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jogo式Canoe Life

アメリカの懐は深い


 読書の旅は続いています。コロナパンデミックの最初の2年までを描いたノンフィクション。2019年10月、コロナが中国で発生するわずか3ヶ月前に、感染症パンデミックが起こった場合、どの国が一番備えがあるかをランキングした研究が行われていたんです。なんと一番上手に対処するだろうと評価されたのはアメリカで、2位がイギリス。なんという皮肉でしょう。
 パンデミックや危機に対する対応力、準備、予算、どれをとってもアメリカがNo1でした。すでに息子ブッシュ時代に大統領がパンデミックが発生した時の対応や仕組みを検討しろという勅命を出して、国の精鋭が集められ、理論疫学のコンピューターシュミレーション、ソーシャルディスタンスや学校の閉鎖、ステイホームの効果なども研究されていた・・。
 アメリカの層の厚さにも驚かされた。早い時期にその危険性に気づき、中国政府が感染者は60人、人から人への感染は確認できていないと言ってる時期にタイと日本で武漢からの渡航者が感染者と分かり、そこから逆算してすでに1月上旬で3000人の感染者がいることを掴んでいたグループがいたこと(日本では理論疫学の西浦先生が5000人の感染者がいると推算していた)。このグループは中国のネットや新聞の訃報記事もgoogle翻訳を使い、かなりヤバい状態になってることを掴んでいた。しかし、彼らの知恵がホワイトハウスには届かなかった。
 どこにでも賢人はいるものだと知った。しかし同時にそれ以上に愚人が多い。ことが起こってから賢人を見つけるのは難しい。平時から賢人を見つける努力をしておいて、唾をつけておく事、精度の高い情報にアクセスするノウハウや能力を普段から持っておくこと、刃を研いでおく事がこれからの荒れた時代を生き抜くセンスだと改めて思った次第。本も普段から読んでおくといいかなーとも思います。

暖化なども考慮すれば、パンデミックが減ることはないでしょう。政府、自治体だけではなく、みんながこれからも起こるという認識を持って、平時から心の準備をしておくことが大事だと思いますね 尾身茂

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