大いなる勘違い ~ 早稲田MBA奮闘記

早稲田大学ビジネススクール(WBS)での入学から卒業までの記録 + その後

修士論文計画書ドラフト第2版

2010年01月14日 | 早稲田MBA(修論)
最初のドラフトは、そもそもテーマ設定と言うところで、先生から指摘が入った。

研究テーマとして進めている「オープンイノベーション」は、事例が少なく修論テーマとして進めていくのは非常に難しいとのこと。
米国ではいくつか成功事例が存在し、イノベーション手法のコンセプトとしては受け入れられつつあるが、日本ではまだ限られているのが現状で、また実際にオープンイノベーションを取り入れいる企業も、試験的な意味合いが大きく、公開情報として出てくるのはまだ先のことである。
そもそも、長らく垂直統合モデルで研究開発を行ってきた日本型企業には合わないと言う議論もある。

米国においても、オープンイノベーションが万能な分けではなく、ある条件下に於いてのみ成り立つ可能性があるが、その議論はまだ明確になされていない。
恐らく、そこにオープンイノベーション理論の最大の問題点があるのではと考えている。
この辺をテーマとしたいのだが、修士論文としては領域が広すぎるし内容が重たい。
一年では答えを見いだせない可能性もある。・・・何が何でも3年生避けなければ。

と言うことで、第2稿はタイトルから「オープンイノベーション」と言う文字が消えた。
mixiやGREEのAPIなどの開発プラットフォームのオープン化など、もう少し限定的部分でのオープン化戦略が、製品開発やそれを実際に使うユーザにどのような影響があるかを研究することに主軸を変えた。
私自身の定義としては、これもオープンイノベーションの一形態と広く捉えている。

明日の先生の見解でまた変わるかもしれないが。
修論テーマの設定でこれほど産みの苦しみを味わうとは思っても見なかった・・・

オープンイノベーションを他の先行研究を基に多角的に論じている本
『オープンイノベーション 組織を越えたネットワークが成長を加速する』英知出版



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