エンタメPの独り言

海外20年。エンタテインメント業界(小売、音楽、ゲーム、旅行、教育、料理)を転々とする1プロデューサーの独り言

自立するとは

2019-12-15 23:35:00 | 日記
誰しも一人では生きられない。それはそうだ。飯を食うにも、自分一人ではその食材すら確保できない。猟りに行く?(笑)でも、お金を払えば、誰かが代わりに食材を確保してくれる。一人ではない。人間は精神的な動物でもある。食事と同じく、精神的な満足も必要になる。実は、これもお金で買える。精神科医や心理士を雇うことだ。

しかし、面倒くさいことに、空腹を満足させるのとは違って、精神的な満足は「感情」が絡む。感情(どう感じるか、どれくらい感じるか)は人によって違うため、それを満足させるのは非常に難しい。結果から言うと、無理だ。この感情の違いを生み出す要因は、生まれつきの性格から今の気分まで、多岐に渡る。しかも、その掛け算だから、一番近い家族でも一致しない。

よって、この精神的満足だけは、自分一人で、解決しないといけない。解決できなくても、うまく付き合う必要がある。それが、自立だ。物理的な満足は人に頼れる(お金で解決出来る)が、精神的な満足は、自分で解決するしかない。これを人に頼ると(特に無償で)良いことはない。期待は大抵、裏切られる。

精神的な自立には訓練が必要だ。誰しも何かに頼っている。家族や友達、会社、地域、国。でも、繰り返しになるが、家族でさえ、精神的な頼りにはならない。訓練とは、それらに期待しては裏切られる、を繰り返すことだ。この訓練で、疲弊する人もいる。それが、鬱の正体だと思う。期待を裏切られる=自分が嫌われている=自分に問題がある=死にたい。

期待を裏切られる=人は人、自分は自分。に切り替える必要がある。そのためには、自分をしっかり持つこと。自分は何故、精神的満足を得られていないのか、自分は何をすると精神的に落ち着くのか、精神的な不満をもたらす自分の特徴とは何か?それはどうすれば解決出来るのか、を考え抜くことこそが、自立の訓練だと思う。(注)病気だけは、お金を払ってしっかりプロに頼った方が良い。


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