Japanese folk(Minyo) singer "Akiko kiyono" support blog
日本民謡歌手「清野明子」応援ブログ
「秋田おばこ」の原形は「庄内おばこ」と言われています。元来秋田では未婚の女性を「姉ちゃ」と言い、「おばこ」とは言わなかった様です。秋田県仙北地方出身の民謡歌手、佐藤貞子さんが大正11年「全国芸能共演大会」に於いて「秋田おばこ節」で優勝し、全国に広めました。当時「蓄音機」の時代にレコード「60万枚の大ヒット」と言うのは驚異的です。
歌詞は次のとおりです。
おばこナー なんぼになる
この年暮らせば 十(とう)と七つ
十七ナー おばこなら
何しに花コなど 咲かねどナ
咲けばナー 実もヤ生る(子供を産むことを意味する。)
咲かねば日陰の 色もみじ
おばこナー どこさ行く
裏の小山コさ ほんなコ折りに(新芽を摘むこと。)
「ほんな」とはヨブスマソウ(夜襖草)と言い、春には食べられる山菜でキク科の多年草です。
「かづけ草」「かじけ草」という言い方もありますが、匂いがあることから「香づけ草」ではないかと考えています。因みに夜襖とは地方名でムササビ(こうもりと言う説もあります。)の事で、ほんなコの大きく三角形の葉がムササビの飛行時の形に例えられたのです。
「年頃の娘」と「大人」との「問答形式」になっており、三番までは末の句と頭の句が「尻取り」になっています。若い娘の「明るさ」と「好きな人とは結ばれないなどの悲哀」が含まれているようにも思える。娘盛りの「清野明子」さんはこの唄をどの様に考えて唄っているのでしょうか。
※ ヨブスマソウにたどり着くのに1週間を費やしました。秋田県民謡協会(会長、佐々木實様)の事務局長、小野敏実都様の御協力を頂きました。お忙しい折、有り難う御座いました。
※ 秋田県民謡協会公式ホームページのURLは次のとおりです。