じざいや的日常~きものがたり~着物が織りなす素敵な物語  

元町の着物屋・じざいやの紹介と着物で過ごす日々のこと。
犬猫や食べもののことなぞも織り交ぜて。

やっぱり糸なんだなぁ。

2019-05-09 13:52:17 | 糸のお話
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6/8(土)9(日)本場結城紬の地機体験!
6/29,30は銀細工で羽織紐・根付を作るワークショップ&家紋講座

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このところ 古い方の反物や帯を扱うことがありまして
アンティークというのではなく40年ほど前の紬たちです。
その頃は 日本の養蚕や絹輸出のピークは過ぎてはいましたが
国内の養蚕農家はまだ元気で
なによりお蚕さんが元気だったのだと思います。
当時の紬の 絹糸の艶、ふっくらと空気を含んだような軽さ。
これはもう、この糸を生かすために苦心された布だということが伝わるのです。

細いご縁で田島隆夫さんの反物を拝見して
田島さんについてもっと良く知りたいと思い
田島さんの寄稿文の載っている古い雑誌などを探し出しました。
その中で
「着物は着られるもので、しかも、生身の女が身にまとうものなのだから、
 手先や目先の些細なことは、それも大事なことなのだが、もっと動きのあるものとして
 着目しなければ、それこそ、裄丈の合わぬ仕事を続けることになりかねない。
 それに、まだ幸いなことに、たのみとする糸を引く人たちが養蚕地帯にいて、真摯な先輩たちの
 指導が、さらにその質を高めてくれているのだから、この貴重な素材をいたずらにしてはならないし、
 ここに思いをおいて、己の仕事を考えなくてはいけないと思う。」
 (昭和52年 季刊「無尽蔵」)
という文章がありまして
糸への思いがあれば それをおろそかに扱うことはできない、という思い。

見た目はもちろん、良いのがイイに決まってますが
着た時に安心感のある、着ていたい着物や帯は見た目だけではないのです。

もし・・田島さんの反物とご縁ができたら その着物をお召しになる方にこの雑誌を差し上げます。
2冊買ってしまいました^^;


こちらは 田島さんではなく。

帯です。手の持ってビックリ@@の軽さ。糸はつやつや。

絹糸とはなんなのか。
6/8,9の地機体験と 糸引き体験で その一部を感じて頂けたら、と思います。
予約受付中です。
ただいま 9日の12時~12時半、14時~14時半はご予約入りました。
やってみたい方はお早目にどうぞ。

 

 

 

 
 
 
 
 
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天蚕の糸のお話。

2019-02-08 16:18:54 | 糸のお話
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2/20(水)は銀細工で根付や羽織紐を作るワークショップ
かんざし見返り美人体験も出来ます~ 
家紋講座は当日の参加も可能です!
美味しい和菓子とお茶付きで1500円です

水色の方の小紋を羽織りにしてコーディネイトしてみたら
(こちらは 白大島や塩沢に合わせたかった)寒そうな色になってしまいましたので
今日のアップ用に却下。
さて・・何を書こうと思いましたら
昨日の糸たちが 呼びましたので 
その中から昨日は綺麗に写らなかった天蚕の糸をもう一度。


この色です。淡く光り透き通るような若菜色、というか
夢を壊すかもですが、キュウリの切り口の瑞々しい若緑。そんな色です。
天蚕・・・カイコ(家で飼うから飼蚕(かいこ)に対してヤマコ(山蚕)とも呼ばれます。
養蚕される家蚕と違い、野生のものですが
現在は天蚕農家は廃業してしまい 安曇野天蚕センターで飼育管理されています。
飼育と言っても 家蚕のように室内に居るのではなく
餌となるクヌギやナラ、カシワなどの樹木ごとネットで囲って
(1本1本の木にネットをかけるのではなく
大きなビニールハウスをネットで作ってその中に木を植えている)飼育しています。
1本の木で10匹ほどの幼虫を育てます。
野生なのだから勝手に葉っぱを食べて一人で繭になって手間いらず・・・ではありません。
ネットを張るのは天敵の鳥や蜂から守るためですが
猿はネットの隙間から侵入、木を荒らします。
天蚕の幼虫は家蚕の幼虫の3,4倍の大きさに成長しますので食欲も並みではありません。
1本の木の葉っぱを食べつくすと別の木へ移動して食べ続けます。
ところがこの移動の際に地面を這っていると
蟻にやられたり 日差しが強いと衰弱して次の木に移る前に死んでしまう幼虫もいます。 
自然界なら それが自然淘汰、というものですが
大事な売り物の天蚕ですから淘汰されるわけにいきません。
木から木へ人間が手で移してやります。
卵から孵化して繭を作るまでは目を放せないのです。
行動範囲が広い分、家蚕より手が掛かります。

家蚕は春秋の2回繭を作りますが(種類によって違いますが)
天蚕は7月半ば、年に一度だけ繭を作ります。

かつての天蚕農家で出荷できる繭の数は年間2000個程だったそうです。
これは着物一反分にしかならない量なのです。
織り上がった反物は高価ですが
天蚕農家から出荷される繭の価格は労力に見合う金額ではありません。
家蚕の繭は重量で取引されますが 天蚕は粒単位で取引されました。
それでも一年で1反分の収入では後継者がいなくなったのは仕方のないことでしょう。
 
幼虫は大きな天蚕ですが繭の大きさはあまり変わりなく
1つの繭から取れる糸は家蚕の900~1500メートルに対し
700メートルほどです。
家蚕よりセシリンに含まれる石灰やタンニンなどの不純物が多く
精練してもあまり目減りはしませんが染まり難い性質を持っています。
風合いはとても柔らかく、
光沢がありシワになり難い復元力があります。

貴重な糸ですから経糸緯糸100%天蚕、というものはとても少なく 
緯糸だけ、とか家蚕の生糸の周りに天蚕糸を巻きつけたものが多く使用されます。

じざいやにある天蚕はほんの少しなのでこれで何が作れる、というほどはありませんが
こちら・・・

霜垣さんの草木染キビソ糸。こちらも量はありませんが 
帯のお太鼓にでも織り込めたら面白いかも・・・?
どなたか織ってみたくありませんかぁ?

明日から3連休ですね
大寒波が来てるそうですが じざいやの中は暖かくしてますし
暖かいほっこり真綿もたくさんあります^^
遊びにいらしてください。

 
<<こっそり募集>>
 3/1(金)の午後、京都のみやこメッセで開催される全国染織展。
 業者専用の仕入れ会に 仕入れ業者同伴でのみ、一般の方も入れます。
 さくらこ一緒に見てみたい方は お一人かお二人ご案内できます。
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お蚕さんいろいろ。

2018-04-26 12:31:16 | 糸のお話
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連休のお天気は上々のようですね
上々というか暑そう・・・
休まず営業しておりますので 
お茶でも飲みにいらしてください。


権田千里さん作の ムガシルク糸「黎明」です。
この帯を見て 天蚕は緑なんだと思ってました、というお客様がいらしたので
天蚕、野蚕について少々。

皆さんが天蚕、と聞いてまず思い浮かべるのは 薄緑色の着物や帯かと思います。
絹のダイヤモンド、とも言われる美しい糸が取れるお蚕さんです。
カイコ(家で飼うから飼蚕(かいこ)に対して
ヤマコ(山蚕)とも呼ばれます。
養蚕される家蚕と違い、野生のものですが、長野県穂高の町で僅かながらに飼育されています。
その飼育方法は ビニールハウスの中に餌となるクヌギやナラなどを植えて
その樹ごとネットで覆って保護しながら飼育するというものです。
大変な手間がかかり戦争で一時は途絶えてしまいましたが
現在は安曇野に天蚕センターが設立され、天蚕振興会会員の農家が育てています。
家蚕は春秋の2回繭を作りますが
天蚕は初夏の頃、、年に一度だけ繭を作ります。
1軒の天蚕農家で出荷できる繭の数は現在2000個に満たない量です。
これは着物一反分にしかならない量なのです。
家蚕の繭は重量で取引されますが 天蚕は粒単位で取引されます。
それでも一年で1反分の収入では後継者が出来ないのは仕方ないことかもしれません。

日本の天蚕は 日本人が蚕を慈しみ大切にしたことを受けて
大事に飼育されていますが
世界各地にもいる野生の蚕は野良状態の蚕です。
自然の中にいますので 食べられてしまわなうように保護色で
住んでる樹木と同じような色の繭を作るのです。

褐色の濃淡の与那国蚕(与那国島、インドネシア)
淡褐色の柞蚕(さくさん・中国、日本、インド)や
黄褐色のムガ蚕(インド)、
黄金の糸と呼ばれるクリキュラ(インドネシア)
などが着物用の糸として輸入されています。

野良なので1つ1つの繭に微妙な色の違いがあり、それが味わいともなります。
野蚕は家の中で守られているのではないので鳥や猿などに食べられたり、
羽化して繭に穴が開いたりして歩留まり(収穫率)は50%ほどだそうです。
それを、手で紡いで糸にしたものが輸入されますが
森の中で繭を採ってくるのはその国の子供たちの小遣い稼ぎなのです。

さて 先ほどの権田さんの帯は 野蚕の中でもムガシルク、と呼ばれる糸は
インドのアッサム地方が産地です。
黄金の糸、とも呼ばれる光沢のある美しい糸です。
インドは中国に次ぐ第二位の絹生産国で、その2割ほどは野蚕だそうです。
自然の中で育った野蚕はブロイラー的になってしまった家蚕に対して
生き抜く力を持っていて 保温性、保湿性、紫外線カット効果といった機能があるとされますが
野生児なので糸質が均一ではなく 使うには技術のいるものです。

改めて帯を見てみましょう



お太鼓には綾織にしたムガシルクを前面に。
前には 強弱をつけた縞模様に織り込んでいます。
糸の表情が豊かなので 一面に織り込まれていても単一感はなく
上質な無地の帯として活躍してくれる帯です。
とても軽いのも嬉しいところ。袷にも単衣にも3シーズンお召頂けます

 

 

 

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