清野明子さん関連情報 1 当ブログに来て頂いた証に「清野明子」と言う民謡歌手を知って 2 ブックマークにも有りますが、清野明子さんのブログはここです。 3 2010年2月21日(日)に「第10回津軽三味線&日本一の仲間たち」と題するコンサートが中野サンプラザにて開かれます。 |
今日の投稿
お早うございます。本日は北海道の民謡を紹介いたします。この唄も元をただせば「越後のゴゼ唄」と言われています。春夏秋冬における漁師の辛さを唄った歌詞が多い。
<!-- 鱈つり節 -->
オイヤサエ ハーキタコラサッサ
上で言うなら神威の岬よ
次に美国に丸山岬
下で言うならオタモイ様よ
登り一丁に下りも一丁
ハーキタコラサッサ
アー都合あわせて二丁の山よ
おりとおりとに参詣を致し
参詣致したその折柄に
おさご蒔いては拍手叩く
ハーキタコラサッサ
わしの願いを 叶うたならば
オイヤサエ ハーキタコラサッサ
さあさ船頭さん 支度は良いか
飯を食べたら 帆を巻き上げて
今朝の 嵐にせみ元詰めて ※Cleatに巻いたロープを詰める
おもて若い衆に 漁夫を頼む ※おもて=船首
ハーキタコラサッサ
アー胴の間若い衆に 帆足を頼む
艫の船頭さんに舵前頼む ※艫(とも)=船尾
舵をだまして キリキリねじる キリキリ=Cleatから出るロープの軋み音
指して行くのは雄冬の沖よ
ハーキタコラサッサ
とろりとろりと厚苫前通れば ※厚苫前=あとまえ
ハーキタコラサッサ
「おさご」とは米と塩を混ぜたもので船と漁の安全を祈って海に捧げるものです。また「せみ元」は帆を固定する為のロープを巻く金具の事でCleatといいます。ここから発するキリキリと言う軋み音が蝉の泣き声に似る事から「せみ元」と呼んでいる。「胴の間」は船の真ん中付近の事で、帆を操るのはこの辺りの人が担当する。このように1番は出漁前のお祈り、2番は時化における操船の持ち場を説明をしています。
神威(カムイ)岬は小樽西北西約60kmにある積丹半島の先端を言います。そしてオタモイ岬は小樽の景勝地オタモイ海岸にある岬です。小樽から北西に6kmの日本海に面した海岸にあります。
今日の民謡は「鱈」ですが、この花は「コエビソウ」(小海老草)です。似ていますね。近所のお宅の縁石に飾ってありました。露地植えもあります。