エンタメPの独り言

海外20年。エンタテインメント業界(小売、音楽、ゲーム、旅行、教育、料理)を転々とする1プロデューサーの独り言

日本型雇用とサブスク

2020-08-06 16:49:00 | 日記

コロナで、ジョブ型が注目される中、ますます否定される「日本型雇用」ですが、同じく注目されている「サブスクリプション」にとても似ていると思う。日本型雇用は悪く言うと、頑張る/頑張らない関係なく、会社が退職まで面倒を見てくれる仕組みだ。サブスクも、利用する/しない関係なく、退会するまでサービスが、面倒を見てくれる。

どっちも「面倒を見てくれる」がポイントだ。人は常に、安定を求めるもの。それを保証する会社やサービスが登場する。でも、日本型雇用は否定されている。多分「頑張る」人が、この「頑張らない」人まで同じように「面倒を見てくれる」(あげる)会社が、許せないんだと思う。でも、世界的に注目されているベーシックインカムは、まさにこれだ。

サブスクが面白いのは、同じ「面倒を見てくれる」でも、逆にお金を払う側に立つことだ。言ってみれば、会社側に。利用しないかもしれないサービス(頑張らないかもしれない社員)のために、毎月サービス料金(人件費)を支払う。これが支持されるのであれば、日本型雇用も悪くない?その先に、ベーシックインカムも見えてくる!

頑張る=お金の時代は、終わると思う。何をもって頑張ったか?が判断しづらい。ジョブ型のように、成果で明確に判断(評価)が出来る職種はいいけど、目立った成果が出しにくいコツコツ型の仕事は、評価されない=お金がもらえないことになる。毎日、単純作業を繰り返している人が、頑張っていないわけではない。ハンコを押すだけで、お金をもらっている人もいる(笑)

私は、ベーシックインカムに賛成だ。生きるための収入に、差があってはいけない。それ以上に稼ぎたいなら、頑張ればいい。でも、生きていける/いけないを、判断の曖昧な頑張る/頑張らないで、決めてはいけない。本来、生きていく権利は、誰にでもあるはずだから。