昨年の1月から聴き始めたラジオタイランド。その存在を知ったのは防災用のラジオを購入するサイ、海外の放送も聴けたらいいかなとちょっとグレードの高い短波放送も受信できるものを購入したこと。そして、タイ、ウドンタニの送信所から送られてくるラジオタイランドの電波を拾えた時の感動、嬉しさを今も覚えています。このラジオ局のスタジオ(本部)はバンコク郊外にあり、タイ国営放送の一翼を担っています。国境を陸路でつながっている国、地政学的にも隣国に社会主義の国を抱え、それらの国へのプロバガンダ(宣伝)がラジオタイランドの主な責務でした。2013年にはタイ語、英語、ドイツ語、ベトナム語、ラオ語(ラオス語)、ビルマ語、マレーシア語、日本語、中国語(普通話・マンダリン)、カンボジア語の10言語で放送が行われていました。
しかし、時代は変化。東西の緊張は消え、なおかつネットの時代となり、ラジオの影響力が低下。現在は5言語(タイ、マレーシア、中国、英語、日本語)のみになってしまいます。ラジオの電波を飛ばすのにもかなりのコストがかかります。そこで、言語の縮小やネットでのストリーミング放送、YouTubeへのアーカイブ化へ移行しています。


日本方向へラジオタイランドの送信アンテナが向くのは日本時間の22:00-22:30の30分間。22:00-22:15は日本語放送。アナウンサーの小島英美さんが送る人気番組。日本のラジオマニア、元ラジオ少年ラジオ少女(現在は高齢者)が耳を傾けます。タイの最新ニュースを3題ほど紹介し(ここのところ毎回特殊詐欺の話題が入る)、最後はタイポップスで締めます。22:15-22:30はTalk to Thai、英語放送でタイ語を学ぶのは簡単だよ、をコンセプトに1つのテーマで日常生活で使えるタイ語を学んでいきます。上の写真はtalk to Thaiの担当者、シャエーさんとパオさん。始めてラジオタイランドのYouTubeにそのお姿が出ました。そのため界隈では沸き立ってます。

このお二人には昨年8月に訪タイした時、会うことができました。パオさんは少し痩せたかな?。ラジオタイランドの常勤スタッフはおそらく4名。英語以外のネイティブスピーカーは非常勤。日本語話者は小島秀美さんのみでしょう。タイでは今後中国の影響力が強まり、逆に日本は逆に下するはず。なんとか日本語放送が続くことを願うのみです。
失敗の経験がないと誇ることは、すなわち、必須科目を修めていないと威張るようなもので、全く意味をなさない。 本多静六