2020年5月26日(Tue.) 既に日本国内でも報じられていた話題ですが、New York Times紙が、USでのCOVID19犠牲者の名前の一部(1,000人分)を1面に掲載しました。USの現状は、感染者総数166万人、死者約10万人と伝えられており、この“数値“のみを報じることへの疑問がこうさせたのでしょう。また、これは、当ブログの4月19日に報じたアイルランドのRTEの取り組みに通じるものを感じました。つまり、致死率が低いとか、死者が800人程度で抑えられたとかで自慢(日本)できる話ではないのです。何が“日本モデル“だ。安倍PMの理解力には大きな疑問しかありません。(ニュースソース: The Journal.ie 5月24日発 )
<原文の一部>
New York Times fills front page with names of 1,000 lives lost to Covid-19
The United States has been the hardest-hit country in the coronavirus pandemic by far.
AS THE US approaches 100,000 coronavirus deaths, The New York Times has marked the grim milestone with a stark memorial on its front page – one-line obituaries for 1,000 victims.
“The 1,000 people here reflect just 1% of the toll. None were mere numbers,” the newspaper said in a short introduction on the front page, which was entirely covered in text.
The United States has been the hardest-hit country in the coronavirus pandemic by far, in deaths and number of infections.
As of yesterday evening, the US had recorded 97,048 deaths and 1.6 million cases of the virus, and will likely reach 100,000 fatalities in a matter of days.
(注: 和訳は省略します。 ・・・ 原文サイトはこちら ・・・ )
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繰り返しになってしまいますが、不測の事態によって命を落としてしまった多くの人々の無念を思うと目頭が熱くなります。コメディアンや女優もそうですが、世に知られていない人々の命の重さに違いはありません。まして、37度以上・4日間連続を忠実に守って自宅で亡くなった50代のお父さん。その娘さんが告白していましたが、あの加藤厚労相の“国民が誤解していた“発言に大きな疑問を抱き、“父は誤解によって死んだのでしょうか?!“とも語っているのです。安倍政権の閣僚たちは、自分達の責任の重さを分かっているのでしょうか。少なくとも、責任を転嫁するかのような発言はしてはなりません。しかし、安倍政権のこれまでの行状を俯瞰して見る限りは、いつもいつも責任を転嫁して来ているのです。
そして、今度は“日本モデル“発言。PMは自己都合によって良いように解釈しているようですが、第三者から見れば日本モデル= 政府は何もやらなかった・やれなかったに等しい。PCR検査体制構築も遅きに失した。緊急の隔離病棟や入院施設なども全く整備出来なかった。マスクやアルコール消毒液、医療用防護服類の確保や国内内製化への段取り等も全く失格。治療薬やワクチン開発への国際協力や資金投入等も全く不足。経済支援対策等についても、複雑な30万円支給案から10万円一律支給への大転換、これも紆余曲折の上での滑稽な実施となった。さらには、PMが決めた世帯毎に2枚の布マスク(アベノマスク)配布の愚策。2枚では不足、大きさも不足、品質も不良、目視検査などで仕分け不能にも拘らず8億円もの巨額を再検査に投入、総額460億円以上の無駄使い。兎に角、何をやるにしても遅い! 方向性が違っている。そして、過ちを反省しない、自己を正当化ばかりする発言を繰り返す。・・・ これらが“日本モデル“なのです。
にも拘らず、比較論で言うならば、少なめの感染者で済んでいるのは、政府に頼らない・頼れない国民の自発的危機意識の為せる技でしょう(それだけではないでしょうが)。思えば、1月20日頃からは、春節(旧正月=1月25日から)を想定した自粛行動等に舵を切った人々も少なくなかったのかも知れません。しかし、政権による誤った喧伝(心配ない発言等)、一部の不見識な人や不可抗力的に感染してしまった人々が感染を拡大してしまったのでしょう。
あらためて、図らずも命を落としてしまった人々お一人お一人に対し、また、そのご家族や関係者の人々にお悔やみを申し上げる次第です。そして、戦いはまだまだ続いているのです・・・。
*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。
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