
【分布】
全国的に渡来するが、
北海道では厳冬期には少なくなる。
冬鳥。
【特徴】
全長は約50cmで、
胴体はカラスよりやや小さい中型のカモ。
雌雄異色・オス大。
オスは、
赤褐色の頭部と額から頭頂にかけてのクリーム色、
灰色の休部とのコントラストが目立つ。
メスは
他のカモ類のメスと同様に、
全体が褐色の地味な色調だが、
やや赤みがかった褐色。
【習性】
陸ガモの一種で、
水面に浮いたまま採餌を行う。
植物食。
湖沼や河川などにいることが多いが、
アオサの茂る干潟域でも普通に見られる。
夜間、
草地や農地などに採食のために飛来するものが多い。
海苔の養殖場に加害することがある。
ピューイ、
という大きく通る鴫声で
存在を知ることも多い。
【類似種とその識別】
メスは地味な色調のため、
識別がやや難しいが、
他種と異なり、
くちばしが小さく、
先端が黒くて
その他の部分は青灰色であること、
脇腹は赤みが強く、
斑の入らない一様な
のっぺりした色調であることなどにより
区別できる。
【捕獲制限数】
カモ類の合計が1日5羽
(網猟では、猟期を通じてカモ類の合計が200羽)