住まい・あ・ら・か・る・と

建築士・インテリアコーディネーター・そして介護福祉士として、生きるための器としての住まいへの想い

介護考7

2015-07-27 22:37:12 | 介護
台風は、この辺りは静かに去っていったので、胸をなでおろしました。午後からは、久々の青空で、なんだか背筋が伸びるような気持ちがしました。これから盛夏となるのでしょうか?

介護の仕事も今年で6年目で、子どももそれだけ成長して、齢だけは増えました。それを思うと少年老い易く・・・という言葉が脳裏をかすめます。

さて、私が勤めるのは特別養護老人ホームの施設で、認知症の方も多いですし、移動困難の方も多いです。長くいらっしゃる方が大半なので、年々重度化するなぁと経年変化を感じます。

業務はタイトで、時間内に終わらせないと次の交代勤務者が困るので、チームワークで乗り越えていくのですが、忙しいと、やっぱり、ムスっと黙々と業務をこなしている自分がいます。

そんな時、利用者さんの笑顔や思わずの言葉で、救われることも少なくありません。もう随分前のことですが、午後のおやつの時間に、居室を回って飲み物とお菓子を食べて頂いて、ベッドのそばで見守りしていた時、自分で自分の肩をほぐしていたんです。肩が凝っていたんでしょうね。その時、不意にその利用者さんが、食べる手をとめて、「肩、もんじゃげようか」と言われた時には、ビックリしました。その方も認知症は進んでいる方でしたし、結構重度化しつつある状態でしたから、そんな言葉を聞くとは思いませんでした。真顔で心配していただいて、私は、「ありがとう大丈夫よ」と、答えるのが精一杯でした。
その一言で、私はその日一日シンドかったことが、帳消しなったような気がしました。

また、まだ勤め始めて2,3年目くらいの時、やはり、シンドかったなぁと思って帰る時、職員用の通用口に向かう途中で、すれ違った利用者さんに挨拶したら、「気をつけてお帰り」と私の目をみて言われ、ホッとしたことがあります。

介護は仕事でもシンドイことが多いなぁと思います。でも、小さなホッとするシーンも隠れています

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夏を感じるのは…

2015-07-22 19:27:23 | 日記
7月も終わりに近づいてきましたが、夏の陽射しを何日観たかな?という天候の悪さです。駐輪場の壁の宇宙朝顔がダメになりそう…

ところで、夏がきたぁぁぁと感じる瞬間ってどんな時ですか?

私はここ6年、介護の仕事を始めて、入浴介助をする時です。私の勤務は早出か超早出で、そのシフトには必ず、平日は入浴介助が入るんです。要するに、利用者さんに平日午前と午後に分けて、入浴していただくので、その介助をするシフトが早出と超早出になるんですね。正職員は5交代勤務なので、月に3,4回くらいしか当たらないと思うのですが、私は、月10日くらいアトランダムに勤務してるので、平日勤務にすると、絶対当たるわけです。夏は結構しんどいです

サウナ状態のところで、1時間半、多いと2時間、ひたすら洗身しています。一般浴だと、シャワーチェアごと湯船に誘導して、介助して、湯船に浸かっていただくので、そこで、私も膝から下は湯に浸かってしまいます。暑いです

例年だと、5月の連休明けくらいから、浴室に入った瞬間からむぅぅぅぅんと蒸し暑く、とにかく自分が倒れないように、首を冷やして、入る前に水分とってとあらゆる方策を講じます。一昨年の夏は、猛暑で本当に大変でした。浴室に自分用の水分持って入ったこともありましたし

昨年は、雨ばかりでしたし、今年もまだ、大丈夫なんですよね。施設内は28度にエアコンを設定していますので、動くと暑いですが、今までに比べたら、なんとかなってます。

で、私的にはまだ、夏というカンジではないんですが・・・

でも、入浴介助で、夏を感じるってのも、我ながら、ロマンがないなぁとガックリしたりします…



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台風きてます・・・

2015-07-16 12:09:11 | 日記
夕べから、北風がびゅうびゅうと吹きすさんでいます。夕べは玄関と北窓を開けておくと肌寒いほど涼しくて快適でしたが、今日は開けられません
玄関の鉄扉は風圧で、開けられないくらいです

で、備忘録ブログに豊後水道を上ってくるのは、25年前の…と書きましたが、あれではなくて、15年前の宇部空港が水没した台風の進路だったか、と指摘を受けました。ごめんなさいでも、予報円が東にずれたので、少しはこの辺りは大丈夫か?と胸をなでおろしましたが、いや、でも、被害に合われる方がいらっしゃるかもしれないという、事実には変わりないですよね

台風を意味する季語に「野分(のわき)」があります。でも、これは秋の季語だったと思うのですが、最近は初夏から晩秋までお構いなしの様相で、夏の大風、大雨を意味する季語がどこかにあるのかなぁ、と思うものの、目に当たりません。どなたか、ご存じなら教えてください

夏はイベントも多く、子どもがいるとアレコレ世話したり送り迎えがあったり、で、私自身は休止状態になってしまいます。でも、秋に向けて、徳本工務店との住まいづくり関連のイベントを練っていたり、今年の冬、しいては来年にむけての企画を仕込む時期です。


砂吹きし 野分しづもり 夕べ遠く リボンの如き雲のひとひら  (河合 清)

暑い夏を乗り切って、見晴らしのイイ丘にたどり着きたいですね



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皐月晴れですよぉ!!

2015-07-10 15:01:17 | 日記
今日は朝5時過ぎにパチっと目が覚めましたやっぱり気圧が高いと起きやすいのかな?と、窓の外を見ると青空洗濯機はタイマーですでに回ってるし、今日は布団を干すぞっ
と、ベランダは洗濯物と布団に埋め尽くされています

外は夏の陽射しいっぱいですが、住まいのアパートは風がビュウビュウ入ってかなり過ごしやすいです。これは、建物が真南に建っていて、真南と真北に窓が配してあり、ベランダの庇が陽射しをカットしている恩恵です
こういう時、幸せだなぁと感じます。

前回の続きで、暦の話をすると、今日は旧暦五月二十五日。で、五月晴なのですこの調子だと、旧暦六月は梅雨が明けて本当に「水無月」になるのかな?前回の岡田芳朗氏の「春夏秋冬 暦のことば」によると、旧暦の六月は二十四節季の大暑(今年は新暦七月二十三日)を含む一ヶ月間と決められているそうです。

水無月の語源は「水の月」と「水無し月」と万葉の昔から江戸時代の新井白石の書物にまで、多々出典があるらしいですが、どっちとも判らずのよう。筆者によると、旧暦六月は梅雨の後半で強い雨の時期と梅雨明けのカンカン照りというふたつの顔を持っているので、「水無し月」とも「水の月」とも、どちらの説も正しいのだということです。

梅雨なのに「水無月」とは、こは、いかに?と長い疑問が解けたのでした

先月、阿弥陀寺で買った、ギボシの花が咲きました。



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七夕?いえいえ…

2015-07-07 21:12:06 | 日記
雨ですねぇ台風も三つもあったりベランダの洗濯物をコインランドリーの乾燥機に持っていくか悩んでいます

今日は、七夕といいますが、いえいえ、今日はまだ、旧暦五月二十二日。今年の七夕は八月二〇日今年は、七月でもあまり暑くなくて、しのげてますが、残暑が厳しいのかなぁ…

暦に興味があって、岡田芳朗著 大修館書店刊 「春夏秋冬 暦のことば」という本を愛読しています。
新暦と旧暦がこんなに違うと、もしかして、これは「年内立春」という現象がおきるのか!?と、今どき珍しい日めくりカレンダーをめくって探索し、十二月三十一日の大晦日が旧暦十一月二十一日となっており、立春の新暦二月三日は旧暦ではまだ正月になってないのではないか?と、推理したのです。この本の冒頭に「年内立春」のお話があり、古今和歌集に収められている在原元方(ありわらのもとかた)の和歌が載っています。

年のうちに春は来にけり ひととせを
去年とやいわむ 今年とやいわむ

(ある年十二月のうちに立春があった。暦の上ではまだ旧年のうちだが、立春から春だとすると新年ということになるさて、今は去年なのか今年なのか…)

これを初めて読んだ時、こんなことってあるのかぁ、と、鮮明に覚えていて、朝から、テレビで「今日は七夕…」という枕詞で天気の解説が始まるので、日めくりをめくって、あらぁ?と、気になりました。

夏の暦のところを読んでいて、夏の土用にウナギを食べる風習は平安時代にすでにあったと書いてあって、あら、ウナギは江戸時代に新井白石が、商売にしたらいいよと言ったのではなかったか?と思いましたが、万葉集の巻十六に

石麻呂(いわまろ)に われ物申す 夏痩せに 
良しといふ物そ むなぎ(ウナギ)取り寄せ

とあり、大伴家持が痩せっぽちの吉田連石麻呂(よしだ むらじ いわまろ)をからかった歌だそうです。

蒲焼の調理法はそんなに昔ではないそうで、では、白焼きで食べてたのかなぁ?それとも、刺身か?うぅーん…
奈良や平安の時代から今の自分につながっているお話って、なんだか面白いと思いません?



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