右大將道綱母
なげ
き
つゝ
ひとり
ぬる
よの
あくる
まは
いかに久し
き
ものとかは
しる
師輔━兼家┳道隆
┣道兼
┣道長
┗道綱
新古今和歌集
戀歌四
入道攝政久しくまうで來ざりける頃鬢
かきて出で侍りけるゆするつきの水い
れながら侍りけるを見て
絶えぬるか影だに見えば問ふべきを形見の水は水草ゐにけり
よみ:たえぬるかかげだにみえばとうべきをかたみのみずはみぐさいにけり
題しらず
吹く風につけても問はむささがにの通ひし道は空に絶ゆとも
よみ:ふくかぜにつけてもとわむささがにのかよいしみちはそらにたゆとも