じざいや的日常~きものがたり~着物が織りなす素敵な物語  

元町の着物屋・じざいやの紹介と着物で過ごす日々のこと。
犬猫や食べもののことなぞも織り交ぜて。

麻はいつから着ちゃう?

2017-05-30 11:46:02 | 元町じざいや日記
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5月なのに最高予想気温が29度とか30度って・・・
6月になったら完全に30度越える日が来ますね
夏日なのに夏物着れないってどうなの?って思います。
だって町はみんな半袖になりつつありますよー
5月の単衣は 洒落物に関してはほぼ認知されたと思えます。
次は6月の薄物を どこまで認めるか、でしょうか。
薄物・夏物が悩ましいのは
「単衣って裏のない着物でしょ?夏物だって裏がないんだから単衣の仲間じゃん。どう違うの??」
と聞かれたことがあります。
「透ける単衣が夏物!」とは答えますが
この「透ける」が癖もので 生地によって透け感が千差万別。
絹か麻かでも違ってくるし。
透けないから木綿は単衣でも夏物じゃないのか、といえば
浴衣や綿紅梅もあるし・・・
着物になじみの無い人から見たら なにが何やら・・・なのだとは思います
 
着物の敷居を高くして難しく感じさせているのは 
この曖昧な部分なのでしょう。
この混沌を楽しめれば マニアなんですけどね。
 
それはともかく、暑い6月がやってきます。
まずは
対策その1.お襦袢を麻にする。 これでかなり体感は変わると思います。
その2.風通しの良い生地を着る。密度の高い大島より凹凸があって密着しない本塩沢などが涼しいです。
その3.麻混の着物を着る。綿麻やぐんぼうなど透けないけど麻の入ったもの。
その4。麻を着てしまう。
 
確信犯で麻を着てしまいましょう。
私もたぶん、最高気温が30度を超えて湿度が高かったら小千谷縮を着ます。
ただし 6月の小千谷縮は色の濃いものを。
比べてみてください。


色違いの小千谷縮ですが
最初のは黒赤の絣で透け感も少なく、6月でもあまり違和感なく
だって暑かったもん!透けてないし!!と開き直れる感じですよね
下のは かなり白っぽく涼し気。これを6月に着るとフライング感があります。
でも。「暑いんだから!」は 黄門様の印籠みたいなもので
それを出されたら もう・・・みたいな?
この頃の夏の暑さは身の危険すら感じますし。
確かに6月にスケスケ白っぽい薄物を着てしまうのは お洒落としては芳しくないです。
着物もお洒落である限り 美しくあるには多少の我慢も必要だと思います。
ご自分の美意識と開き直りを秤にかけて
「ちょっと早すぎない?」と言われても「私が暑いんですから!」と言えるなら
6月の白い透け物でも許していいでしょ?と思います。
私は着ませんけど。どなたかが着てても気にしません。
「暑いもん、いいよね」と同意します。
そういうゆる~い寛容性がないと 着物を着る人は減る一方です。
着物が好きならば 着てる人に優しくなりましょう。
 
 


 
 
 
 

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