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 アマチュア無線家本流(?)のブログを立ち上げることにしました。特に東京都豊島区巣鴨1-14-2の爺様方は見るように。

今は映画『パイレーツ・ロック』のようにうまくいかないようです>海賊放送

2009-10-17 16:34:56 | Weblog
 10月24日から映画『パイレーツ・ロック』が公開されます。
 http://www.pirates-rock.jp/
 大阪・京都・神戸・西宮で5つの映画館で上映されるとのことです。

 1966年のイギリスで、BBCが1日45分しかロックを流さないのに憤慨して、それなら公海上となる北海ならいいだろうって船を北海に係留しての放送があったわけんなんですが、陸の上と違って大変な環境なんですけどね。

 今は同じように公海から放送ができるかというとそうでもないんです。
 1982年に国連海洋法条約(正式名称:海洋法に関する国際連合条約)が第三次国連海洋法会議において採択され、その中にしっかり、「すべての国は、公海からの許可を得ていない放送の防止に協力する」(第109条1)との条文があるんです。

 発効は1994年11月からで、日本に於いては1996年3月に国会に提出され、同年6月に承認されました。その後、同年6月に批准の閣議決定を行い、国連事務総長への批准書の寄託が行われ、1996年7月に日本国について効力を生じた……んだそうです。

 「船舶の旗国・施設の登録国・従事している者が国民である国・放送を受信することができる国・許可を得ている無線通信が妨害される国は、従事している者を逮捕し、船舶を拿捕し、放送機器を押収し、訴追することができる」(第109条3・4)……って取り締まれる国の範囲は広いようです。聞こえていたら取り締まりに艦船を派遣することができるんですね。

 前記の国の軍艦・軍用航空機、又は政府の公務に使用されている船舶・航空機(たとえば海上保安庁の巡視船)は、疑うに足りる十分な根拠があり、自国に第109条に基づく管轄権がある場合には、対象船舶の旗国にかかわらず、臨検することができる(第110条)……というわけで、今は公海上から放送したとしても、日本の近海なら海上自衛隊か海上保安庁が飛んできてコンニチハ……では済みそうにないようです。