建築界の昨今の状況は「耐震偽装」という超反社会的事件が発生し、建築に関わるすべての職能の根源に関わりその存亡を問われる事態となりました。事件をきっかけとして本地域会は独自の声明を発信してきました。建築界の負の実情を社会に向けての開示とそれへ反省、改善に向けた原理的立場を表明し、理解と協力を求めてきました。
そしてこの事件は「建築士法の改正」という緊急、かつ建築に関わる者の根本的立場を問い直す改革という問題に結実しようとしています。時に、多くの建築関連団体が協議のもとに一致した主張にまとめて立法府に当たるべき事態に対して足並みを揃えることができない事態となっています。建築界には様々な立場が衝突している状況があります。しかしそれは内向きの視線であります。社会にとってという目線にたてば今、その立場の違いの内容を社会に向けて明確にし、問題の本質の理解を得て、その上で我々は連帯によって信頼を再構築してゆく、そのような筋道を立てなくてはならないと考えます。
そのような時に昨年の成果の一つである、神奈川における建築関連団体を横断する懇話会「神奈川設計者会議」の誕生は大変大切な芽であり画期的であります。ぜひ協力してこれを育てて行こうではありませんか。つまり「市民の目線で考える」「連帯を考える」ということであります。
そして三つめは「建築の元気を考える」であります。今日の負の状況が続く中で、今こそ「建築」が備える本来の姿、すなわち、そこが意義深い場所と感じ、人々を幸せにする、希望をあたえ元気づけるものであること、そのことの想いに立ち還って今再び足元を見据え直す年としなければならないと考えます。
どうか本会の活動に皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
神奈川地域会代表 室伏次郎
そしてこの事件は「建築士法の改正」という緊急、かつ建築に関わる者の根本的立場を問い直す改革という問題に結実しようとしています。時に、多くの建築関連団体が協議のもとに一致した主張にまとめて立法府に当たるべき事態に対して足並みを揃えることができない事態となっています。建築界には様々な立場が衝突している状況があります。しかしそれは内向きの視線であります。社会にとってという目線にたてば今、その立場の違いの内容を社会に向けて明確にし、問題の本質の理解を得て、その上で我々は連帯によって信頼を再構築してゆく、そのような筋道を立てなくてはならないと考えます。
そのような時に昨年の成果の一つである、神奈川における建築関連団体を横断する懇話会「神奈川設計者会議」の誕生は大変大切な芽であり画期的であります。ぜひ協力してこれを育てて行こうではありませんか。つまり「市民の目線で考える」「連帯を考える」ということであります。
そして三つめは「建築の元気を考える」であります。今日の負の状況が続く中で、今こそ「建築」が備える本来の姿、すなわち、そこが意義深い場所と感じ、人々を幸せにする、希望をあたえ元気づけるものであること、そのことの想いに立ち還って今再び足元を見据え直す年としなければならないと考えます。
どうか本会の活動に皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
神奈川地域会代表 室伏次郎
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