
ぱふさんにBCU(イギリスカヌー協会)の「カヌーイングハンドブック」の日本語抄訳をいただいた。シーカヤックを始めてからぜひ読みたいと思っていたが、すでにカヌーショップなどでは手に入らない状態だったのでありがたかった。
BCUはカヌー団体としては最も歴史があり、かつアクティブなグループだと思う。そして、実にイギリス人的(イギリスの団体だから当たり前だが)な団体だと思う。
僕がBCUの存在を初めて知ったの8年位前だった。イギリスのサーフカヤックの団体がBCUの中に組み込まれていることを知った時だ。ちなみにウエーブスキーの団体もBCUのなかに入っている。
イギリスのパドラーは、一つのことに固執しない。シーカヤッカーが当たり前のようにリバーカヤックを積んでフェリーでフランスに渡り、雪解け増水の川でロデオにこうじる。This is the seaのジャスティンは山もやるし、MTBもやる。彼女の家の裏庭はMegaのサーフカヤックが転がってる。日本人は一芸に秀でる人を尊ぶが、連中はそんなこだわりはないように見える。
カヌーイングハンドブックに話を戻すが、この本の中に、サーフカヤックとウエーブスキーのコーナーも当たり前のように入っていた。イギリスでは1970年代からサーフカヤックがしっかり根付いていたようだ。そしてこの抄訳、日本語で書かれたサーフカヤックの系統的な総説としても初めての出版物だろう。とても貴重な、すばらしい資料だった。
この抄訳は、全日本カヤッカーズ倶楽部という、アマチュアのシーカヤッカーグループが版権の取得から翻訳、出版までおこなったと聞く。ご苦労も多かったと思うが、こういった活動や出版の意義は高い。敬意を表さずにはいられない。
