じざいや的日常~きものがたり~着物が織りなす素敵な物語  

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丹後の縮緬と藤布

2012-01-11 15:44:50 | イベント

横浜元町・普段きもののじざいやへようこそ!
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 今日は丹後にいます。

 ミゾレ混じりの雨が降る冷たい天気です。

 でもね 昨日立ち寄った小さな道の駅で

 地元の朝採れ野菜や おばちゃん手作りのお惣菜と並んで売ってた

 大きめの よもぎ餅。

 餡子がたっぷりで お餅にはうるち米が入ってて歯ごたえも良く

 3食365日 これ食べ続けても良い!って位美味しかったです~~~

 

 それは さておき。

 今日は 丹後の縮緬と 藤布の織り元に伺いました。

 縮緬は 丹後縮緬歴史会館 に行ったのですが

 うーん・・・ 中で作業している女性が二人ほどいたのですが

 受付もなし、いらっしゃいの声もなし。

 無言で回る機械と ホコリを被って展示された品々。

 縮緬の生産数が激減しているのは知ってますが

 産地として 終わってるな・・・という印象でした。

 気を取り直して 藤布を織る小石原さんの工房へ。

 工程の一部を見せていただきました。

 

 藤布は 春、山に自生する藤の蔓を刈り取ることから始まります。

 春は蔓が水気を多く含んで柔らかく 皮が剥がしやすいそうです。

 蔓を木槌で叩き、皮を剥いでいきます。

 乾燥させた藤蔓の皮がこちら。

 

 経緯 100%藤糸を使った諸藤布の帯だと

 蔓が(1本150cmほどの長さ)で100本ほど必要だとか。

 この皮を 木の灰から作る灰汁で 4時間ほど煮ます。

 

 灰汁炊きに使う鍋?釜??

 炊き上がったら 川で良く洗い 灰汁や不純物を洗い流します。

 それを 米ぬかを溶いたお湯に漬けます。

 そうすることで 繊維が柔らかくなりるので そのまま干します。

 干しあがったら よくさばいて、繊維についている 米ぬかや毛羽を落とします。

 
 寒い土間で繊維をほぐしているところ。
 後ろに写ってる束が さばき終わった繊維。

 

 これを さらに細く裂いて 績んで行きます。

 今では 績む人もほとんどいなくなりました。

 績んだ糸は 糸車で撚りを掛けます。

 自動の撚り機を使ったこともあるそうですが

 繊維が均一でなく 機械に絡んだり 糸がぐちゃぐちゃになったりで

 結局 人の手でやるのが一番効率が良くて良い糸になることが分かって

 機械化は却下されたそうです。

 

 撚りをかけて枠に巻き取られ 織られるのを待つ藤の糸。

 去年 績まれた藤糸は残りこれだけ・・・

 そして 高機で織られます。

 野趣に富み 使うごとにしなやかに艶の出る藤布。

 単から夏の季節の憧れですね。

 

  

  おまけ。出張前に置いてけぼりに文句を言う愛犬 ポルシェ。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
丹後縮緬 (ブーママ)
2012-01-11 20:33:04
さくらこさん、丹後にいらっしゃたのですね。
寒いでしょ~
うち(丹波)から一時間ほどなんよ。
一度お会いしたいな。

Unknown (さくらこ)
2012-01-13 12:49:52
>ブーママさん

 あ、お近くだったのですねぇ。
 夜は雪になって寒かったです~~
 ああ~ コリーの胸毛に顔を埋めたいっ
 コリーまみれになりたいですぅ。
 +シェルティもね^^

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