思えてしまうのは、欺瞞に満ちたインチキ連中を見すぎているからなのかなぁ、吉田とか虹の橋とかピンフボートとか。

ワシだけかもしれないが、日本の経済制裁に実効があろうがなかろうが国の意思表示としてだけでもやってる意義はあると思う。
これを怒りとか報復とかだと思う人間もいるだろうし、それをよしと思わない人もいるだろう。
だが、どちらも短絡。
政治家はもちろん、それを論じるメディアは、経済制裁の必要性を主張するのであれば、その有効性を論理的に説明すべきだ。

翻って言えば、そうした主張をする人々は、経済制裁などで事態がさらに膠着した場合、
被害者や家族に対して負うべき責任があることを、自覚しなければならない。

あらあら・・・これを言っちゃうとワシのアンテナはますます張ってしまうな。
これはワシの目に、遠回しな恫喝・脅迫に見えてしまいますよ。
しかも制裁は被害者家族が望み、更なる強化をも訴えている事実を無視して、いかにも被害者家族とは別の勢力だけが強硬論を叫んでいるとでも言いたげな。

有効性が絶対条件になってるんですなこの人の中では。
(同じ理屈からすると、死刑制度の犯罪抑止効果も論理的に説明されていないから反対なんだろうなぁ・・・)

で、制裁解除して北が合同調査に応じ、自分の首を絞めるリスクを無視して本気で調査に協力し、死んだと金正日が言ってしまった被害者が実は生きていて、しかもその責任(金正日に嘘を報告していた事になる)は誰も問われず、何だかわからないけど生存者が帰国できて、不満はあるだろうけどとりあえずはめでたしめでたしになると・・・


本気?
どうもその先にある日朝国交正常化しか見ていないような気がするんですけど。

皮肉や嫌味ではなく、石丸次郎と言う人を嫌ったり憎んだりはしていないつもりなんだがなぁ
誰もそうは思ってくれないだろうなぁ・・・



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1 コメント

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やっぱり忘れてしまってた (jsdf1100411)
2007-09-23 19:28:50
>「ならば、やはり、進展を望むなら協議をしなければならないのだ。」
>だが最後の段には、異議も根本的な疑義もある。まぁ忘れなければ後で。

疲れちったからパス
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