津軽ジョンがる電源日記

『KOJO TECHNOLOGY』 電源メーカースタッフ日記

Crystalシリーズ_その5

2020-06-01 18:41:36 | Crystal(電源タップ)
こんにちは、ジョンがる隊長です。 (>_<)

このブログ、本当はCrystal Eのプロトタイプ2(PP2)が完成したところで公開する予定だった。💦
いつの間にか時が進み、発売が開始されてからのブログアップになってしまったこと許してください。 今更の紹介となってしまって(。-人-。) ゴメンネ

「Crytalシリーズ_3」でプロトタイプ1(PP1)の写真を公開していたので、既にお気付きの方もいたとは思うが、旧製品のForce barEPにはあったインレット、連結用ア
ウトレットが無いのだ!
 Crystal E(量産型)
ということで、

Force barEPとCrystal Eの違いはなんだ

1.異金属積層構造の再検討と構築
仮想アース異金属積層(レイヤー)部の基本概念はForce barEP(従来品)と同様だが、Crystal Eではその表面積をさらに拡大させた。
外観形状およびサイズを再吟味し、実に従来の1.75倍の表面積を確保した。            
今回異金属のレイヤー部に対する新たな取り組みとして、レイヤー1枚当たりの表面積を大きくすると共に、単に異金属を積層することに着眼してきた従来品に対し、各レイヤー間に0.5mmのスペースを設け、レイヤー間の面接触を完全回避させている。
なんだか面倒臭く言っているが、つまるところヒートシンクみたいに羽をいっぱい設けて確実に表面積を拡大しているということだ。
               
またレイヤー素材について、従来品は「①銅/②黄銅/③銅/④黄銅/⑤銅/⑥スチールという6層構成になっていたが、Crystal Eでは「①ステンレス(SUS)/②黄銅/③銅/④黄銅/⑤銅/⑥黄銅/⑦銅/⑧黄銅」という8層構成、ならびに一部素材変更を加えた。
一部素材変更は、音質チェック、試聴の繰り返しから決定している。  
 表面積を増大させるレイヤー構造                
更に本体シャーシの素材、板厚も変更となり、トップカバーにSUS(2mm)、ボトムシャーシにアルミ(1.5mm)を採用していたForce barEPに対し、他のCrystalシリーズ同様、それぞれアルミ(2mm)、スチール(2mm)に変更を行った。
このことで装置の低重心化が同時に行われ、音質向上の面においても大きく貢献できた。 

2.アース端子
Force barEPは専用工具なしによる締め付けが可能なように、ローレット付ネジ(M4)を採用していたが、アース線とのより確実な接続(接触抵抗の低減)を実現するため、SUS製M4バインドネジに変更採用。 
使用するネジについてだが、この素材によっても音質傾向が結構変わる。
金メッキ、鉄製、チタン製、種々のメッキ処理!あげればきりがない・・・💦
 Force barEP同様2端子設けられているが、ひとつはオーディオ機器との接続に、もう一方はCrystal E増設用の端子としての利用を進める。
下の写真でおわかりのように、専用アースケーブルの接続が視覚的に認識されやすいよう、大地をイメージした▼の方向性を表示すると共に、2端子あるアース端子のうち、いずれの端子にオーディオ装置(FORM EQUIPMENT)を接続し、どちらに増設用アースケーブル(ADD E)を接続すべきかを併記している。
 アースケーブルの接続箇所
発売開始後、Crystal EとForce barEPとの併用や、直列/並列接続による効果増大の情報も入ってきている。これは表面積を更に増大させた効果が表れているものと推察している。
また、他メーカの仮想アースとの併用でも、大きい効果が得られているとの情報もある。楽しみが尽きないわけである・・・。

3.付属アースケーブル
Crystal Eには1.2mの専用アースケーブルが付属されている。
ひとつは「RCAプラグ-Y端子」ケーブル。もう一つは「Y端子-Y端子」ケーブルである。 
線材には従来品と同様、高周波特性に優れた同軸ケーブルを採用。いずれの端子にも高音質化を配慮した金メッキ品に変更されている。 
  「RCAプラグ-Y端子」(金メッキ)           
「RCAプラグ-Y端子」ケーブルは、アンプ等のアナログ入出力端子のいずれかに空きがある場合に有効活用が可能で、「Y端子-Y端子」ケーブルは、上述のようなアナログ入出力端子に空きがない場合や、筐体締め付けねじ、GND端子がある場合などに活用することが可能だ。
 「Y端子-Y端子」(金メッキ)
このアースケーブル、素材等の変更でガンガン音質が変わるところも注記しておこう。音質の変化を楽しんだり、自分好みの方向にチューニングすることが可能だ。是非チャレンジしていただきたい。
因みに弊社製品でお勧めするのは、Clone1/Clone2となるが、これらについては別な機会に紹介する。

4.厳選機能のみを採用
冒頭でも軽く触れられているが、Force barEPでは同シリーズ最大の特長でもある(タップ)連結機能を搭載していた。しかし、Force barEPを利用する上での本機能は、「電源ケーブルの接続が必要なのか」、「電源供給が必要なのか」などユーザを混乱させている問い合わせが多く寄せられた。 (-_-;)
このことから、Crystal Eにおいては本機能を排除。製品としての利用方法がより明確化され、ユーザフレンドリな製品にすることができた。
より専用性を高めたといったところだろうか!

また、Crystal Eは前出のように、素材、サイズ、形状変更等の低重心化により、振動対策が同時に施され、試作・試聴の繰り返しの結果、Force bar/Crystalシリーズの特長のひとつでもある、「メカニカル・アイソレーション・システム(M・I・S)」もまた本製品の機能から取り除くことに成功。レイヤー部は吊るす構造から、ボトムシャーシからの積み上げ構造に変更されている。
なお、一部ユーザからのレポートであるが、足回りを4点支持から3点支持に変更することで、更にS/N光城(笑)、向上につながるとの情報も上がってきている。
これについては、社内でも検証してみたい。

以上、ブログによる情報発信が遅れたこと、重ねてお詫びいたしますが、その間に得られた情報も追記する形で今回はおしまいとする。

仮想アース!まだまだ試せることがいっぱいありそうだ。




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