新古今和歌集の部屋

禁中 白居易 和漢朗詠集筆者不詳巻子本コレクション




秌月高懸

  空碧外

仙郎静翫

  禁闈


和漢朗詠集 禁中
八月十五日夜聞崔大員外林
翰林独直対酒翫月因懐禁中
清景
        白居易
秋月高懸空碧外 秋月高く懸れり空碧の外
仙郎靜翫禁闈 仙郎静かに翫ぶ禁闈の間
歳中唯有今宵好 歳中唯だ今宵好き有り
海內無如此地閑 海内此の地の閑なるに如くは無し
皓色分明雙闕牓 皓色分明なり雙闕の榜
清光深到九門闗 清光深く到る九門の関
遙聞獨醉還惆悵 遥かに独り酔ふと聞く還た惆悵す
不見金波照玉山 金波の玉山を照らすのを見ざるを

意訳
中秋の名月は空高く懸り
崔君は独り宮中の翰林で宿直して静かに賞玩している。

※参考
秋歌上
題知らず
      大江千里(清原深養父)
いづくにか今宵の月の曇るべきをぐらの山も名をやかふらむ



令和元年12月20日 肆點參
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