昨日わが家の食卓をお見せしたので、今日は妻と私がチェンマイで食べたおいしいタイ料理をご紹介します。
チェンマイの郷土料理も一度は食べてみたいとは思っているのですが、まだその機会がありません。ご紹介するのは普通のタイ料理です。タイなら大体何処にでもあるものです。しかし、名もない小さなお店で、高級レストランに匹敵する味に出会えた時の感動は格別です。
2010年の12月末、はじめてチェンマイを訪れたとき、宿泊したのはターペー門からほど近いアモラ・ターペーホテルでした。まずお昼を食べようと、ホテルからお堀の内側に渡って散策していたところ、細い路地を50メートルほど入ったところに何の変哲もないお店がありました。まさに名もない大衆食堂です。
ここです。この女性が一人でやってるお店です。店の名前は分かりません。
『ムー トーッ カティアム プリックタイ』 40バーツ
妻が最初に選んだ一品がこの豚肉料理です。
盛り付けに無駄がなく、ほどよいボリューム感があります。肉の火の通り加減が絶妙なので、かすかにピンク色の余韻をとどめています。
女性の勘は当たるものですね。ジューシーな豚肉の柔らかさと胡椒の利かせ方が素晴らしい。シンプルな料理ですが、素材も味も、完成の域に達していると思いました。
10人程度しか入れない小さなお店でしたが、さすがにチェンマイだけあって外国人、とくにドイツ人を中心にヨーロッパの人たちが三々五々と入ってきていました。お店を切り盛りしているのは女性一人なので、少々お時間がかかりましたが、頼んだ料理すべてが期待を超えるものでした。
『トムチュー トーフ』 30バーツ
2品目はシンプルな豆腐スープです。タイで食事といえば、トムチュー(タイのスープ)は欠かせません。でもトムチューは必ずしも日本人の舌に合うものばかりとは限りません。このスープの味付けはちょうど心地よい濃さで、ナンプラーなど足す必要がまったくありませんでした。
味はどちらかといえば和風に近かったです。脂っこさがほとんどなく、サラッとしたのど越しです。
『カオ パッ ムー』 35バーツ
3品目です。妻はまたしても定番の豚を選びました。よーく見てください。焼飯は焼飯なんですが、ご飯、野菜、肉、たまごのバランスが絶妙です。普通はご飯の中に具材が入っているという感じなのですが、これはどうでしょう。
食べていて、具を食べながらご飯もいただいているという感触になりました。パサパサでもなく、ベトッとした脂っこさもありません。ちょうど良い仕上がりです。タイで食べた焼飯の中ではダントツでした。
この3品に白いご飯も1皿加え、妻と2人で分け合って食べました。ちょうど腹八分でしょうか、もう少し食べたいなという気分ではありました。3品の味は、今でも脳細胞に心地よく記憶されています。
しめて120バーツ、約350円のチェンマイ初日の昼食でした。
有名レストランに劣らない料理を出す大衆食堂。出会いは偶然に支配されるのですが、これも旅の楽しみのひとつですね。
↓ 「名もない大衆食堂」は、地図ではAのアモラターペーホテルの左斜め上、100メートルくらいの所です。
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