十四日。天晴る。所に参ず。昨日、三十首の御製、日吉に進ぜらる(御使少将雅経)。御草を下し給ふ。家隆朝臣と拝見し、少々書き出して、進上す。今日、最勝寺におはします。例の沙汰等あり。以経又酒饌を取り出す。家隆、雅経、家長、宗宣、以経、清範あり。
今日前大僧正御書到来す。表書き、大蔵卿。但し祇候する人、見るべき由、御使の法師之を称す。仍て披き見る。委細の状、私に申し難し。還御以降、家長に付けて之を奏す。天気、頗る宜しからず(御弟子僧共の歌の事なり)。又御書あり。又奏聞す。今日の出仕、甚だ由無し。晩に退出す。…略。
平宗宣
橘以経
藤原清範
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