Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

Honorific

2006-07-13 | Weblog
今の家の母屋には、日本から送られてきたと思わしき本・ビデオ・DVDが多数あり、暇な時間は日本の文化に触れて楽しんでいる。

昨日は「ブスの瞳に恋してる」というドラマを見た。
内容よりもCMに関心を持ったり、ドラマ内で使用されている携帯電話を見て驚いたりと、自分もなかなか外国かぶれしてきたものだと思った。

しかしそんな外国かぶれの僕はドラマ内でどうにも気持ち悪いというか、耳障りなセリフがある。
それは・・・
「それは全部オレの責任ですから・・・」
「オレ、今から行って見てきますっ!」
「今回のプロジェクトはオレに任してもらえませんか?」

お気づきにならないだろうか。
敬語のなかに“オレ”という言葉。
サッカーの中田選手も頭脳明晰で敬語もしっかり使えるというイメージはあるが自分の名称はオレ。
英語では全て「I」で表される一人称。
日本語には私・僕・俺・わし・小生・・・とたくさんある。
それを話す相手や場で使い分けるのが日本人の、日本語の良い所だと僕は思っている。

僕は言葉遣いにうるさいと言われるが、自分ではそういう意識は無い。
敬語が使えるとかなんとかは当たり前のことであり、なんで敬語を使わないと駄目なのかとか、なんでオレと言っては駄目なのかは、なんで親をバットで殴ったら駄目なのかという質問と同じに聞こえる。僕には。

言葉遣いや気遣いというのは形式的儀礼に過ぎない。
相手を尊敬するから敬語を使うといった奴もいたが、それだけではない。
尊敬しないから使う場合もある。
しかしそういうもの全て含めて、喋り手のセンスと言えるのではないか。
形式的儀礼に過ぎないからこそ、もっとも尊重されるべきだとも思う。
例えばファンの人がTVの中の芸能人を呼び捨てにするのはかまわない。
ただ、実際目の前にいる同じ芸能人にサインをもらうときは○○さんと呼び、ありがとうございましたというのが普通だろう。
僕もよくサインなどしたものだが、「井口、サインくれや」なんていう者は一人もいなかった。
僕を尊敬しているのかそうでないのか知らないが、そこでは「サインください」と敬語である。
それが礼儀だ。

センスの悪い人は見ていて気分が悪いし、こっちが恥ずかしくなる。

タモリさんの質問に若い歌手が「う~ん、そうかな。オレの場合はけっこう歩いててふっと曲がうかんだりするんすよ」
ち~っともかっこ良くない。
恥ずかしい。
報道番組の緊迫したレポーターの後ろで携帯電話片手のアホが手を振っているのも恥ずかしい。

例えば日本を代表するようなチームが居酒屋で大声で先輩後輩区別無くタメ口で飲んで喋っているのを見てどう思うのだろうか。
「上下関係が無くて仲が良さそう!良いチームだ」
そう思うのは一部の若者と、そんな若者の顔色ばかり伺うかわいそうな大人だけだと思う。
たいていの人間は「なんだあれ?敬語の使い方も知らないのか。みっともない」
と思うのだ。

野球なら野球だけ、サッカーならサッカーだけ、ラグビーならラグビーだけ出来れば良いというものではない。
もちろん仕事もそう。
仕事さえ出来れば敬語は必要ないなどもってのほかである。

スポーツも仕事も言葉遣いもしっかり出来て初めて普通。一人前。
そこから個人の持ち味とか魅力になってくる。
普通のことも出来ないくせに個性的もくそもあるわけない。

小生はそう思うでありますっ!!


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