政令指定都市以外に中核市と特例市というレベルが存在します。
現在の指定要件は、法定人口が30万人以上であること。所属する都道府県の議会と、その市自身の市議会の議決を経て、総務大臣へ指定を申請することになります。
一応中核市になると1800の権限が国から移譲されます。
民生行政に関する事務・保健衛生行政に関する事務・都市計画に関する事務・環境保全行政に関する事務・地方教育行政に関する事務・財政上の権限……といったところでしょうか。
分かりやすいのは保健所の設置ですね。高槻市のWebにもしっかり保健所のページがあります。
中核市市長会ってあるんですね。
http://www.chuukakushi.gr.jp/
↑grのホスト名なんですね。
中核市たる条件は人口が30万人以上なんだそうです(今は)。以前はもう少し条件が多かったとことです。自動的に中核市になるわけでなく、申請書を出して審査に合格しないと中核市になれないとのことです。
埼玉県越谷市、埼玉県川口市、埼玉県所沢市、千葉県松戸市、千葉県市川市、東京都町田市、東京都八王子市、神奈川県藤沢市、大阪府吹田市、大阪府枚方市、沖縄県那覇市も要件は満たしていますが中核市になっていません。
特記すべきなのは八王子市・枚方市・越谷市は動きはあったものの、中核市に移行できていません。
かつて八王子市は、中核市入りを検討し、東京都とも話し合いを続けていましたが、財政状況の悪化などにより、頓挫してしまいました(その後保健所政令市に指定されている……八王子市所管の保健所は存在しています。
かつて枚方市は、中核市入りを検討していましたが、中司宏前市長逮捕につき、就任した竹内脩新市長が白紙見直しを宣言。仕事がふえるけど、どうやってこなすんだ??と中核市の中途半端性に気がついたようですね。
越谷市では2000年代後半より中核市入りを検討していますが、現時点では保留しています。ただし、これは中止したものではなく計画自体は生きています。
検討中なのが、2011年4月1日移行予定の群馬県高崎市、2012年4月移行予定の大阪府豊中市、時期未定なのが愛知県一宮市と三重県四日市市です。
さらに特例市もございます。これは人口20万人以上で、やはり申請書を出して審査に合格して特例市になります。特例市は、関係市からの申出に基づき、市議会及び都道府県議会の議決を経て、政令で指定されます。一度指定されると、法定人口や推計人口が減少して20万人以下になったとしても指定解除されることはありません。
こちらは1000件の権限が移譲されます。ただどこが変わったの??って市民に受け止められてもしかたない仕事が多いんですけどね。
3エリアだと中核市も特例市もない府県があります。京都府にはどちらもありません。県庁所在地の京都市はもちろん政令指定都市ですけど。
宇治市の人口が190,939人であと1万人で特例市の要件を達しますが。急に1万人の人口増加がおきると、すごいことになりますけどね。