かもめのぶろぐ(JIA神奈川ブログ)

日本建築家協会関東甲信越支部 神奈川地域会(JIA神奈川)のブログです。

第4回賛助会全体会

2009-02-23 | お知らせ
第4回賛助会全体会と懇親会のお知らせ

平素はJIA神奈川のために格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。また2月28日(土)~3月1日(日)に横須賀にて開催されます「保存問題神奈川大会」に対して多大なるご理解ご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。年度末のお忙しい中、大変恐縮では御座いますが、第4回賛助会全体会を開催致したいと存じます。今回の講師にはJIA神奈川の元代表でありますKR建築研究所の服部範二氏をお迎えし、建築業界の今後についてご講演いただきます。時代は大変難しい局面に突入いたしましたが、本日のご講演から何かしらヒントを見出して頂ければと思います。また懇親会もご用意しておりますので、ぜひご参加下さい。よろしくお願い申し上げます。
                   記
■日時  平成21年3月17日(火) 18:00~
■場所  東京電力㈱神奈川支店 会議室
      横浜市中区弁天通1-1
■次第  1)JIA神奈川賛助会 星 淳一 会長 挨拶
2)JIA神奈川 室伏 次郎 代表 ご挨拶
     3)KR建築研究所 服部 範二 氏 ご講演
     4)保存問題神奈川大会、JIA神奈川近況報告(森岡 茂夫 副代表)
     5)その他

※ 出欠の返事は3/6(金)までに事務局へお願いいたします。
                                     

展示のご案内

2009-02-23 | お知らせ
JIA神奈川賛助会へ新規ご入会をなさいました
㈱ショウエイが展示会に出展されます。

お時間がございましたら、東京ビッグサイトへ
足をお運び下さい。

会期: 2009年2月24日(火)~27日(金)
会場: 東京ビッグサイト

ブースは4A-701 です。

★詳しくは  http://www.jma.or.jp/hcj/  御覧下さい★

第18回保存問題神奈川大会2009

2009-02-11 | お知らせ
保存問題神奈川大会が下記の日程で行われます。
よろしくお願いいたします。


2月28日(土)
横須賀周辺の近代化遺産見学
  ・横須賀港軍港巡り
  ・旧横須賀鎮守府長官官舎及び
   田浦周辺工場群・倉庫群見学

3月1日(日)
AM:浦賀ドック見学
PM:浦賀ドック内でシンポジウム
   I. 基調講演「近代化遺産を市民にひらく」
    北沢 猛
   (東京大学教授 柏の葉アーバンデザインセンター センター長)
   II. パネルディスカッション
    「浦賀ドック保存活用を考える」
   <パネリスト>
    北沢 猛  東京大学大学院教授
    北山 恒  建築家/横浜国立大学大学院教授
    今村有策  東京都参与/トーキョーワンダーサイト館長
    富澤喜美枝 横須賀建築探偵団代表
    鈴木 正  横須賀市都市部長
    須藤 啓  保存問題委員会委員/(株)三菱地所設計

主 催: 社団法人日本建築家協会(JIA)
(JIA関東甲信越支部保存問題委員会・JIA神奈川)
共 催: レンガドック活用イベント実行委員会
後 援: 神奈川県、横須賀市、神奈川新聞社、T V K、(社)日本建築学会、
(社)神奈川県建築士会、(社)神奈川県建築士事務所協会
問合せ: JIA 関東甲信越支部保存問題委員会事務局 tel03-3408-8291

SUMIKAプロジェクト 見学会

2009-02-03 | イベント・セミナー・見学会



本日は日本建築家協会の賛助会員である東京ガスさんのお招きで SUMIKAプロジェクト」の見学に宇都宮へ。





まずは 伊東豊雄氏 設計による「SUMIKA パビリオン」へ。

4本の幹に見立てた内部の柱と外周と屋根を覆う集成材同士を鉄筋とエポキシ樹脂で接合した木製ハニカムにて構成される。








ここでプロジェクトの概要をまとめたDVDを見て、質疑応答。
奥の方には同日に参加されたワークステーションの高橋寛さん高橋晶子さんも。

この建物はガスヒートポンプを使って空調が行われている。
※電気によるヒートポンプ(いわゆるパッケージエアコン)と原理は同じで、その動力源にガスエンジンを用いたもの。
熱容量が大きな建物で電気設備容量が足りなくなる場合に特に有効。私も多摩美術大学の施設設計の際に採用しました。



バスで場所移動して、それぞれの実験住宅の見学です。
まずは 西沢大良氏「宇都宮のハウス」。






窓は無く壁は全てドアになっていて、明かり天井から採光をとっています。
内部に芝を張った庭が!

外と内との境があいまいで不思議な感覚。天井からの柔らかい光が心地よいです。
夏の暑さが気になりますが、ちゃんと対策はされているそうで、夏のレポートが楽しみです。





ここではガス熱源の温水式床暖房に加えて、夏場は床暖房用の循環パイプに流す温水を井戸水に切り替える輻射式冷房を試みています。

私も床暖房を採用するたびに「冷水を流して夏場は冷房として使えたらいいのになぁ」と考えていた。原理的には難しく無いのだが、どうしても夏型結露が避けられない...。(冷たい水をいれたコップにつく水滴。アレです。)
この住宅での実験結果で将来的に実用化できることを期待したい!



続いて、藤本壮介氏の「House before House」。

小さな箱が重なった建物です。
まさに今回の実験住宅にふさわしいプリミティブな住宅。






住宅というよりジャングルジム!(笑)
体の大きい人は絶対に住めないという問題作!?
もうふたまわりほど大きなスケールなら実用性もあって楽しそう。






ここではマイホーム発電「EcoWill(エコウィル)」が採用され
ています。
ガスエンジンで発電し、発生した熱を給湯や床暖房に利用するシステムです。

私も昨年竣工した「菊名の家」にて、全館床暖房としたため電気の容量が足らず、この「EcoWill(エコウィル)」を提案し採用いたしました。



またまたバスで移動して、お次は 藤森照信氏の「コールハウス」。
焼き杉の外壁をまとった宮崎アニメにでてきそうな佇まいの住宅です。







焼き杉は最近みなくなりましたが、中村の旧実家も築70年ほどの民家で焼き杉の下見板張りでした。
懐かしい素材が今はかえって新鮮です。

ハシゴの上は茶室。
こちらも体の大きな人にはつらいものが.....。







内部は洞窟をイメージしたもの。
なるほど落ち着きがあります。

しかし実際生活するとなると道路や前の建物から丸見えなのが気になります。
植栽などでほどよいプライバシーを確保したいところ。






建築家協会の広報で活動を共にしている櫻田さんと記念撮影をパチリ。
JIA神奈川の現広報委員長、支部広報誌ブルティンの元編集長です。
(ちなみに中村は現在の支部広報委員長、JIA神奈川の広報委員、本部広報委員です)






これは薪ストーブ風なガス暖炉。
メンテナンスが楽で、余熱で調理もできます。






この家は家庭用燃料電池「エネファーム」を取り入れています。

都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電をします。
廃棄物は水しかでません。とてもクリーンな小型発電所(コージェネレーションシステム)を自宅に設けることが実用レベルで可能になりました。

環境問題へのアプローチのひとつとして、今後とても可能性のあるシステムだと注目しています。







その後、出発点のパビリオンに戻ります。
東京ガスの敷地内でこのようなタンクを眺めたながらアプローチしていきます。






パビリオンでガス調理機器を使った料理を試食。

地元宇都宮に店を構える「Otowa restaurant」のオーナーシェフ、音羽和紀氏による料理を堪能。






食いしん坊のため、料理の写真を撮る前に食べてしましました! (><;)
料理の写真の撮り忘れ、よくやるんですよね~。
もちろん、とても美味でした。


解散後は宇都宮名物、みんみんの「焼き餃子」をお土産に買って帰路につきました。

東京ガスの皆様、とても有意義な見学会を開催いただき感謝します。
ありがとうございました!

(広報委員:中村高淑)