自燈明・法燈明の考察

2021年総選挙雑感

 昨日は選挙に走り回る事なく、家の事やそのほか諸々の事をしていました。私の嫁は朝からリモート拠点とか、会員の投票状況の報告に忙しくしていて、夜の20時30分頃には燃え尽きていました。

 本当にご苦労さんという感じでした。

 さて、昨年からの新型コロナ過での日本政府の動き、また営業自粛に伴う政府の対応や、感染拡大防止への対応など、日本の政治について様々な問題点が浮き彫りになった上での今回の総選挙、はたして日本社会は今の政府や与党に、どの様な審判を下すのかと、私は注視していました。


 結果はどうだったかと言えば、この岸田首相の表情を見れば判る様に、自民党は10議席を減らし、一部の大物議員は落としたものの、比例区復活もあって単独過半数を得る事になりました。
 公明党に至っては3議席プラスして、これで自公連立政権は安定過半数を維持した事になります。

 一方の立憲民主党は前回よりも13議席を減らし、共産党も2議席減らしていて、いわゆる野党連合と言っていたその中心の政党がいずれも議席減という状況でした。まあ国民民主党は3議席増やし、れいわ新選組んも2議席増やしましたが、それでも立憲民主と共産の減らした議席数には及びません。

 ダークホースだったのは維新で前回よりも30議席増の大躍進です。

 この結果を俯瞰して考えてみると、やはり既成野党は既に求心力は無くなり、その行き場を求めた自民党の一部の票が維新に流れた様に私には見えました。

 この結果については、今の野党は厳しく受け止める必要があるのではないでしょうか。これだけ国難とも言える難局の中の選挙で、本来なら政権与党に逆風の中で、対抗している野党が連合を組んで訴えても、結果として国民の信任を得られていなかったという事が、今回の獲得議席の状況から見て取れるのではないでしょうか。

 これは民主党時代に政権を下りてから、政権与党時代に指摘された様々な問題に真摯に向き合う事なく、内ゲバの様な有様で分裂し、その一連の政党としての行動が厳しく評価されたという事だと思います。

 もうこのままでは立憲民主党の存在意義はどこにあるのか、そういう事にもなるのではないでしょうか。

 また私が今回の選挙で一番重要視していたのは投票率ですが、55.33%と前回の2017年度と比較すると若干の伸びがあったとは言え、歴代3位の低投票率という結果でした。これは国民の政治へのシラケがやはり抜き差しならない状況が続いている事であり、何時も投票している人だけ投票したと言っても良い状況で、これは創価学会をはじめとした、組織票を背景にした政党には有利に働きますが、それは組織の権益維持が優先されるので、けして国民の為にはならない結果だと思います。

 まあ、国民に投票意思はあっても、やはり「託せる野党勢力」が不在。という事だったのかもしれませんね。

 やはり今の日本の政治の状況は、抜き差しならない状況に陥っているのでしょう。これから少子高齢化が進み、労働人口が減る一方で、年金が必要な高齢者が増加をしていきます。しかも日本の人口がこれから減少するという事は、内需のパイも小さくなるという事でもあり、現在、貧困格差が問題にもなっていますが、政治で対処しないかぎりこの問題は解決する事が出来ません。

 その為にも多くの国民が政治に関心を持ち、様々な人材が政治にも必要になってくるはずなのですが、今のままではドン詰まり状態で何も解決できません。

 この状況は何時になったら打開できるのか、全く先が見えないように感じています。

 これが私の感じた今回の総選挙の感想でした。


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