エンタメPの独り言

海外20年。エンタテインメント業界(小売、音楽、ゲーム、旅行、教育、料理)を転々とする1プロデューサーの独り言

資本主義

2020-06-25 00:59:00 | 日記

資本主義は、経済の拡大や技術の革新には、とても有効な手段だと思う。でも、なぜ拡大や革新が必要なのか?高度成長期には必要だったかもしれないが、今の少子化日本に必要なのか?これから縮小して行く人口に合わせた、緩やかな拡大や革新で十分ではないか?重要なのは、最適化だ。地球上には、まだまだ成長する(豊かになる)必要がある国々はある。でも、もう十分な国もある。地球を破壊してまで、全ての国が拡大や革新をする必要はあるのか?ゴミが問題になるまで、大量生産する必要はあるのか?

高度成長期を謳歌した世代や国々は、拡大や革新が血となり肉となっているから、やらずにはいられない(笑)理由も、経済や会社は成長し続けるものだから。その経済や会社が「何故」成長し続けなければいけないのか?はよく分からずに。挙げ句の果てに、気合が足りない!夢がない!と精神論を持ち出してくる。

その気合や夢を他に向けてみてはどうだろうか。労働者に給与(お金)というモチベーションを与え、最終的には資本家を(お金で)潤す資本主義に、とても苦手な分野がある。それは、お金にならないものだ。資本主義では、売れないものに価値はない。資本も会社も労働も全て、お金になることが前提だからだ。でも、世の中にはお金にはならなくても、拡大や革新するべき価値あるものは沢山ある。例えば、思いやり。

日本の人口は減り、その代わりに、ストレスが増えている今、経済の拡大や革新より、思いやりを増やすことに価値があると思う。思いやりをどう拡大、革新させるか。経済の安定は当然、必要だ。それを確保した上で、その気合や夢を今求められている思いやりに向けてみては?という話だ。でも、これでは資本主義は動かない。当然だ、苦手なことだから。思いやりはお金にならないから。資本主義が動かないと、経済が動かない。経済が動かないと、拡大や革新にはならない。ここにジレンマがある。

今、社会起業家と言われる人達が、注目されている。社会に良いことをして、事業を回そう(お金儲けをしよう)としている。資本主義が苦手なことを、資本主義で挑もうとしている。とても良いことだと思う。この流れで、思いやりのようなものも事業化できないだろうか。それにチャレンジしてみたいと思う今日この頃。



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